前置き
今年も残り半年、4月に入社した弊社のキラキラ新卒社員は数ヶ月間の研修を終えて実際の業務に関わり始めてる様子が見られるようになりました。これから業務で開発を進めていくにあたってAWSに触れていく機会も増えていきます。
分からない事があれば社内で相談したり、サポートに問い合わせたり、今だったらChatGPTを活用するなどである程度どうにかなりますが、もっと前のめりになってAWSの事を知りたいとなった時にスムーズに必要な情報にアクセスできるように整備したいなと思い、公式をこれでもかと使い倒してもらえるようなコンセプトのまとめ記事として目指しました。
また、私自身AWS All AWS Certifications Engineerに選出されたわけですが、認定自体は何年か前に取得済みで何だったら今年は3年毎の有効期限に向けて10月から更新ラッシュが控えている事もあって改めて全体を網羅するのに自分用としても活用出来ればと思います。
※AssociateはProfessionalを更新すれば免除。
※Alexa Skill Builder Specialityは資格自体が2021年3月に廃止されたので更新不可
対象
- AWSとはなんぞやという方
- これからAWSを学ぼうとしている方
- 先ずは公式リソースの活用方法を知りたい方
その①「AWS 初心者向け資料」を活用
初心者向けのセミナーの案内やAWSとはそもそもどんなものか、AWSで最低限知っておきたい10のことシリーズなど、これからAWSを学び始める人用に役立つコンテンツを掲載したページが用意されています。
その②「公式youtubeチャンネル」を活用
AWSは公式でyoutubeチャンネルを開設しており、AWSサービス解説はもちろん、AWS主催のConferenceなどで発表されたアーカイブや事例紹介など多種多様な内容を動画を通して学ぶことができます。
- AWS公式チャンネル(英語)
- AWSJapan公式チャンネル(日本語)
- AWS公式イベント用チャンネル(英語)
その③「AWSサービス別資料を活用」
いわゆるBlackBeltと呼ばれてるものです。AWSはBlackBeltOnlineSeminarというのを開催しており、そこで発表された資料や前述したYoutubeへのリンクが整理されています。BlackBeltは、各AWSサービスの概要や重要ポイントがキレイに纏まっており、私自身昔は初めて学ぶAWSサービスに対してはBlackBeltで大まかに把握してから実際にコンソールを触ってみたりドキュメントと照らし合わせたりといった方法で学習しておりました。
その④「AWS ハンズオン資料」を活用
ここ数年で公式によるハンズオン資料が充実してきており、過去にAWSによって実施されたウェビナーの録画をオンデマンドセミナーとしてオンラインで好きなタイミングで無料で受けることができます。
その⑤「JP Contents Hub」を活用
AWSの日本語ハンズオンやワークショップがカテゴリ毎にまとめられたサイトになります。各所に散りばめられた公式ハンズオンやワークショップが網羅されており、今も随時更新されているので、有効活用待ったなしです。ドキュメントや資料を眺めているばかりではサービスの実際のイメージが付きにくかったりしますので積極的に手を動かすハンズオンを学習に取り入れていきましょう。
その⑥「AWS認定試験対策学習リソース」を活用
AWSでは各認定試験に対する学習ガイドのページを用意しています。各ガイドページでは、試験内容が記載された試験ガイドやサンプル問題、公式練習問題やデジタルトレーニング、ウェビナー案内、試験範囲のホワイトペーパーなど一通り対策に必要なリソースが整理されております。AWS認定試験を受ける際にはこれらのリソースを活用することで対策が可能です。
その⑦「AWS Skill Builder」を活用
上記の学習ガイド内にも登場しましたが、AWSはオンラインでAWS認定試験対策や各種AWSサービスに関するトレーニングを受講する事ができるサービスを提供しており、無料でも600以上のオンデマンドコースや標準の試験準備コース、AWS認定の公式問題集などのコンテンツが用意されています。また、月額29ドル課金する事でより充実したコンテンツ(強化版試験準備コースなど)にアクセスすることができるようになるためそれぞれの用途に応じて活用するといいでしょう
その⑧「AWS ドキュメント」を活用
AWSサービスの公式ドキュメント。各種AWSサービスに関する詳細な情報が網羅されており、一番付き合いが長くなるリソース。日本語翻訳が荒ぶっている事で有名
その⑨「公式ブログ」を活用
新サービスや新機能などのアップデートの詳細解説や活用方法など様々なAWSに関連した内容を、AWSの社員や開発責任者が自ら執筆したブログが公開されています。自分たちの関係のありそうなカテゴリをRSSに登録して更新されたら自動的にキャッチできるようにしておく非常に便利です。最新の情報は英語になりますが、数日後などに翻訳されたものが公開されますのでお好みでウォッチしておくといいでしょう。
- 日本語Ver
- 1週間の主要アップデートが整理されており、全てを追いかけられないという時はここで軽くキャッチアップできます。
- 英語Ver
その⑩「What's New」を活用
AWSの新しいサービスや機能についてのお知らせが掲載されるページになります。最新情報は英語が早く、数日後に翻訳版が日本語ページに掲載されます。これらもRSSに登録して自動的にSlackに配信させて朝に眺めるなどでキャッチアップすると見に行く手間も減るのでオススメです。
- 日本語Ver
- 英語Ver
その⑪「builders.flash」を活用
builders.flashは、AWSJapanのソリューションアーキテクトが身近なテーマで実践的なベストプラクティスを解説したり、インタビューによる事例紹介や体験記などのトピックが掲載されるWebマガジンです。中にはAWS HEROや他社開発者による寄稿などもありそれぞれ読み応えがあるコンテンツが多い印象です。
その⑫「The Amazon Builders' Library」を活用
Amazonが20数年間に渡って培われた開発者のためのドキュメントライブラリページになります。Amazonのシニアテクニカルリーダーやエンジニアによって執筆されており、Amazonという超巨大サービスで実際に使われているノウハウの一部を垣間見ることができる貴重なコンテンツになります。
その⑬「AWS Well-Architected」を活用
AWSが提唱するアーキテクチャのベストプラクティス、「Well-Architected」の6つの柱についての資料が纏まっているページになります。マネジメントコンソールでアーキテクチャの評価が可能なWAツールや機械学習、データ分析、サーバーレス、HPC、IoT、SAP、ストリーミングメディア、ゲーム業界、ハイブリッドネットワーク、金融サービスなどの特定の業界テクノロジー領域に拡張したWA-Lenses、更に特定のユースケース、テクノロジーや実装シナリオに焦点を当てたWA-ガイダンスなどについて学ぶことができます。初学者は先ずは基本的な「AWS Well-Architected6つの柱」について目を通すと良いでしょう。
その⑭「AWS アーキテクチャセンター」を活用
AWSアーキテクチャセンターは、WAベストプラクティスやアーキテクチャパターンなどをAWSのソリューションアーキテクトやパートナー、クラウドアーキテクチャのエキスパートによるリファレンスサイトになります。中身を見ると分かりますが、各ソリューションにおいてどの様なAWSサービスが構築されるか、その導入方法、GitHubリポジトリでCloudFormarionテンプレートなどを参照する事ができるためアーキテクチャやCloudFormaitonなどの学習にも活用できます。
その⑮「30の目的別クラウド構成と料金試算例」を活用
30パターンのユースケースに応じたAWS構成図と利用料の試算例が記載されたページになります。例えばコンテナを利用したWebサービスを構築したい場合のアーキテクチャと試算例1,231ドルなど目安がパッと分かるので、大体こんな感じという掴みとして活用できるのではないでしょうか。
その⑯「今から始めるサーバーレス」を活用
サーバレスを体験することからサーバーレスのメリット、開発環境の整備方法や各種サーバーレスサービスへの理解、ユースケースパターン、設計やモニタリング、その他Tipsなどがまとめられた開発者向けのページになります。これからサーバーレスについて学ぶ人向けの学習の一助になるかと思います。
その⑰「サーバーレスパターン」を活用
今から始めるサーバレスが開発者向けで、形で考えるサーバレス設計はアーキテクト向けのページになります。自身がやりたいユースケースから代表的な設計パターンについての関連資料やチュートリアルやテンプレートなどが整理されており、設計の手助けになるページです。
その⑱「AWS ホワイトペーパーとガイド」を活用
AWSとAWSコミュニティによって作成された、テクニカルホワイトペーパーや技術ガイド、参考資料、リファレンスアーキテクチャ図などの技術文書がまとめられたページ。ホワイトペーパーはAWS認定試験などでも試験対策としてもよく活用されるリソースで、ここでもAWSサービスのベストプラクティスなどが書かれているので目を通しておくと設計や構築時にも役に立つものとなっております。
その⑲「AWS デベロッパーセンター」を活用
AWS デベロッパーセンターでは、チュートリアルや各プログラミング言語に対応した開発ツールやサンプルコード、ドキュメント、ブログやイベント案内などが整理されており、自身が得意とする言語でAWSを活用してく際の足がかりにしやすくなっています。
その⑳「Twitter」を活用
AWS公式のTwitterアカウントをフォローして最新情報やイベント情報等をキャッチしましょう。
- Amazon Web Services(英語)
- AWS公式☁️アマゾン ウェブ サービス ジャパン/クラウドサービス
- AWS Open Source
- AWS Amplify
- AWSIdentity
- AWS Support
- AWS Security
- AWS Partner Network
- AWS Startups
- AWS CloudFormation
- AWS Events
その㉑「AWS re:Post」を活用
AWS re:PostはAWSフォーラムに代わる、AWSが管理するコミュニティ型のQ&Aサービスです。Q&Aには一般ユーザも参加することができ、AWSに関する技術的な質問を投稿したり、投稿された質問に対して回答する事も可能です。回答者にはポイントが付与されランキングに掲載されるなどの試みもあり、双方にメリットがあるサービス設計になっています。
その㉒「AWS Event」を活用
AWSやパートナーが主催するイベント情報が一覧されているページ。日本語と英語でそれぞれ内容が違うので注意。英語ページではre:Inventやre:Inforceなど大規模イベント情報など掲載されています。一方で日本語ページではDevDayなど主に日本国内で開催されるイベントが載っているのでそれぞれ使い分けるといいでしょう。
- AWS Events and Webinars(英語)
- AWS イベントスケジュール(日本語)
その㉓「AWS Cloud Quest」を活用
仮想都市の住人を助けるクエストに応えていく事でAWSについて学ぶことができるゲームサービスです。クラウドプラクティショナー相当のコンテンツは無料で遊ぶことができ、その他ソリューションアーキテクト、サーバーレスデベロッパー、機械学習、セキュリティ、データ分析のロールは、SkillBuilderの月額課金ユーザのみプレイすることができます。
番外「Pricing Calculator」を活用
AWS利用料の試算で活用するツールですが、例えば実際にAWSで構築しながら学習する際にどれくらい利用料がかかるものなのかを事前に試算する事で思わぬ出費を回避する事ができます。試算にあたって必要な項目が分かるためドキュメントを読んでもいまいち幾らかかるのかイメージをつけにくい時や、単体サービスではなく複数のAWSサービスを組み合わせて構築する際にトータル幾らかかるかひと目で知ることができるなどの利点もあります。
- AWS料金見積りツール
まとめ
こうして習えてみると本当に様々なコンテンツが用意されており、自分も存在は知っていたけど活用しきれていないものもあり全てに目を通すのは流石に至難の業だなあと改めて実感しました。自分にあったリソースを活用して日々の学習に組み込んでいってみては如何でしょうか。
今回はそもそもどうやってAWSについて学んだりキャッチアップしていっているのか分からないという方に向けて、公式のこれらを使うといいよというインデックス的なまとめ記事を目指しました。公式以外でもとても参考になる記事など沢山ありますが、それらの記事も元を辿れば公式から来ている事もあるので、大本を知るという意味で知っておくといいかなと思います。
それでは良いAWSライフを!
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