アクションゲームツクールMV(アクツクMV)で変数を表示する方法を解説します。
わかってしまえば、非常に簡単なのですが、若干癖がありますので、解説をさせていただきます。
1.フォントを設定する。
アクツクMVは、テキスト表示がめんどくさいです。まず、フォントを登録しないといけません。
フォントはサイズも固定した形で登録になります。なので、おなじフォントでも大きさ(ポイント)をいろいろ変える場合には大きさごとに登録することになります。(追記:テキストのタグ「\S[]」を使って部分的に大きさを変えることは可能です。https://rpgmakerofficial.com/product/act/manual/07_03.html 参照)
とりあえず、「素材」の「フォント」から「フォントを追加」してください。名前はなんでもいいですが、ここでは「font36」としました。36ポイントという意味です。
簡単な設定がありますので、TureTypeフォントを使用をチェックし、右横の数字(ポイント数)を36にしてください。
2.変数の表示用オブジェクトを作る。
フォントができたら、表示用のオブジェクトを作ります。
名前はとりあえず「デバッグ用変数表示」としました。
新しいオブジェクトを追加し(1)、表示の優先度を上げ(2)、当たり判定はすべて消します(3)。
表示の優先度の数字は、大きい数字が手前に表示されるので、適宜設定してください。0でも可。
「初期設定」のタブで、デバッグ用やカメラの位置関係を固定も必要ならばチェックします(4)(5)。
それ以外は全部チェックを外します。
アクションプログラムは、変更不要です。(重力の影響を受けないにした方がよいかもしれません)
3.変数を表示する設定をする。
「表示と親子関係」のタブで、一番上にある「オブジェクトにテキスト・変数値を表示」のところの「+」をクリック。
「変数値を表示」をチェックして、その横の「変数を選択」の横の黒枠「(設定なし)」をダブルクリックすると、変数の選択画面がでてくるので、変数を選びます。ここでは「Player01」の「体力」としました。
さらに「テキストを表示」をチェック、テキストの色とフォントを設定します。色は色の部分をダブルクリックすると変更できます。今回は赤にしました。そして、フォントを最初に登録した「font36」にします。
4.メニューを初期シーンに設定する。(2023/1/13追記)
シーンにメニューを表示させる設定をしないと、メニューが表示されません。
初期シーンのシーン設定を開き(1)(2)、「初期表示メニュー画面」を、表示用オブジェクトを置く「メニュー1」に変更します。(3)
(他のシーンがあれば同様にします)
5.メニューシーンにオブジェクト「デバッグ用変数表示」を置く。
シーンから、「menu scene」の「メニュー1」に、作ったオブジェクトを置きます。(1)(2)
ゲームを実行してみましょう。
メニューに置いたオブジェクトの位置に変数の値が表示されているはずです。(3)
「表示と親子関係」のタブの「オブジェクトにテキスト・変数値を表示」の「+」を押せば、何個でも出せます。オフセットで表示位置を、スケールで大きさも変えられますし、回転もできます。
デバッグモードでいちいちオブジェクト情報を開いて、変数をチェックするより、直接画面に数値を表示したほうがわかりやすいので、私は大事なパラメータはこうして表示しています。
今回はデバッグ用として説明しましたが、デバッグ用でなくても使えます。
また、数値ではなく、ゲージ形式で表示も同様に簡単にできます。いろいろいじってちょうどいいものを見つけてください。(ゲージ形式はフォントの設定もいらないので、もっと簡単です)
次回はテキストに変数内容を埋め込んで表示してみます。→https://qiita.com/havin_nothin/items/039d955d39fcedaa93bd
ではまた。