観察
amx-a
- 法務省がG空間情報センターを通じて公開した地図XMLデータをアダプトしていくamx-projectを立ち上げ、全国の地図XMLデータをベクトルタイル化して公開するamx-aをサービス化することができた。
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DWG7としては、次の技術的事実が得られた。
- UNVT Portableを用いて10万ベクトルタイルアクセス/日のサービスを運用できる。
- PMTilesを用いて日本全国分のベクトルタイルを生産しホストすることができる。
- 金曜日のイベントの際に、アクセスが集中して困るのではないかという不安があり、ミラーなどの分散処置をするために気を使った。ベクトルタイルをホストする場合、CORS関係の設定が必要であり、ミラーしていただければそれで安心、というわけでもなかった。
たんせい3号
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自家用オブジェクトストレージのコンセプトを持って、Virtual Shizuokaの点群データをCOPC形式に変換し、UNVT Portableでホストしていくたんせいプロジェクトは進行中で、現在、3組のUNVT Portableを組み合わせてMinIOオブジェクトストレージを構成する「たんせい3号」を運用中である。
- ただし、3組のうち1組のHDDの調子が悪くなってきている気がする。xfsのリペアを何度か試しているが、
CPU_IOWAIT
が高い状態が継続するという状態が続いている。 - また、冗長性をもう少し犠牲にしても速度を上げないと、書き込み・読み込みともに実用にならないという感覚がある。
- ただし、3組のうち1組のHDDの調子が悪くなってきている気がする。xfsのリペアを何度か試しているが、
状況判断
- オープンジオデータをアダプトしていくという Adopt Geodata のアプローチは継続して良い。価値が生み出せる見込みは十分にある。
- PMTilesやCOPC, COGを使っていくというコンセプトの状況も良好である。nginxで賄っているサーバ周りの知見の蓄積ぶりも良好である。
- これに引き換え、ストレージ技術と分散のノウハウが不十分である。
意思決定
- たんせい3号の教訓を生かしつつ、より単純さと速度を優先した「たんせい4号」のプロジェクトを開始する。
- PMTilesファイルのようなcloud optimizedデータをIPFSなどの分散ストレージ技術で「放流」する技術の研究・試験を開始する。
行動
- たんせい4号の設計を開始し、たんせい3号からのデータ移送に着手する
- IPFSをUNVT Portableで動かす方法についてリサーチする