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raspi-configを使ったCUI(CLI)からのSSHの有効化

Last updated at Posted at 2023-03-06

はじめに

 メカトラックス株式会社@hayat00です。

 弊社では業務用Raspberry Pi周辺機器の開発・製造・販売、および、それら周辺機器を使用したRaspberry Pi組込機器の受託開発・小ロット製造等を行っており、オリジナルのラズパイ向け機能拡張モジュールとして、4GPislee-Pi3ADPiなどを展開しています。

 今回は、シリアル通信等でPCからログインしたRaspberry Piを、CUI(CLI)から操作してSSHを有効化する手順をご紹介します。CUIからSSHを有効化/無効化する方法は、

$ sudo systemed {enable|disable} ssh

のように「systemed」を使うことが一般的かと思いますが、ここでは別の方法として「raspi-config」を使ったSSHの有効化をご紹介します。

 また、弊社ではシリアル通信によるRaspberry Piへのログインを推奨しており、下記のブログで紹介しています。

使用したRaspberry Pi OSの情報

Raspberry Pi OS Lite

  • Release date: February 21st 2023
  • System: 32-bit
  • Kernel version: 5.15
  • Debian version: 11 (bullseye)

SSHの有効化

 CUIからの操作でraspi-configの設定を変更する方法は、InteractiveモードとNon-Interactiveモードの2種類があります。

InteractiveモードでSSHを有効化する

 下記のコマンドを実行し、raspi-configの画面を開きます。

$ sudo raspi-config

「3 Interface Options」にカーソルを移動させ、エンターキーを押します。
WS000111.JPG

「I2 SSH」にカーソルを移動させ、エンターキーを押します。
WS000112.JPG

SSHを有効化します。「<Yes>」にカーソルを移動させ、エンターキーを押します。
WS000113.JPG

これでSSHは有効化されました。「<Finish>」にカーソルを移動させ、エンターキーを押し、raspi-configを終了します。
WS000114.JPG

Non-InteractiveモードでSSHを有効化する

 Non-Interactiveモードでは、結果は0または1で表示され、0:YES(ENABLE)、1:NO(DISABLE)になります。
 
 まず、下記のコマンドを実行し、現在のSSHの設定を確認します。

$ sudo raspi-config nonint get_ssh

下記のように表示されます。
WS000075.JPG

この場合は、1:NO(DISABLE)なので、続いてSSHを有効化するコマンドを実行します。この時、0:YES(ENABLE)の場合はすでにSSHが有効化されています。

$ sudo raspi-config nonint do_ssh 0

設定の変更を再度、下記のコマンドで確認します。

$ sudo raspi-config nonint get_ssh

0:YES(ENABLE)と表示されればSSHが有効化されています。
WS000083.JPG

終わりに

 今回はRaspberry PiをCUIから操作し、SSHを有効化する手順をご紹介しました。ぜひ参考にしてください。
 また、raspi-config固有の機能として、下記のコマンドでsshdのホストキーが存在しない場合に、ホストキーを生成できることなどが挙げられます。

$ ssh-key-gen -A

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