1. 今回のやりたいこと
音楽再生システムを作ります。
まずはどういう機能が必要かを本記事にて記載し、別途、各機能ごとに記事を記載していこうと考えています。
2. 音楽再生システム
仕様は下記の通りとします。
- 音楽データのフォーマットは、WAVファイルとする
- 音声の仕様としては、1サンプル16bit、モノラル、サンプリング周波数16kHzとする
- 音楽データは、PCからBlueTooth経由で送信される
- 1曲までダウンロードできることとする
- ユーザインタフェースは上記図の通り
2. 方式設計
2.1 環境
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使用ボード:nucleo l4r5zi
- Cortex-M4搭載、2MBのFlash、640KのSRAM、USB OTG
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開発環境:Atollic TrueSTUDIO® for STM32, Built on Eclipse Neon.1a.(Version: 9.3.0 )
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対象OS:KOZOS※
※下記書籍で紹介されているOSになります。ソースコードも展開されています。
12ステップで作る 組込みOS自作入門 -
LCD:AQM1602Y-NLW-BBW
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シリアルフラッシュ:W25Q20EWSNIG
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Audio Codec:デジタルオーディオコーデック独立実験基
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ステレオミニジャック:3.5mmステレオミニジャックDIP化キット
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BlueTooth通信モジュール:HC-06
2.2 システム構成図
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表示機能
ユーザインタフェースに該当するところになります。
LCD上に選択肢を表示し、ボタンで選択肢を決定します。
今回使用するLCDの通信インタフェースはI2Cとなっています。 -
ダウンロード機能
PCから送信されたWAVファイルをシリアルフラッシュメモリに格納します。
今回使用するシリアルフラッシュの通信インタフェースは、Quad SPIとなっています。 -
音楽受信機能
WAVファイルをBlueTooth経由で受信します。
今回使用するHC-06の通信インタフェースは、USARTとなっています。 -
音楽再生機能
ダウンロードされている音楽、または、PCから送信された音楽を再生します。
オーディオコーデックとの通信インタフェースはSAIとなっています。
3. 最後に
本記事は、簡単ではありますがこれで終わりになります。
次回からは、上記の4つの機能ごとに記事を記載していく予定です。
順番はまだ決めていませんが、おそらく最初は、"ダウンロード機能"になるかと思います。
本件について、何か不明点・アドバイスがあればコメントしていただけると嬉しいです。