まとめ
この超小ネタなエントリを3行でまとめると・・
・ホームページが見れなくなったとき、もし独自ドメインがあやしいときは、Whois を確認してみましょう
・ドメインのステータスが「clientHold」になっている時は、ドメイン屋さんに確認してみましょう
・ドメイン屋さんからのメールには、注意が必要です
というような内容になります。
(後、告知や宣伝的な内容が含まれております)
ごあいさつ
みなさん、こんにちは!
私は、さくらインターネットのエバンジェリストチームに所属し、コミュニティ関係の仕事をしています。
2005年から、さくらインターネットで働いている、自称「コミュニティ世話役」です。
エバンジェリスト(伝道師)というのは、昔教科書で習ったザビエルが如く、アウェイの地まで危険を顧みず乗り込んで行き、自らの信じるものを伝えたい!という熱意で活動する人のことです。
オープンでボランティア(つまり自主的な、純度の高い、自分が「やりたい!」という気持ち)な活動が原動力となるITコミュニティの文化が大好きで、これまでにも色々なコミュニティイベントに、登壇者、スポンサー、実行委員、一参加者等、色々な形で参加させていただいております。
本題
さて、本題です。
みなさんは、「クライアントホールドでホームページが見れなくなった」という話を聞いたことがあるでしょうか?
この、プロレスの必殺技みたい(?)な「クライアントホールド」について、お話したいと思います。
先ほども述べたように、私は、いろいろなイベントに日々参加しています。
イベント等にさくらの中の人として参加していると、いろいろ質問を受けることがあるのですが、残念ながら、期待に応えられるようなレスポンスができないことも多いです。
ソーシャルレスポンシビリティ不足を申し訳なく思いつつ、機能よりも今日、今日よりも明日と、少しずつでも
よくなっていくようにとがんばっておりますので、今後とも、叱咤激励いただけますと幸いです。
少し話がそれました。
先日、「さくらクラブ」に参加していたときの話
私が、先日「さくらクラブ」に参加していたときのお話です。
「さくらクラブ」とは、平たく言うと、さくらインターネットのユーザーコミュニティです。
特徴としては、以下のような方向性を志向していることです。
- さくらのユーザーさんが主役でありつつも、さくらの中の人も参加して一緒に盛り上がれるようなコミュニティを目指す
- さくらのサービスに限定せず、さくらのユーザーさんが興味があるテーマであれば、さくらのサービス関係なくてもOK
私は、一定の条件を備えたコミュニティにはコミュニティの互換性のようなものがあり、それらのコミュニティは、世話役(モデレーター)の違いはあっても、どれもみなだいたい同じような(と同時に多様な)オープンコミュニティという存在になっていく(なんなら、最初にコミュニティができるために必要だった核となるキーワードもコミュニティ成立の十分条件から必要条件となっていき、最後にはほとんど不要になる)、と感じています。
私はそのようなコミュニティが大好きなので、さくらクラブもそのようなコミュニティになっていくといいな、と思っています。
このとき参加したさくらクラブの勉強会は、ユーザーさんが主体となって企画、運営されており、私の仕事は会場となったさくらインターネット大阪本社の鍵を開けるくらいで、後は必要に応じお手伝いをする程度でした。
余裕がある時は、私も、一緒にイベントに参加し、フォントお姉さんこと、まりさんのショートセッションを
見てWebフォントの勉強をしたり、ドットインストールでJavaScriptの勉強をしたりしていました。
そのように会場をふらふらしている時に、参加者の一人の方に声をかけられました。
「知り合いの人がさくらのサーバーを使って 某ドメイン名( .com )というページをやっているのだけれど、何もしてないのに突然ページが見れなくなったのですが原因わかりますか?」
早速、教えてもらったアドレスをブラウザで打ち込んでみたところ、
サーバがみつかりません、ページ"example.com"を開けません。サーバ"example.com"が見つかりません。
と表示されました。
なるほど、メッセージからすると、名前解決できてないみたいですね。
名前解決とは、DNSというサーバーがつかさどる、電話帳のように、いつも私たちがみているドメイン名から、サーバーのIPアドレスを調べてくれるサービスがやってくれることです。
通常であれば、DNSさんが自動的に、一瞬にしてズバッと解決してくれるはずなのですが、逆に、一瞬にして「見つからない」と自信を持って(?)返事してくれているようです。
ブラウザさん(この時はSafari)としても、(以下、ちょっと強引に電話に例えると)「某ドメインに電話(正確にはアクセス)したいとのお話ですが、こちらとしても、電話番号(正確にはIPアドレス)がわからないので、どうしようもないですね・・)」と、お手上げの様子。
とりあえず Whois を見てみましょう。
Whois とは
Whois (ふーいず)を見ると、そのドメインの管理がどういう状況なのかを確認することができます。
↑ Whois情報を表示してみた例(さくらインターネットの画面例)
聞いたところ、ドメインは、某他社で取得、管理されている、とのこと。
Whois 情報のドメインステータス(Domain Status)の項目をみると、 「クライアントホールド(clientHold)」
というステータスになっています。
どうやらこれが原因のようです。
ドメイン屋さんがなんらかの理由でドメインを使えない状態にしているみたいですね。
理由はドメイン屋さんに聞いてみないと正確なところはわからないですが。。
というわけで、ドメイン屋さんに聞いてみていただくようお伝えしました。
ちなみに、さくらインターネットは、サーバー屋さんだけではなく、ドメイン屋さんもやってます!
そして、後日、状況をうかがってみたところ「メールアドレス認証(?)ができていなかったのが原因みたいでした、解決しました」とのこと。
よかったです!
ドメイン屋さんからのメールには、注意が必要ですね。
「ドメイン名」というものを取り扱うドメイン屋さんのサービスは、レジストリ、レジストラ、リセラーといった役割の分担があるなど、サーバー屋さんが取り扱う「サーバー」サービスとは、かなり異なる性質をもっている部分があります。
ドメイン名サービスは、一見どこでも同じように見えるので、値段だけで決めている人も少なくないのではないでしょうか。しかし、ドメイン関連の事件は、時々発生しています。その原因や背景は様々で、一概に言えないことも多いですが、長期的に使用する、大事なドメイン名については、近所のスーパーでキャベツの値段を比較するような決め方ではなく、長期間安心してドメイン名の管理を任せられる、安定感や信頼感のあるドメイン屋さんにお願いするのが良いと思います。
さいごに
と、こんな感じで、さくらクラブにご参加いただけると、さくらの中の人に質問できます(※)。といっても、さくらの中の人が参加していない場合もあるし、中の人といってもスキルレベルは色々です。
よろしければ、ぜひご参加ください!
※正式なサポートではありません。また、持ち込まれた問題や課題が必ずしも解決できない可能性があることだけ事前にお伝えさせてください。
対面サポートとしては、「まりなカフェ」という取り組みがありますので、ご紹介させていただきます。