0.Intro
Power Automate DesktopがWin10で無償で利用できるようになったということで話題になっているので社内でも要望があるかと思い事前調査をしました。
すると自宅で試したときは問題無く利用できたが、社内ではフロー一覧も開けず。そういえば確かに無償になる前にPower Automate Desktopを試していた時もVPNをつないだ状態だと利用できなかったことを思い出しました。
つまりは結局Proxyが原因だろうということで調査。
わかったことは
・PowerBI Desktopは現状PROXY環境に対応していない(らしい)。
・On-Premiss gatewayをPROXY環境に対応させるには以下を設定ファイルに追記する必要がある。
<system.net>
<defaultProxy useDefaultCredentials="true" />
</system.net>
1.改修
この二点を踏まえ試してみました。
上記を設定をPower Automate Desktopがインストールされている
C:\Program Files (x86)\Power Automate Desktop
内の以下のXMLファイルの
<configuration>
</configuration>
の中に設定してやることで、ひとまずフロー一覧の画面を開くことが出来、フロー作成、実行までは完遂できるようになりました。
PAD.AutomationBrowser.exe.config
PAD.BridgeToHLLAPIx64.exe.config
PAD.BridgeToHLLAPIx86.exe.config
PAD.BridgeToMODIx86.exe.config
PAD.BridgeToSapAutomation.exe.config
PAD.BridgeToUIAutomation2.exe.config
PAD.ChromeMessageHost.exe.config
PAD.Console.Host.exe.config
PAD.DataCollectionSwitch.exe.config
PAD.Designer.Host.exe.config
PAD.EdgeMessageHost.exe.config
PAD.FirefoxMessageHost.exe.config
PAD.MacroRecorder.Host.exe.config
PAD.Runtime.Robot.exe.config
PAD.UISpy.Host.exe.config
PAD.WebAutomationRegistryConfigurator.exe.config
恐らく残りの以下のファイルもすべて設定すればフル機能対応可能かと思われます。
Microsoft.Flow.RPA.Agent.exe.config
Microsoft.Flow.RPA.LauncherService.exe.config
Microsoft.Flow.RPA.LogShipper.exe.config
Microsoft.Flow.RPA.Notifier.exe.config
Microsoft.Flow.RPA.Sap.AgentServer.exe.config
RpaNativeHost.exe.config
UIFlowService.exe.config
UIRecorder.exe.config
但し当然のことながら非公式な方法ではあると思われます。(上記設定ファイルはデフォルトでは書き込み不可の設定になっていましたので)。
2.課題
PowerBIにせよ、Power Automate Desktopにせよ企業で使われることが前提なのでProxyに対応していないというのは少々考えにくく、なにかしらきちんとしたProxy設定の方法がありそうなものなのですが…
兎も角、とりあえず動かしたいという方がおられたら、お役に立つ内容かと思い公開させて頂きました。