概要
- Windows 11 環境に Claude Code を導入します。
- VS Code のターミナルから呼び出して使うこともできます。
- 3STEP, 5コマンドで,作業だけなら10分以内で終わります。
- 他の導入事例を参考にしてエラーの起きにくそうな方法をまとめました。
前置き
- 2025年6月末にGemini CLIを使ってみたけどいまいちに感じました(途中で使用モデルが変わる関係などで作業の丁寧さが変化したりする)。その体験が呼び水になり今更ですがClaude Codeを使ってみたら感触がとてもよかったので,Windows環境への実装方法を備忘を兼ねてメモしておきます。
- 実装にあたりすでに世に出回っている情報を複数参考にしましたが,多分,個人のパソコンに導入するだけなら,現時点(20250702)ではここで試した方法が一番簡単でトラブルのすくない方法なのではないかと思っています。10分以内でできて,複数台で試してエラーなどは起きなかったです。
- 私が初心者なので初心者向けです。詳しい人の目線ではもっと何かあるかも知れません。
- 用語等の使い方に不正確な点があったら申し訳ありません。
- Anthropicのアカウント※が必要です。 ※ 従量制(プリペイド)あるいは定額(ProやMAX)
導入手順
大まかには以下の流れです。3STEP,最短5コマンドで作業完了です。
- WindowsにLinux環境をインストールします
①wsl --install -d Ubuntu-22.04
- Linux環境にNode.jsをインストールします
②curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.40.3/install.sh | bash
③\. "$HOME/.nvm/nvm.sh"
④nvm install 22
- Node.jsでClaude Codeをインストールします
⑤npm install -g @anthropic-ai/claude-code
1.WindowsにLinux環境をインストールします
- Claude Codeは直接Windows環境にインストールできないので,Windows上のLinux環境にインストールします。Windows11にはWSL(Windows Subsystem for Linux)というLinux環境を作るための仕組みがあるのでそれを利用します。
- Windowsの 「ターミナル(PowerShell)」 に以下のコマンド①を入力してUbuntuをインストールします。
コマンド① Windows 側の PowerShell で実行
wsl --install -d Ubuntu-22.04
- より新しい24.04でも構いません。22.04のほうが安定性が高いそうです。
- インストールが終わると,Ubuntuのデフォルトユーザを作るように案内されるのでユーザー名とパスワードを設定して下さい。
2. Linux環境にNode.jsをインストールします
-
ターミナルのタブの下向きマークを押してデフォルトのPowerShellではなく「Ubuntu 22.04.x LTS」を選択します。(出ないようならターミナルを開き直して下さい。)
-
以下のコマンド②を入力してNode.js管理マネージャー(nvm:Node Version Manager)をインストールします。
コマンド② Ubuntu の ターミナル(bash) で実行curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.40.3/install.sh | bash
- もしcurlがない場合は
sudo apt install curl
などでインストールして下さい。
- もしcurlがない場合は
-
インストール後,以下のコマンド③で環境を設定します。
コマンド③ Ubuntu の ターミナル(bash) で実行\. "$HOME/.nvm/nvm.sh"
-
以下のコマンド④で,nvmでNode.jsをインストールします。
コマンド④ Ubuntu の ターミナル(bash) で実行nvm install 22
- (おまけ)追加の環境定着用のコマンドです。連続して次の「3.」を行う場合はなくて大丈夫です。
nvm use 22
nvm alias default 22
- (おまけ)追加の環境定着用のコマンドです。連続して次の「3.」を行う場合はなくて大丈夫です。
3. Node.jsでClaude Codeをインストールします
- そのままUbuntuのターミナルで以下のコマンド⑤を実行します。
コマンド⑤ Ubuntu の ターミナル(bash) で実行
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
-
これでCalude Codeが導入できました。
- npm(Node Package Manager)のバージョンが最新でないという通知が気になる人は,画面の指示通りに
npm install
をお試し下さい。最新化していなくてもとりあえず問題はないようです。
- npm(Node Package Manager)のバージョンが最新でないという通知が気になる人は,画面の指示通りに
- Ubuntuのターミナルで
claude
と入力するとClaude Codeが立ち上がります。
- アカウントやインターフェース等の初期設定をして下さい。
TIPS
他のやり方との差
- サイトによってはNode.jsを入れてからnvmを入れるよう案内しているところもあり,二度手間かつ余計なエラーが起きそうでした。Node.jsの公式サイトの推奨方法的にも,ここで紹介したようにnvmを使って環境を作るほうがよさそうです。
VS Codeで使う方法
- Windows上の VSCode のターミナル (Ctrl+@) で「Ubuntu-22.04 (WSL)」を選択します。
-
claude
と入力します。 - パソコン上のお好きなディレクトリにClaude Codeを召喚して作業してもらえます!!
Node.jsなどのインストール先の確認方法
- 以下のコマンドをUbuntu上のターミナルで実行することでNode.jsのインストール先を確認できます。
which node
- nvm経由で入れている場合,以下のように出ればOKです。
/home/<ユーザー名>/.nvm/versions/node/v22.x.x/bin/node
- Windows側にもNode.jsがはいっていると,以下などのように出ることがあります。
/mnt/c/Program Files/nodejs/node.exe
WindowsにインストールしたNode.jsを見ている状態となるため正常に動作しません。もしそうなっていたらWindows側の Node.js をアンインストールするか,PATH を WSL に引き渡さないなどの設定をする必要があるようです。
Pythonの環境について
- Ubuntu 22.04 のPythonは「3.10.x」です。
- Ubuntuの基本動作にPythonが関わっているので,環境に直にpipなどでpythonのライブラリを追加するのはやめたほうがよいようです。pip系を使う場合は仮想環境(venv)やpipxを使うのがよいようです。(参考)
venvで仮想環境構築例 (Ubuntu のターミナル上で実行)
# 仮想環境構築用のvenvをインストール sudo apt install python3-venv # "myenv"という名前で仮想環境を構築 python3 -m venv myenv source myenv/bin/activate # 仮想環境にpipでライブラリをインストール pip install pandas numpy scipy matplotlib openpyxl PyPDF2 requests # 仮想環境解消 deactivate
その他のコマンドについて
- nvmインストール後の代替コマンド(どれかひとつでいい):
source "$HOME/.nvm/nvm.sh" # 書き方が違うだけ。nvmを即時読み込む。
source ~/.bashrc # 設定ファイル全体を再読み込み。
exec $SHELL # セッションの再起動。再起動時に設定ファルが再読込される。
- Node.jsなどのバージョンを確認するコマンド:
node -v
参考
- Node.js — Node.js®をダウンロードする | Node.js
- Claude Codeのセットアップ | Anthropic
- 【AI開発時代】Claude Code学び直しノート - 15分で時代に追いつけるか? | uepon日々の備忘録
- 【Claude Code】Windows環境でClaude Codeを使えるようにするまでの備忘録【Cursor連携】|カズヤ弟@ゲーム実況&生成AI
- Claude CodeをWindows上で使う方法 | Accenture Japan (有志)
- 第850回 UbuntuにおけるシステムPythonと、Pythonの仮想環境を使い分ける方法 | gihyo.jp