#全てのマネージャー職に捧ぐ
これは私が経験した実体験です。
人は心が折れた時にどういう状態になるかというサンプルケースで見て頂けると嬉しいです。
#未経験の業務のリーダー
ある日の話。
自社パッケージについて、顧客からの調査が必要な問い合わせ件数が40件以上に膨れ上がり(この時点でおかしい)、問題解決のためマネジメントする人間を据える必要が出てきました。
そこで、当時リーダー希望だった私にマネジメントをするリーダーをやってくれと、白羽の矢が立ちました。
とはいえ私は当時入社6か月でパッケージの知見はあまりありません。しかも、顧客の問い合わせが捌ききれないほどひどい現場にいたことがなかったのです。(そもそも月に3件問い合わせがあるかないかでした)
それでも、業務指示ということもあり、かつリーダー経験が積めるという思いもあり、引き受けることにしました。
しかし、悲しいことに自社内でのフォローもあまりなく、PM(課長)は多かれ少なかれの問題全て(マウスクリック一つについても)に怒声を浴びせるばかりで、どうしたらよいか日々悩む状態が続きました。
#自分の体に起こった異変
リーダー担務から2ヶ月が経ち、私の体に異変が起こりました。
・休日や昼休みに体を使うことを極端に嫌がる。例えば、社外に出て他店舗で食事をとることが億劫になり、仕出し弁当を使い始める
・頬や瞼が痙攣する
・立っているのも苦痛
・頭に靄がかかり、思考力が極端に落ちる
・3か月で15kgの体重増加
・服装や清潔感に頓着しなくなり、風呂に入れないことも増え、土日は家事ができないことが増えた
・髪の毛が細くなった
特に、この頭に靄がかかる状態には苦労させられました。200文字程度の文章がなかなか纏まらず、同僚に文章を書いてもらうこともありました。
#そして心療内科へ
色々な方から心配され、心療内科を受診することになりました。その診断結果はというと
・適応障害の入口に立っている状態
。改善するには心を変えるか、2か月休暇を取るか、場所を変えるかしかない
ということでした。
これを元にPMより上の部長に話をし、無事PMと関係のない業務をする方向で部署移動することになりました。
不思議なことに、最初の1ヶ月は細かった髪の毛が太くなりました。また、靄がかかっていた状態がなくなったことで、客観的にチームの課題を発見・分析することができるようになりました。ちょっとしたレビューでレビュアーが納得できるような指摘をすることも出来る様になりました。これらは、部署移動前には真っ当にできなかったことでした。
これでめでたしめでたし、となれば良かったのですが、悲しいことに今もストレスを抱えています。当時から時間が経ってはいるのですが、やはり一度心の健康を崩すと今まで通りにはいかないのかもしれません。
#伝えたいこと
部下のモチベーションは業務効率に大きく寄与します。
色々なマネジメントを扱う研修や書物で話されていますが、部下のモチベーションの改善はマネジメント職の大事な業務です。個人に何か問題が起きたときは、チームの問題として個人に責任を追及せず改善を考えるようにしてください。
その手間を大事にすると、短期的な効率アップだけでなく、長期的な効率アップにも繋がります。もちろん、プロジェクトの利益にも。
※もちろん、部下の側もフォローしてくれる上司に対して報いる姿勢は必要です。