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(初出: 2018-12-01)

長野へ引っ越してからずっとフレッツ + ASAHI ネットだったがこのところの速度低下と断絶に音を上げて ISP を変更することにした。といっても今どきは簡単な作業だ。ASAHI ネットの問題も大きいように見えるが、他所へ移っても NAT の問題は NTT のせいなので変わらないとの話を目にしていたため、フレッツの v6 オプションに加え MAP-E か DS-Lite が使えるところを軽く探した。

まず有名どころで Interlink ZOOT NATIVE が引っかかった。ここはあらゆる人手を排除しているようで、利用開始手続は NTT v6 オプション廃止 = ASAHI ネット縛りの解除にかかった時間を除けばほぼ瞬時に終わると言ってよい。DS-Lite 方式である。ひかり電話の関係で NTT から借りている HGW は外せないため、重ルーターでの接続となる。実際に接続してみるとなかなか快適だったが、残念ながらひかり電話の子機として VoIP アダプターを登録できなくなってしまった。配線パターンが変わってしまうからだ。

MAP-E であれば HGW がそのまま使える。そこで今度は MAP-E の ISP を探すと、まったく予想外に長野のローカル ISP である JANIS に行き当たった。これは農協 ISP で、県内の農協を結ぶ専用線の網を利用して ISP を始めたものらしい。驚いたが、考えてみれば農協は金融機関でもあり商社でもある。細い専用線と詐欺のような収容率で糊口をしのいできた弱小 ISP とは話が違っていたのだった。そして JANIS は日本の ADSL/VDSL や NTT ダークファイバー利用の草分けで、あの Yahoo! BB! の ADSL は JANIS からのエンジニア大量引き抜きにより可能になったそうだ。面白い。

というわけで Interlink を2週間ほど使ってみたあげくまったく彼らの責任ではないところで JANIS へ移ることを決定した。ところが JANIS の契約はウェブサイトで簡単に済ませられない。

  1. JANIS ウェブサイトで申込用紙の郵送を請求する。
  2. 翌日あたりには用紙が届く。
  3. 用紙に記入して郵送。
  4. 5日後あたりに手続が済み、接続情報を書いた紙が発送される。
  5. 届いた紙から接続情報を読み取って接続する。
  6. クレジットカード決済の申込をウェブサイト上で行う。これは紙を提出しなくてよい。
  7. 翌月あたりからクレジットカード決済が開始となる。
  8. ウェブサイト上で v6 オプションの申込を行う。
  9. 5日後あたりに MAP-E 方式での IPv6 接続が可能となり、HGW の接続状況が変化する模様。

以上の手順で MAP-E 接続が始まるまで2週間ほどかかる。Interlink では数分で終わる作業である。カードの確認も NTT 側の IPv6 オプションの代理申込可否確認も自動化されている。JANIS ではなぜこんなに時間がかかるのか。

JANIS は農協 ISP である。農協は地域金融機関である。だから営業地域が限定されているだろう。申込に郵送を挟む必要があるのは、利用者を地域限定する必要からに違いあるまい。

さて、そんな予想外の事情にたじろぎつつもなんとか IPv4 での開通がとりあえずできたので、早速スピードテストをしてみると、Google のテストでは下りが少なくとも 40Mbps、上りが少なくとも 20Mbps ほど出る。条件が良いと下りで 100Mbps も出てくる。フレッツの契約は下り最大 200Mbps だから、これなら無理に IPv6 へ変更しなくてもよいのではと思う水準だ。すばらしい。

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