QEMU上でBitVisorは動作するのでしょうか。記憶では動作していたはずなのですが、さっそく試してみましょう。
おっと、panicしてしまいました。しかもキー操作がきかないのでログが確認できません。PS/2ポートのポーリングでキー入力待ちをしているのがQEMUではうまくいかないようです。こういう時はシリアルポートを使いましょう。幸いQEMUではシリアルポートがエミュレートされています。BitVisorのmake configでTTY_SERIALを有効にして、やり直します。
止まってしまいました... ではなくて、シリアルポートだから別画面に出ているのですね。Ctrl-Alt-3を押して画面を切り替えましょう。
入力ができるようになりましたが、入力しなくてもUsing VMXメッセージが出ているのが見えますね。仮想マシン上でVT-xが見えてしまっているようです。これはQEMUに-enable-kvmオプションをつけていたためですね。kvm_intel.nested=1にしても、AMDにしかないMSRの読み込みができるなど、QEMUとKVMの組み合わせではいろいろ問題があるようで、BitVisorは動かないらしいです。QEMUから-enable-kvmオプションを外しましょう。QEMUのソフトウェアエミュレーションはAMD-Vに対応していますので、これで動くはずです。
FUNCTION ERROR!
なんだこれ! おっかしいなぁ、前は動いたはずなのに...
シリアルポートの出力に不審な点は見当たりません。うーん。
きっとBIOSが怪しいに違いない、というわけで、時代はUEFIです。ovmfを使いましょう。
しーん...
VMEXIT_SHUTDOWNって......
以上のように、QEMU上でBitVisorは現状では動かないことが判明しました。\(^o^)/
環境: QEMU 2.5 (Ubuntu 16.04パッケージ), Intel Core i5-4260U, Apple iMac (21.5-inch, Mid 2014)