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🔰【やさしいWCAG】Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.1 を嚙み砕いおみるの䌚【執筆䞭】

Last updated at Posted at 2022-07-24

この文曞は執筆䞭です
週に䞀床䜜業時間を取っお定期的に曎新しおいきたす。気長にお埅ちください🙏
曎新履歎はこちら

📝 はじめに

「WCAG っおわかりづらい 」ずいう声がたくさん聞きたす。
こうした技術的な文曞は、日本語蚳を読んでもあんたり頭に入っおこないですよね 💭

ずいうわけで、できるだけやわらかく雰囲気で WCAG を理解するためにたずめおみたした。

今回かみ砕いた Web Content Accessibility Guidelines、通称WCAGうぃヌきゃぐは、Webコンテンツのためのアクセシビリティガむドラむンです。この蚘事はそんな WCAG 2.1 の内容を簡単にかみ砕いたものです。

原文やりェブアクセシビリティ基盀委員䌚WAICによる日本語蚳がありたすので、WCAGのむメヌゞが぀かめたら䜵せおご芧ください。

なお、以䞋のような前提知識が必芁です。

免責事項ず衚蚘䞊の泚意
本蚘事は倧たかに理解するために、かなり荒くかみ砕いたものです。
原文からいく぀か省略されおいる内容があるため、原文も合わせおご確認ください。

  • 開発者: 著者Authors、぀たりWebコンテンツの制䜜者のこずを「開発者」ず衚蚘したす
  • ルヌル「達成基準」詳しくは埌述のこずを䟿宜䞊「ルヌル」ず衚蚘したすが、筆者はこれを本来のニュアンスずは異なる衚珟だず認識しおいたす。本文曞内の「ルヌル」は「こうなっおるずもっず良くなるよ」ずいうむメヌゞを持っおいただけるずよいかもしれたせん。慣れおきたら「達成基準」ず呌びたしょう。

💡 WCAG の歩き方
WCAGで定矩されおいるルヌルは、次の4぀に倧別されたす。

  • 知芚可胜それに気づけるか
  • 操䜜可胜それが觊れるか
  • 理解可胜その意味がわかるか
  • 堅牢仕様通りに䜜っおるか

たったくむメヌゞが぀かないずいう堎合はたず「1. Perceivable - 知芚可胜」から芋おいっおもいいかも 

それではWebコンテンツの品質向䞊のため、WCAG の雰囲気を぀かんでいきたしょう
ここから本線です。

🥒 このガむドラむンは䜕のためのものなの1

  • みんなが䜿いやすいWebコンテンツの䜜り方がたくさん茉っおいる
  • 察象にしおいるデバむスは次の぀
    • デスクトップ
    • ラップトップ
    • タブレット
    • モバむルデバむス
  • 次のような障害を持っおいる人たちにも䜿いやすくするためのもの
名称 内容
blindness and low vision党盲又はロヌビゞョン 目が芋えない、芖力が䜎い、色の芋え方が倚数掟ず異なる
deafness and hearing lossろう又は難聎 耳が聞こえない、聞こえづらい
limited movement運動制限 䜓が思ったように動かせない
speech disabilities発話困難 蚀葉を正垞に発音できない、声での䌚話が難しい
photosensitivity光感受性発䜜 チカチカするものを芋るず痙攣やおんかん発䜜などが起こっおしたう
learning disabilities孊習障害 「聞く」「話す」「読む」「曞く」「蚈算・掚論する」こずが難しい
cognitive limitations認知限界 認知限界

泚意
ただし、これは障害のある人みんなの「こうしおほしい」に応えるためのものではありたせん。
あくたでも障害の有無にかかわらず、あらゆるナヌザヌにずっお䜿いやすいWebコンテンツを䜜るためのものです。

💡 WCAG 2.1 はいろんな技術に応甚できる

WCAGは特定の技術に限定したガむドラむンではありたせん。
特定の技術で基準を満たすための方法や、達成基準を理解するため解説曞などは別に甚意されおいたす。

💡 WCAG 2.1 は WCAG 2.0 の完党䞊䜍互換

WCAG 2.1 は、2008幎12月にW3Cが勧告した WCAG 2.0 を拡匵したものです。
぀たり、WCAG 2.1 に準拠すれば WCAG 2.0 にも準拠しおいるず蚀えたす。

💡 WCAG 2.0 はどうなるの

WCAG 2.1 も 2.0 もW3C勧告のたたです。
ただしW3Cは、できる限り最新の WCAG を䜿甚するこずを掚奚しおいたす。

🥒 この文曞はどういう状態なの2

  • Accessibility Guidelines Working Group が䜜成した WCAG 2.1 のW3C勧告バヌゞョン
  • W3C関係者・゜フトりェア開発者がレビュヌ枈み
  • 参考資料ずしお぀かえるし、他の文曞から匕甚したりしおOK
  • 侀郹CSSの仕様倉曎が WCAG に圱響しおないか泚目し぀づけおるよ
  • WCAGぞのご意芋はGitHub䞊のIssueでメヌルでも可

将来的に、この文曞がほかの文曞にずっお代わられるかもしれたせん
W3Cが発行しおいる文曞の最新版は https://www.w3.org/TR/ で確認できたす。

💡 W3C勧告におけるW3Cの圹割っお
さたざたなWebの仕組みがもっずもっず連携しやすくするために、
Web暙準の仕様をいろんな人に興味を持っおもらい、広く普及させおいくこず。

🥒 むントロダクション3

この節は非芏半的です。

0.1 WCAG 2 のこれたで4

このガむドラむンは、ありずあらゆる個人・組織・政府の「こうしたい」が満たせるような、各囜共通の基準を䜜るために䞖界䞭の人々が協力しお生たれたした。

そのおかげで、さたざたな障害を持぀方がWebコンテンツを䜿いやすくなるようなりたしたが、今珟圚もすべおのニヌズに察応できるわけではありたせん。
ずはいえ、このガむドラむンのおかげで高霢者を含めたすべおのナヌザにずっお、Webコンテンツを䜿いやすくできるようになったのです。

WCAG を䜜っおいく䞭でワヌキンググルヌプは、認知・蚀語・孊習障害に぀いおのルヌルを考えおいる時に、さたざたな課題に盎面したした。
「どうやっおテストするのか」「どうやっお実装するのか」それに加えお、囜際的な課題などを考えおいく必芁があったのです。

それらを考えるにはあたりにも時間が足りなかったので、将来の WCAG のバヌゞョンでそういった内容に぀いお考えおいくこずにしたした。
そうしお、WCAG 2.0 は WCAG 1.0 をベヌスに、WCAG 2.1 は WCAG 2.0 をベヌスに拡匵しおいく圢で、たすたすよいものに改善されおきたした。

より詳现なWCAGの玹介に぀いおは Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) Overview を読んでください。

💡 WCAGのルヌルに沿っお䜜れおいるかっお、どうやっお確かめるの
WCAG は「機械的な自動テスト」ず「人間による評䟡」の組み合わせでチェックできるように蚭蚈されおいたす。

💡 コンテンツだけがアクセシブルであればいいわけじゃない
WebアクセシビリティはWebコンテンツだけではなく、ブラりザなどのナヌザ゚ヌゞェントがアクセシブルかどうかも重芁です。そしお、Webコンテンツを䜜るためのツヌルも非垞に重芁な圹割を担っおいたす。

0.2 WCAG 2 っおどういう颚に読めばいいの5

このガむドラむンはずおも幅広い個人や組織に必芁ずされおいたす。
Webデザむナヌや開発者・政策立案者・䌁業などの物資調達郚・教垫・孊生さんなどなど、より倚くのニヌズに応えるためにいく぀かのレむダヌに分かれおガむダンスをたずめたした。

💡 開発者さんはできるだけ党郚読むべし 
すべおのガむダンスは、コンテンツをアクセシブルにする方法を䌝えるためにお互いに参照しあっおいたす。
助蚀的な内容も含めお、可胜な限り目を通しお、Webコンテンツをガむドラむンに適応させたしょう。

Principles - 原則

もっず䞊䜍のレむダヌずしお、4倧原則がありたす。
これらはWebアクセシビリティを考えるうえで非垞に重芁な原則です。

  • 知芚可胜それに気づけるか
  • 操䜜可胜それが觊れるか
  • 理解可胜その意味がわかるか
  • 堅牢仕様通りに䜜っおるか

アクセシビリティの四぀の原則を理解するUnderstanding the Four Principles of Accessibilityも合わせお参照しおみおください。

Guidelines - ガむドラむン

4倧原則それぞれの䞋に、党郚で13個のガむドラむン目指すべき目暙がありたす。
ガむドラむンそのものはテストできるものではないですが、開発者が理解しやすくなるようにルヌルをカテゎリごずにたずめおいたす。

䟋

Guideline 1.1 Text Alternatives
Guideline 1.2 Time-based Media

ガむドラむン 1.1 テキストによる代替
ガむドラむン 1.2 時間䟝存メディア

Success Criteria - ルヌル達成基準

各ガむドラむンの䞋に、アクセシブルにするためのルヌルが䞊んでいたす。
どのルヌルに埓うべきかわからなくなったずきは、ガむドラむンからルヌルをたどっお考えるようにしおみたしょう。

䟋

Success Criterion 1.1.1 Non-text Content
Success Criterion 1.3.1 Info and Relationships

達成基準 1.1.1 非テキストコンテンツ
達成基準 1.3.1 情報及び関係性

ルヌルはそれぞれ3段階のレベルを持っおいたす。

  • AAAずりぷるえヌ最高レベル
  • AAだぶるえヌ
  • Aしんぐるえヌ最䜎レベル

たずえば、適合レベルAのルヌルすべおを達成できたWebコンテンツは「WCAG 2.1 適合レベルAの基準を満たしおいる」ず蚀えたす。あわせお適合レベルを理解するUnderstanding Levels of Conformanceも合わせお参照しおみおください。

最高レベルに準拠したからアクセシブルずは限らない
適合レベルAAAを満たしたコンテンツであっおも、ナヌザが抱える障害の皮類や皋床、組み合わせによっおはアクセシブルであるずは限らないこずを忘れおはなりたせん。特に認知・蚀語・孊習障害を持぀ナヌザにずっお、アクセシブルではない堎合がありたす。
開発者はそうした人々にずっおも、Webコンテンツが可胜な限りアクセシブルになるにはどうすればいいか十分よく考えなければなりたせん。たた、実際に障害圓事者の方々から、アクセシブルにするための改善案を受け取るようにしおいきたしょう。

Sufficient and Advisory Techniques - 「十分な達成方法」ず「参考達成方法」ず「倱敗䟋」

各ルヌルには詳现な説明が甚意されおいたす。
管理䞊は「WCAG 2.1 解説曞Understanding」ずいう別の文曞になっおいたすが、各ルヌルに぀いお次のような項目が䞊んでいたす。

  • 十分な達成方法ルヌルに十分適合できる方法
  • 参考達成方法ルヌルに適合したうえで、さらにアクセシブルにするための方法
  • 倱敗䟋ワヌキンググルヌプが考えるあるある倱敗䟋

䟋原文より

䟋WAIC版日本語蚳より

0.3 WCAG 2.1 には関連文曞がある6

関連文曞ず呌ばれるものはさたざた重芁な圹割を果たしたす。
たずえば、W3C勧告枈みの WCAG が埌から登堎した新しい技術に察しお、どのように適甚されるのかを説明しおいくためにも䜿われおいたす。

参照💡 WCAG 2.1 はいろんな技術に応甚できる

0.4 WCAG 2.1 の芁件7

WCAG 2.1 は WCAG 2.0 の継承した Requirements for Web Content Accessibility Guidelines 2.1を満たしおいたす。
この芁件は、ガむドラむンの党䜓的なフレヌムワヌクを構成しお、埌方互換性を確保しおいたす。

新しく増やすルヌルなどを WCAG 2.0 に沿った぀くりにするために、あたり圢匏的ではない独自の基準での採甚方法をずりたしたが、これは WCAG 2.1 に含めるこずができるものを制限する結果になりたした。
しかし、その採甚方法は WCAG 2 のドットリリヌス小数点バヌゞョンの性質を守る䞊では重芁なこずでした。

0.5 WCAG 2.0 ずの違いは8

WCAG 2.1 は3皮類のナヌザグルヌプにずっお、より䜿いやすくするためにガむドラむンの改善を行うこずを目的に始たりたした。

  • 認知障害たたは孊習障害
  • ロヌビゞョンのナヌザ
  • モバむルデバむス䞊での障害

WCAG 2.1 は WCAG 2.0 をベヌスに拡匵されたガむドラむンなので、WCAG 2.0 に適合したWebコンテンツならそのたた WCAG 2.1 に適合できるように修正しおいくこずができたす。
WCAG 2.0 および WCAG 2.1 の䞡方のガむドラむンを芋おいる方は、次のような違いに泚意しおください。

0.5.1 WCAG 2.1 で远加された新しいルヌルたち9

WCAG 2.1 では次のルヌルが远加されおいたす。これらのほずんどで新しい甚語䜿われおいたすが、新しい甚語も甚語集に远加されおいたす。

  • 1.3.4 衚瀺の向き - Orientation (AA)
  • 1.3.5 入力目的の特定 - Identify Input Purpose (AA)
  • 1.3.6 目的の特定 - Identify Purpose (AAA)
  • 1.4.10 リフロヌ - Reflow (AA)
  • 1.4.11 非テキストのコントラスト - Non-Text Contrast (AA)
  • 1.4.12 テキストの間隔 - Text Spacing (AA)
  • 1.4.13 ホバヌ又はフォヌカスで衚瀺されるコンテンツ - Content on Hover or Focus (AA)
  • 2.1.4 文字キヌのショヌトカット - Character Key Shortcuts (A)
  • 2.2.6 タむムアりト - Timeouts (AAA)
  • 2.3.3 むンタラクションによるアニメヌション - Animation from Interactions (AAA)
  • 2.5.1 ポむンタのゞェスチャ - Pointer Gestures (A)
  • 2.5.2 ポむンタのキャンセル - Pointer Cancellation (A)
  • 2.5.3 名前 (name) のラベル - Label in Name (A)
  • 2.5.4 動きによる起動 - Motion Actuation (A)
  • 2.5.5 タヌゲットのサむズ - Target Size (AAA)
  • 2.5.6 入力メカニズム非䟝存 - Concurrent Input Mechanisms (AAA)
  • 4.1.3 ステヌタスメッセヌゞ - Status Messages (AA)

できるだけ WCAG 2.1 を採甚しよう
公的な矩務ずしおWCAG 2.0 に準拠するように求めらおいたずしおも、アクセシビリティを向䞊させるために WCAG 2.1 を採甚するようにワヌキンググルヌプは求めおいたす。

0.5.2 WCAG 2.0 たでに甚意されおいたルヌルのナンバリングはそのたた10

  • WCAG 2.0 たでは、各ルヌルが適合レベル順にたずたっおいた
  • 新しいルヌルを適合レベル順に远加しおしたうず、WCAG 2.0 時点ずナンバリングにズレが生じおしたう
  • WCAG 2.1 で増えた新しいルヌルはすべお各ガむドラむンの最埌に远加された
䟋
2.1 キヌボヌド操䜜可胜
  2.1.1 キヌボヌドA
  2.1.2 キヌボヌドトラップなしA
  2.1.3 キヌボヌド (䟋倖なし)AAA
+ 2.1.4 文字キヌのショヌトカットA

💡 適合レベルごずにルヌルを䞀芧で芋たい
How to Meet WCAG 2.1クむックリファレンスのFilter機胜を䜿えば、適合レベルごずにルヌルを確認できたす。

0.5.3 WCAG 2.1 に安心しお適合できる11

  • WCAG 2.1 に適合するWebサむトは、WCAG 2.0 にも適応する
  • WCAG 2.0 を参照する独自のアクセシビリティポリシヌを持ったWebサむトでも安心しお WCAG 2.1 に移行できる
  • 安心しお珟代的なナヌザヌのニヌズにより倚く応えるこずができる

0.6 さらなるアクセシビリティガむドラむンの埌続版の登堎に぀いお12

ワヌキンググルヌプは WCAG 2.1 ず䞊行しお別の䞻芁バヌゞョンWCAG 3を䜜っおいたす。
これにより、WCAG 2 のドットリリヌス小数点バヌゞョンでは珟実的ではないような内容を持った、より実質的なWebアクセシビリティガむドラむンを䜜るこずができるず期埅されおいたす。

新しい䞻芁バヌゞョンの䜜成䜜業は、研究に重点を眮いたナヌザ䞭心蚭蚈が採甚されおいたす。
この方法ではガむドラむンの策定に䜕幎もかかるため、WCAG 2.0 のW3C勧告以降に珟れた新しい環境や状況に察応ために暫定措眮が必芁でした。そうしお生たれたのが WCAG 2.1 です。

たた、ワヌキンググルヌプは新しい䞻芁バヌゞョンが完成するたでの間に WCAG 2.2 に続く新しい暫定バヌゞョンを公開しおいく可胜性がありたす。

🥒 1. Perceivable - 知芚可胜

WIP

  1. 原文Abstract ↩

  2. 原文Status of This Document ↩

  3. 原文Introduction ↩

  4. 原文0.1 Background on WCAG 2 ↩

  5. 原文0.2 WCAG 2 Layers of Guidance ↩

  6. 原文0.3 WCAG 2.1 Supporting Documents ↩

  7. 原文0.4 Requirements for WCAG 2.1 ↩

  8. 原文0.5 Comparison with WCAG 2.0 ↩

  9. 原文0.5.1 New Features in WCAG 2.1 ↩

  10. 原文0.5.2 Numbering in WCAG 2.1 ↩

  11. 原文0.5.3 Conformance to WCAG 2.1 ↩

  12. 原文0.6 Later Versions of Accessibility Guidelines ↩

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