はじめに
AWSは言わずと知れたパブリッククラウドサービスである。
当記事は、個人でAWSを利用し始めるに至った思考や経緯と、その後の所感を綴った雑記である。
(AWS契約の手順などは当記事のスコープ外)
切っ掛け
その1 業務でAWSを利用し始めた
内製でCTFの問題を作成したり、それをホスティングする環境を用意するにあたり、社が利用していた既契約のAWSを触ることになった。
最初は当然分からないことだらけであったが、幸いAWSに関するハンズオン研修を受ける機会があった為、そこで基本的な操作(主にEC2やS3関連)を習熟した。
慣れれば快適で、2000年代に自宅Webサーバを触っていた頃よりも感覚的には楽であった。
操作のほとんどがWeb上のGUIで済み、EC2インスタンスの中まで入ればお馴染みのLinux。
今時のサーバレスアーキテクチャと比べれば抽象度は低いが、逆に過去の経験からのとっつきやすさを覚えた。
その2 既存利用サービスが値上げされた
一方で、個人的趣味で、Heroku Dynosをホスティングサービスとして利用していたが、コンテナへの理解も浅く、正直使い勝手の良さはあまり感じていなかった。ただ無料という理由での利用だったが、その無料サービスも終了、月額1ケタUSDとなり、魅力も薄れていた。しかし、環境を変えるほどのモチベーションは生まれず、そのまま惰性で利用していた。
しかし、前述の通りAWSを利用しはじめて、その手軽さに気付いた。おまけに条件付きだが無料利用枠がある。業務である程度利用し続けることも見えているなら、趣味と実益を兼ねて利用しない手はない。
コンサバ思考がちの私でも、乗り換えを決意した。
利用し始めてから
むしろ使い易かった
業務で利用していたり、ハンズオン研修を受けていたこともあり、驚くほどスムーズにHerokuからAWSへ移行できた。システム開発業務に従事していた際のマイグレのノウハウも活用しつつ、実際の利用者(といっても非常に小さなコミュニティの内内の間だが)への影響を極小化しつつ実施できた。
AWSクレジットの優待まで貰えた
AWSの利用は手段であったのだが、利用すること自体が楽しく思えると逆転してしまう。
何かAWSを利用して巻き取れないか、ライフハックできないか、という志向になってしまう。
幾つかEC2インスタンスを立てて遊んでいたところに、AWSより思わぬ福音、300 USDのクレジット付与のキャンペーンを受けることができた。使い切りの期限は半年程度だが、きっと色々利用している間に尽きてしまうだろう。
(なお、試している中で一番高額な費用が掛かったのは、友人の勧めの3Dゲームのサーバで、1カ月使い続ければ150 USDというものだった。)
おわりに
以上、取り留めのない雑記となってしまったが、初期登録も簡単で、AWSクレジットの優待申請もある程度の技術英語が出来るならハードルの低いものだった。私自身がそうであったように、AWSという看板の大きさから来る手の届かなさそう感も十二分に理解できるが、ぜひ試すだけ試して、肌に合う合わないなど含めて評価することを勧めたい。