全てのRDSについて、タグ情報の一覧を作成したい、というときのお話です。

まあAWSのWeb画面で1つずつ見ていくのでも良いですが、RDSが20も30も、さらに多く存在すると、気が滅入りますね。

そこで、AWS CLIを使って実施します。

EC2の場合

ECSの一覧は

aws ec2 describe-instances

のコマンドで、1回で全EC2のタグ情報を拾うことができます。

RDSの場合

RDSの一覧は、

aws rds describe-db-instances

のコマンドで一覧は取得できます。
ただし、~~そこにはタグ情報は含まれていません！~~
[2021/7/11更新]
気が付いたら describe-db-instances に TagList が含まれるように変わっていました。
AWS CLIではいつから変わったのかログが無いですが、LambdaのPython(boto3)では日次で取得していたので結果を確認すると、2021/1/8 からTagListが含まれていました。
この記事は不要になりましたが、list-tags-for-resource でも取得は一応可能なので残しておきます。

RDSのタグ情報を取得する場合、個々のRDSに対して

aws rds list-tags-for-resource --resource-name arn:aws:rds:xxx:xxx:db:xxxx

を実行しないと取り出せませんでした。

よって、RDSが20個あると、

aws rds describe-db-instances 　が1回
aws rds list-tags-for-resource　が20回

合計21回実行することになります。

PowerShellコード

PowerShellのコードで書くと、以下のような感じです。


$rdsfile = "C:\temp\rds.txt"
$rdsfile_tag = "C:\temp\rds_tag.txt"
$region = "ap-northeast-1"
$accountid = "99876543210x"

aws rds describe-db-instances --region=$region --query "DBInstances[].{DBInstanceIdentifier:DBInstanceIdentifier}" --output text | Sort-Object > $rdsfile

foreach ($li in Get-Content $rdsfile) {
  $out_line = "$li"

  $tags = $(aws rds list-tags-for-resource --resource-name $("arn:aws:rds:${region}:${accountid}:db:" + $($li -split "\t")[0]) --output text)

  foreach ($othertag in ($tags | sls ^TAGLIST)) {
    $t_1,$t_name,$t_val = $othertag -split "\t"
    $out_line += "`t$t_name=$t_val"
  }

  echo "$out_line" >> $rdsfile_tag
}

$rdsfile_tag 変数で指定したファイルが生成されます。
ファイルの形式は、TSV(タブ区切りのテキストファイル)です。

なんでTSVなんだよ。
ということでjsonを出力するならこのようになります。

$rdsfile = "C:\temp\rds.json"
$rdsfile_tag = "C:\temp\rds_tag.json"
$region = "us-east-1"
$accountid = "99876543210x"

aws rds describe-db-instances --region=$region --query "DBInstances[].{DBInstanceIdentifier:DBInstanceIdentifier}" --output json > $rdsfile

$outobj = @()
$rds_instances=$(cat $rdsfile -Raw | ConvertFrom-Json)

foreach( $item in $rds_instances ) {

  $arn = "arn:aws:rds:${region}:${accountid}:db:" + $item.DBInstanceIdentifier
  $rds_tags = $( $(aws rds list-tags-for-resource --resource-name $arn --output json) -join "" | ConvertFrom-Json)

  $rdsobj = [PSCustomObject] @{ DBInstanceIdentifier = $item.DBInstanceIdentifier }
  foreach( $tag in $rds_tags.TagList ) {
    $rdsobj | Add-Member $tag.Key $tag.Value
  }
  $outobj += $rdsobj
}

$outobj | ConvertTo-Json -compress > $rdsfile_tag

全てのRDSと書きましたが、不正確でした。1つのリージョン内の全てのRDSです。

gist

リストの1行目にヘッダを付ける
一部の指定したタグは除外する
一部の指定したタグ指定した順で表示する

このあたりを考慮したコードをgistに置いています。
https://gist.github.com/hayayu0/f067ccbbabaa3dc0d9121aa3eadbf322

PowerShell編以外は？

PowerShellで自分の要望は満たせたので、今のところ記事作成予定はありません。じゃあ何で「編」付けたんだよって話ですが。
bash、Python、は探せばいくつかありそうです。

参考にした情報