はじめに
Cognos Analyticsではカスタム・ビジュアルのサンプルが提供されています。
サンプルのコードをGitHubからダウンロードしてCognosに追加することでサンプルが利用可能になります。
※Visualization samples
https://www.ibm.com/docs/en/cognos-analytics/11.2.0?topic=samples-visualization
カスタム・ビジュアルの追加手順
今回は、Sankey グラフを追加しながら手順を紹介します。
サンプルの入手
まず最初にGitHubにアクセスしサンプルのコードをダウンロードします。
GitHub
https://github.com/IBM/ca_customvis
※2023年4月26日現在、11.2のガイドからもリンク先は上記11.1のものになります。
最新のリンク先についはオンラインドキュメントを常に確認してください
GitHubにアクセスしたら、「Code」を展開して、「Download ZIP」をクリックします。
ダウンロードしたzipファイルを展開する
※展開先のフォルダは任意の場所で問題ありません。
Cognosへの追加
ブラウザからCognosにアクセスします。
ダッシュボードまたはレポートを新規作成します。
視覚化を追加し、「カスタム・ビジュアルの追加」をクリックします。
先ほど展開したzipファイルに含まれているカスタム・ビジュアルのコードを選択して追加します。
\ca_customvis-master\ca_customvis-master\visualization-samples\11.1.x\sankey
以上で、カスタム・ビジュアルの追加が完了です。
視覚化ギャラリーの「カスタム」タブにSankeyグラフが追加されました。
Cognos全体に追加されているので、レポートでもダッシュボードで利用可能になります。
また、追加したユーザー以外の全ユーザでカスタム・ビジュアルを利用することができます。
カスタム・ビジュアルの権限設定
全てのユーザーに開放したくない場合は、権限設定を変更する必要があります。
管理 > カスタマイズ > カスタム・ビジュアル を開き、Sankeyのプロパティから権限を変更します。
追加したカスタム・ビジュアルの削除
追加したカスタム・ビジュアルは、下記の2か所から削除することが可能です。
- 視覚化ギャラリー
- 管理 > カスタマイズ
視覚化ギャラリーでSankeyグラフを選択し、ごみ箱アイコンをクリックすることで削除することが可能です。
管理 > カスタマイズ > カスタム・ビジュアル を開き、メニューから削除することができます。
カスタム・ビジュアル削除時の注意点
削除したカスタム・ビジュアルを使用してたレポートを実行すると下図のようなメッセージが表示されるようになります。
使用してるレポートやダッシュボードが無いことを確認して削除してください。
運用上の注意点
開発環境などで追加したカスタム・ビジュアルは本番環境への移行対象となります。
移行資源の管理からもれないように注意してください。
さいごに
Cognos Anakyticsでは、バリエーション豊富なサンプル・カスタム・ビジュアルが用意されています。
環境への追加は見ていただいたように簡単に行うことができるので、ぜひ試してみてください。
また、サンプルコードが入っていたフォルダにはサンプルデータも用意されているので、簡単に使い始めることができるのも特徴です。
サンプルで用意されたものでは要件に合致しない、もう少し細かな仕様が必要となると、カスタム・ビジュアルの開発が必要になります。サンプルのコードをベースに開発に取り組んでみるのも良いですね。