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既存のCognosレポートをActive Reportに移行する際の考慮点

Last updated at Posted at 2018-08-03

既存のCognosレポートをActive Reportに移行してオフラインでも活用したい!

と言った要件は少なからずあると思います。
レポート編集画面に「アクティブ・レポートに変換」なんてメニューがあるから簡単にアクティブレポート化できるのではと思ったりもするかも知れません。
001.jpg

そんな時、これから記載するアクティブレポートに移行する際の考慮点をしっかりとおさえておかないと、想像以上に大変な思いをするハメになるかもしれないので要注意です!!

※この記事は自身の経験を基に出くわした事象と解決方法を記載しています。
認識が間違っている!や、こんな手法で移行するとそれって実現できるよ!と言った情報があればぜひご教授ください。こんな考慮点も必要だよ!も、受け付けております。

プロンプト

  • レポートページでプロンプトオブジェクトを使用できない

アクティブレポートでは、レポートページにCognosのプロンプトオブジェクトを追加することができません。
レポートページ選択中はツールにも表示されません。
002.jpg

移行元のレポートページに配置されていたプロンプトもアクティブレポートに変換したタイミングで問答無用で削除されます。

アクティブレポートでの表示データの絞込みは、アクティブレポート用ツールのドロップダウンリストやリストボックスを追加してリストやグラフと双方向の動作を新たに定義する必要があります。
プロンプトで選択された値をもとに条件ブロックの表示を切り替えている際も要注意です。

各オブジェクト間で連携が必要な箇所すべてに双方向の動作を設定していく必要があります。
レポート定義が繁雑になる原因ですね。。設定の漏れには気をつけましょう。

  • プロンプトページに配置したプロンプトはアクティブレポートダウンロード時しか機能しない

プロンプトページを使用すればプロンプトオブジェクトを利用することもできます。
ただ、条件を選択してクエリーに対して取得データの絞込みができるのはアクティブレポートダウンロード時のみです。
ダウンロードしたアクティブレポートをオフラインで動かしている時はプロンプトページをまったく機能しないので使い勝手が変わってくること認識しておく必要があります。

複数ページ

  • ページの切替ができず、最初のページしかダウンロードできない

自分がアクティブレポートを使用した限り、「次のページ」に表示を切り替える操作を見つけることができませんでした。。
アクティブレポートは1ページで作成する必要がある??
ただ、複数ページを作成できるのでここは検証の余地ありだと思っておりますが、有益な情報をお持ちの方がいれば教えてください!

ドリルスルー

  • Cognosが提供するドリルスルーが使用できない

アクティブレポートをCognos Mobileで使用する時は、アプリケーションドリルスルーの設定によって他のアクティブレポートへドリルスルーすることができるようです。
ただ、mht形式で配布してWebブラウザ上で汎用的に使用するときにはドリススルーを設定することができません。実質、ドリルスルーはないものとして設計したほうがよいかと思います。

ドリルスルーが定義された複数のレポートをアクティブレポートに移行したい場合は、1つのアクティブレポート内に集約します。
先にも記述しましたが複数ページのアクティブレポートを作成できないので、デッキなどを使用して1ページにまとめる必要あります。

※注意点
1つのアクティブレポートに複数のレポートを集約するとレポート定義やダウンロードするデータ量が増え、mhtファイルのサイズが大きくなります。配布時の仕方を考慮したり、アクティブレポート実行時のパフォーマンスにも影響をしてくるということを忘れないでください。
※これはmhtファイルがデータも含めて保持しているためです

  • 既存のドリルスルーが残っているとサーバーに対してリクエストを投げにいく

オフラインで使用しているにも関わらずサーバーに投げられたリクエストはエラーとなって終了します。
元レポートで定義されたドリルスルーは定義をきちんと削除しておきましょう。

ブラウザ設定

  • ダウンロードしたmhtファイルをFireFoxで利用する場合は追加のアドオンが必要

この件はこちらの記事にまとめてありますので参照ください。
mht形式で保存されたCognosのActive ReportをFireFoxで実行するにはUnMHTアドオンが必要

さいごに

最終的に言いたいこととしては、
アクティブレポートは既存のレポートとはまったくの別物だ! と言うことです。
アクティブレポートを使用したい場合は要件定義からしっかりし、アクティブレポート用のツールや実装方法をイメージしながらレポート設計をして開発・テスト、使用していくことをオススメします。

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