経緯
ファイル共有サーバー(NetGear ReadyNAS RND4000)が唐突に動かなくなりました。
本体見ると、電源ランプすら光らない状況。
電源系の障害だとしたらディスクは無事の可能性が高いと思い、がんばりました。
概要
- 物理的には USB-CVIDE2で、HDDと Mac Miniを接続
- OS X上に VirtualBox で Ubuntu を立てて、接続したHDDをマウント
- Ubuntuで Sambaサーバーを立てて、接続したHDDから Sambaの共有フォルダにコピー
- Windowsから必要ファイルをコピー
成功した手順
物理的な接続
たまたま、これがあったので、話がはやかったです。
Ubuntu にHDDをマウント
Ubuntu は、このへんからisoイメージをダウンロードして入れました。
今回入れたのは、Ubuntu Server 14.04 Server です。
また、インストール時のオプションで Sambaサービスを選択しておきました。
USBで接続したHDDは OS Xでは、「セットしたディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした。」とか言われますが「無視」です。
生ディスクとして、VirtualBoxに割り当て出来るように、仮装ディスクを作成します。
sudo VBoxManage internalcommands createrawvmdk -filename rawdisk.vmdk -rawdisk /dev/disk1
権限がないと割り当てが出来ないので、権限を変えます。(こんなにいらないかもしれないけど)
sudo chown someone rawdisk.vmdk
sudo chmod 666 rawdisk.vmdk
sudo chown someone /dev/disk1
sudo chmod 666 /dev/disk1
(someoneは VirtualBoxを実行するユーザー)
この、rawdisk.vmdk を Virtual Boxの設定画面で、Ubuntuに割り当てておきます。
Ubuntu内でLVMをマウント
ここからUbuntuを起動しての作業です。
面倒なので、全部 suで作業しました。
まずは、ドライブが見えてるかどうか確認。こんな感じで見えたらOKです。
# lvscan
ACTIVE '/dev/c/c' [924.09 GiB] inherit
単なる mountだとblock sizeがダメというエラーになるので、ツール入れます。
# apt-get install fuseext2
# fuseext2 -o ro /dev/c/c /data
/data に入って見に行ってみると、データの中身が見えます。
(2byteファイル名は文字化けしますが)
Samba立ててコピー
Sambaは Ubuntuのインストール時に入れておいたので、設定してサービス再起動すればOK。
(このへんは大分記憶が薄れてきたので省略大です。)
Sambaの共有設定をした、フォルダに /dataの中身をコピーしました。
そして、WindowsからこのUbuntuの共有フォルダにアクセスして必要ファイルをコピーして終了です。
試したけどダメだったこと
大人しくメーカーに電話
対応してくれた方は感じが良かったんですが、結果はザンネンな状況でした。
- 保証期間は5年だけど過ぎている
- 保証期間外の有償修理や有償交換はしていない
- 同型のHDDを接続出来る後継の現行製品は無し
- 中古などでも、おそらくもう無いでしょう
- サルベージ業者を紹介なら出来ます
Windows8.1で Ext2fsd
データの入ってる LVMのパーティションが読めないです。
フォーマットが必要って言われるだけでした。
先頭のパーティションはLVM切ってないので内容を読めるんですが、そこはOSが入ってるだけなんですよね。。。
OS X で、FUSE + fuse-ext2
やはり、LVMの中身が見えません。
Debian でマウント
当初、Debian で試したところ、Debian内でHDDを認識するところまではいくのですが、マウント出来ませんでした。
fuseext2 が Debianでは見つからず、諦めました。
UbuntuのSambaで、マウントしたディレクトリを直接共有
上手くいきませんでした。
/data を共有設定しても見えず。
Samba で共有設定したディレクトリに、シンボリックリンクを置いてもダメ。
このあたりでは相当疲れていたので追求は諦めて、ただただデータコピーすることで対応しました。
参考にさせて頂いたサイト
ありがとうございました。大変助かりました!