#はじめに
Cognosレポート開発時に使用できるプロンプトは豊富にありますが、今回取り上げるのは選択と検索のプロンプトです。ユーザが任意の文字で絞り込み項目を検索でき非常に使い勝手の良いプロンプトです。
ただ、データモジュールをソースとして選択したレポートでは下記のようになります。
本来、プロンプトタブにあるはずの、選択と検索のプロンプトが消えてしまっています。
このままでは、レポートに選択と検索のプロンプトを追加することができません。
今回は2つの方法で、データモジュールをソースにしたレポートで選択と検索のプロンプトを使用する方法をご紹介します。
#1.事前に配置
その名の通り、ソースを選択する前に検索と選択のプロンプトをレポート上に配置してしまうというものです。
新規レポート作成時のソース選択前はもちろんプロンプトタブに表示されますので、事前に選択と検索のプロンプトをレポート上に配置していまいます。
その後、ソースとしてデータモジュールを選択します。
このタイミングでプロンプトの一覧から表示は消えてしまいますが、レポート上に配置してオブジェクトはそのまま使用することができます。
#2.コピーで貼り付け
1.の方法を紹介されてもすでにレポートを作成しており、今さら新規に開発できないよといった場合での方法です。
それは別のレポート定義から選択と検索のプロンプトをコピーして持ってくるという方法です。
既存のレポートとは別に新規レポートを作成し選択と検索のプロンプトをレポート上に配置します。
配置したプロンプトを選択し、Ctrl+C コマンドでプロンプトのオブジェクトをクリップボードにコピーします。
※「1個の資産がコピーされました」のメッセージが表示されることを確認します。
次に、クリップボードにコピーされたプロンプトを、プロンプトを配置したいレポートに貼り付けます。
プロンプトを配置したい場所を選択し、Ctrl+V コマンドで貼り付けを実施します。
これで、作成途中のレポート上に選択と検索のプロンプトを配置することができました。
##コピーするのはクエリー情報などの設定がない空のプロンプトかソースが同じものを
レポートの新規作成をせず、すでに選択と検索のプロンプトを使用しているレポートからオブジェクトをコピーすることもあるかと思いますが、その場合は、ソースが同じデータモジュールを使用しているレポート間でのコピーが必要となります。コピー元のプロンプトにクエリーの設定がある場合、コピー元とコピー先でソースが違うとエラーメッセージが表示され貼り付けが実施できません。
そういった意味でも新規作成し真っ新なプロンプト情報のみをコピーすることをオススメします。
#最後に
レポート上に配置されたプロンプトは、使用するクエリーや使用する値、パラメータ名などを整えることで問題なく使用することができそうに見えます。ただ、データモジュールをソースとして際はプロンプトの一覧から消えていることを考えるとサポートしないつもりなのかもしれません。
使用する際は十分なテストを実施し使用することをオススメします。
一覧から表示が消えて選択と検索のプロンプトの使用を諦めていた方の力になればと思います。