目次
目標
全体
詳細
前提
BibLaTeX関係
.bibファイルの参照や出力など
目標
上記のような、[1]を上付き文字で参考文献番号を振りたかった。(ただの美学)
悲しきかな、結構というかすっごい面倒だったので誰かの助けになればと思います。
Overleafを使用していますが、おそらくどんな実行環境でも大丈夫だと思います。
また、自動で参考文献番号を振るために、BibLaTexを使用しています。その詳細についても別記事でまとめようとは思っていますが、ここではとりあえず動けばいいやの精神で使ってください。
全体
以下に、先ほどの実行結果を出力するためのソースコードを示します。
その詳細などは分割して説明します。
% コンパイラ LuaLaTeX, TexLive ver.2021 Editor:Overleaf
\documentclass[a4paper,11.5pt]{ltjsarticle} % (A4,10.5pt) 変換様式:ltjsarticle
\usepackage[margin=20truemm]{geometry} % 両端、上下端を20mmに設定
%%%大事なところ始まり
\usepackage[sorting=none]{biblatex} %(ソート方法:使用順) bib(参考文献楽になる) を使う用
\DeclareFieldFormat[book]{title}{#1}%参考文献のBookのタイトルをいい感じにする。
%消すとなんか参考文献欄のフォントが一部おかしくなります。
\DeclareCiteCommand{\supercite}[\mkbibsuperscript]%superciteの形状変形。正直ブラックボックス
{\iffieldundef{prenote}
{}
{\BibliographyWarning{Ignoring prenote argument}}%
\iffieldundef{postnote}
{}
{\BibliographyWarning{Ignoring postnote argument}}}
{\usebibmacro{citeindex}%
\bibopenbracket\usebibmacro{cite}\bibclosebracket}
{\supercitedelim}
{}
\addbibresource{information.bib} %information.bib を読み込む
\begin{document} %文書の開始
\section{XXX}%セクション。自動番号振りでやってくれる
test
%1行空けると改行
test test\supercite{example} %information.bib と紐付け。
\printbibliography[title=参考文献] %\citeで指定した参考文献をすべて出力。タイトルを変えている。
%この.bibファイルにすこしでも問題があると参考文献欄が出力されなくなります。
%.bibファイルをいじった直後、参考文献欄が消し飛んだなぁって思ったら、、
%注意深く確認して正しい記法に直してください
\end{document}
なお、上記では同じディレクトリに以下の.bib
形式のファイルを置いています。
@book{
example,
author = "著者",
title = "書名",
publisher = "出版社",
year = "発行年",
series = "シリーズ",
number = "巻数",
URL = "https:URL"
}
詳細
上記の節で示したものについて、その能力を分割して説明します。なお、「bibファイルの参照や出力など」というところまではすべてコピペで使えます。
そこだけ、少し書き換える場合があるかもしれません。
前提
% コンパイラ LuaLaTeX, TexLive ver.2021 Editor:Overleaf
\documentclass[a4paper,11.5pt]{ltjsarticle} % (A4,10.5pt) 変換様式:ltjsarticle
\usepackage[margin=20truemm]{geometry} % 両端、上下端を20mmに設定
まず、コンパイラのバージョンは問題ないと思いますが、pLaTex
やLaTeX
などの古すぎるものでは、後述するbiblatex
が対応していない可能性があります。
とりあえず最新のLuaLaTeXにしとけば動くっしょの精神でLuaLaTeXを愛用しています。おすすめです
その後の行について、書式設定と両端、上下端の設定です。
おそらくなんでも問題ありません。
こだわりがなければそのまま使ってください。
BibLaTeX関係
\usepackage[sorting=none]{biblatex} %(ソート方法:使用順) bib(参考文献楽になる) を使う用
\DeclareFieldFormat[book]{title}{#1}%参考文献のBookのタイトルをいい感じにする。
%消すとなんか参考文献欄のフォントが一部おかしくなります。
\DeclareCiteCommand{\supercite}[\mkbibsuperscript]%superciteの形状変形。正直ブラックボックス
{\iffieldundef{prenote}
{}
{\BibliographyWarning{Ignoring prenote argument}}%
\iffieldundef{postnote}
{}
{\BibliographyWarning{Ignoring postnote argument}}}
{\usebibmacro{citeindex}%
\bibopenbracket\usebibmacro{cite}\bibclosebracket}
{\supercitedelim}
{}
\addbibresource{information.bib} %information.bib を読み込む
今回の一番大切なところです。
BibLaTeXではなく、BibTexというのもありましたが、なぜか詳細な設定などができなかったためにこちらを使用しています。
LuaLaTeX以外を使用している方はできるのかもしれません。
\usepackage{biblatex}
で、パッケージをインクルードしています。
[sorting=none]
としていますが、あまり意味はありません。
\DeclareFieldFormat[book]{title}{#1}
で、なぜか論文タイトルなどが大文字になる問題を解決しています。そのまま使ってください
\DeclareCiteCommand{\supercite}[\mkbibsuperscript]%superciteの形状変形。正直ブラックボックス
{\iffieldundef{prenote}
{}
{\BibliographyWarning{Ignoring prenote argument}}%
\iffieldundef{postnote}
{}
{\BibliographyWarning{Ignoring postnote argument}}}
{\usebibmacro{citeindex}%
\bibopenbracket\usebibmacro{cite}\bibclosebracket}
{\supercitedelim}
{}
さて、一番大切なところですが、よくわかっていません。
通常の\supercite{example}
では、単純に数字が上付き文字として生成されます。
\DeclareCiteCommand{\supercite}
というのが、supercite
の設定を変更しますよ~っていうコマンドなので、まぁ変更しているのだと思います。
これの利点として、通常の\cite
は別のものなので、footnote(脚注)
と似すぎていて使いづらい!と思った際は、\cite
を使用するようにすれば、[1]というように通常の大きさでの参照ができます。
.bibファイルの参照や出力など
\addbibresource{information.bib} %information.bib を読み込む
\supercite{example}
\printbibliography[title=参考文献]
上記の三つが、各自で書き換えたりする必要があるものです。
ファイルのインクルードに関して
\addbibresource{information.bib}
J-Stageなど、世には様々な論文閲覧サイトがあります。
Bib
を使用している方しか着目しませんが、実は様々なところで「.bib形式でダウンロード」というような記載があります。
そこからダウンロードしたものを、exp1.bib
、exp2.bib
とすると、
毎度\addbibresource{exp1.bib}
、\addbibresource{exp2.bib}
とする方法と、
それらのファイルをメモ帳などで開き、information.bib
などにコピペして一括にまとめる方法があります。
お好きな方を選んでください。
なお、ここからがBib
を使う大きな利点ですが、、
ウェブサイトなどを使用する際はChromeの拡張機能、BibTeX entry URL
などを使用することができたり。
書籍などは図書館蔵書サイトなどにもほぼ確実に.bib
でダウンロードができるようになります。
Bib
の魔力です。
参照の方法
\supercite{example}
というようにします。
図のキャプションや脚注の中でも使用できます。
.bib
ファイルの中身を書き換えることによって、参照名は変えることができるので、、
@book{
非常にわかりやすい名前,
author = "著者",
title = "書名",
publisher = "出版社",
year = "発行年",
series = "シリーズ",
number = "巻数",
URL = "https:URL"
}
とすれば、\supercite{非常にわかりやすい名前}
とできます。
なお、Overleafの大きな利点として、検索候補を出してくれるので適当な単語の羅列を書いておくと簡単に見つけ出すことができます。
出力
\printbibliography[title=参考文献]
出力です。ここを消せば参考文献は出力しないようにできます。
日本語での論文やレポートが多いため、[title=参考文献]
としていますが、ここを消せばReferences
に戻ります。