ソリューションビジネスとシステム活用促進
ソリューションビジネス: 企業が抱える問題を、第三者が解決するサービスを提供すること
オンプレミス: 自社の施設内に、自社のシステムを運用すること
ハウジングサービスとホスティングサービス
第三者の施設やサーバー → 企業が必要に応じて借りるサービス
ハウジングサービス
第三者の施設内 → 自社のサーバーを預けるサービス
ホスティングサービス
クラウドコンピューティング
インターネット上のハードウェア・ソフトウェアを、物理的に意識することなく、自社で利用できる形態
▷ クラウドサービス: サービス事業者 → サーバ・OS・ソフトウェアを所有して、提供するサービス
▶︎ 自社: ネットワーク経由→クラウド事業者が提供するサービスを利用できる(所有→利用)
▶︎ サービス利用料払う・メンテナンスはクラウド事業者(導入コスト小)
▶︎ クラウドサービス: 3種類
IaaS(Infrastructure as a Service)
クラウド事業者 : インフラ(サーバ・ハードディスク・インターネット) → ネットワーク経由で提供するサービス
「サービスとしてのインフラ」
Pass(Platform as a Service)
クラウド事業者 : OS・データベース・プログラム実行環境 → ネットワーク経由で提供するサービス
「サービスとしてのプラットフォーム」
SaaS(Software as a Service)
クラウド事業者: ソフトウェア → ネットワーク経由で提供するサービス
「サービスとしてのソフトウェア」
例) Microsoft365、Gmail、Yahoo!メール
← 機器・環境の自由度 高 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 容量・性能の自由度 高 →
* DaaS(Desktop as a Service): シンクライアントシステム → クラウド化
「サービスとしてのデスクトップ仮想化」
* ASP(Aplication Service Provider): 業務アプリ → クラウド化(SaaSとほぼ同意)
(クラウドサービスの分類)
* パブリッククラウド: 不特定多数に提供
* プライベートクラウド: 特定の人に提供
オンラインストレージ
クラウド事業者: インターネット経由→データを保管する場所を貸すサービス
例) OneDrive、GoogleDrive
SOA(Service Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)
サービスを組み合わせてシステムを構築する考え方
→ クラウドコンピューティングのベース概念
* SI(System Integration):システムの企画→運用まで請け負うサービス
システム活用促進
- 情報リテラシ: 情報を取り扱う能力
- ディジタルデバイド: ITを使う能力差→経済的・社会的な格差
- RPA(Robotic Process Automation): PCの定型的な操作 → ロボット(ソフトウェア)で自動化
経営組織と経営・マーケティング戦略
経営組織
(経営組織の代表的な形態)
形態 | 内容 |
---|---|
職能別組織 | 仕事の職能(性質)別に組織 |
事業部制組織 | 事業別に組織 |
マトリックス組織 | 構成員が職能部門・事業部門の両方に所属する |
プロジェクト組織 | 一定期間のみ作られる組織 |
全社戦略
全社戦略:企業が進むべき方向 ← 経営資源(ヒト・カネ・モノ・情報)をつっこむ
コアコンピタンス(core:核、Competence:能力)
他社にはない強み → 経営資源を集中させる
ベンチマーキング(Benchmark:標準点)
ライバルと比較 → 自社の改革につなげる
PPM(Product Portfolio Management)
経営資源の配分を考える方法
→ 自社製品・サービス = 「花形」「問題児」「金のなる木」「負け犬」 分類
M&A
企業を買収すること → 短期間で経営資源を獲得
アライアンス(Alliance:同盟)
企業同士が連携すること
アウトソーシング
経営資源を本業へ集中させるため → 開発・運用・保守などを外部の企業に委託すること
▷ オフショアアウトソーシング(Offshore:海外の):海外の企業に委託すること
▷ BPO(Bisiness Process Outsourcing):特定の業務を外部の企業に委託すること
事業戦略
個別の事業が進むべき方向示す
SWOT分析(Strength, Weakness,Opportunity, Threat)
自社 = 「強み」「弱み」「機会」「脅威」 の4つに分類して分析!
バリューチェーン分析
事業活動を「主活動」「支援活動」に分ける → どの活動で付加価値(利益)がついているのか分析
成長マトリクス
事業 = 「市場浸透」「市場開拓」「製品開発」「多角化」の4タイプに分類 → 事業の方向性を分析
マーケティング
自社製品が売れる仕組みを作る活動
* 顧客満足度(CS:Customer Satisfaction) が重要になる
プロダクトライフサイクル
製品 = 「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」の4段階に分類 → 段階に応じた戦略を考える
時期 | 戦略 |
---|---|
導入期 | 商品認知度を高める戦略 |
成長期 | 競争激→競合との差別化戦略 |
成熟期 | 商品改良 → シェアの維持・利益の確保戦略 |
衰退期 | 市場からの撤退を検討 |
* PLM(Product Life Cycle Management): 製品管理→コスト削減を目指す取り組み
STP分析
マーケティング戦略の要素
「セグメンテーション(Segmentation:区分)」「ターゲティング(Targeting:照準)」「ポジショニング(Positioning:位置)」
→ 3つの視点から分析
コトラー競争戦略
シェア率の観点 = 「リーダ」「チャレンジャ」「フォロワ」「ニッチャ」の4分類 → 応じた戦略
シェア順 | 戦略 |
---|---|
リーダ | トップシェア維持する → 全方向戦略 |
チャレンジャ | トップシェアを奪うための差別化戦略 |
フォロワ | リーダーを参考 → 模倣戦略 |
ニッチャ | ニッチな市場・商品に絞る → 特定化戦略 |
マーケティングミックス
コストプラス価格決定法
原価 + 一定のマージン = 価格 を決定する方法(コスト指向型)
- 競争指向型: 競争相手の価格を反映する方法
- ターゲットリターン型: ROI(投資に対する利益)を実現できる価格にする方法
- 需要指向型: 売れそうな価格に設定する方法
イノベータ理論
新製品への関心度 → 「イノベーター」「アーリーアダプタ」「アーリーマジョリティ」「レイトマジョリティ」「ラガード」の高い順で分類
高い順 | 割合 | 特徴 |
---|---|---|
イノベーター | 2.5% | 先駆けて購入 |
アーリーアダプタ | 13.5% | 市場に流通し始めて購入、インフルエンサー呼 |
アーリーマジョリティ | 34% | 信頼性・利便性を確認して購入 |
レイトマジョリティ | 34% | 懐疑的、周囲にユーザーが増えてから購入 |
ラガード | 16% | 興味がなく、保守的 |
* アーリーアダプタ ↔︎ アーリーマジョリティ = 重要視するポイントが違う(キャズム)
業績評価と経営管理システム
業績評価の方法
BSC(Balance Score Card)
過去・未来・内部・外部 4つの視点から業績評価
例)
- 過去の視点:財務 → 売上高
- 未来の視点:学習と成長 → 特許取得件数
- 内部の視点:業務プロセス → 作業効率
- 外部の視点:顧客 → 顧客満足度
→ それぞれにおいて、KGI・KPI・CSFを設定
項目 | 内容 |
---|---|
KGI(Key Goal Indicator:示すもの) | 最終目標 |
KPI(Key Performance Indicator) | 中間目標 |
CSF(Critical Success Factor) | 成功要因 |
経営管理システム
今までバラバラに情報を管理 → 社内で一元管理するように!
→ 「どんな情報を一元管理するのか」 = 4つの手法
SCM(Supply Chain Management)
・サプライチェーン: 部品の調達・生産・物流・販売までの一連のプロセス
→ サプライチェーンの情報を一元管理する
(目的)
商品の受注〜納品までの期間(リードタイム)を短縮
CRM(Customer Relationship Management)
顧客情報を一元管理する
(目的)
顧客生涯価値(一人の顧客が企業にもたらす価値)を向上させる
ERP(Enterprise Resource Planning)
企業の経営資源を一元管理する
ナレッジマネジメント(Knowledge Management)
個人の知識・経験・ノウハウを一元管理する
営業活動の支援
・SFA(Sales Force Automation)
個人の営業知識を一元管理する
(SFAの機能の一つ)
・コンタクト管理: 営業履歴を管理
※ 3PL(Third-Party Logistics):企業の物流機能 → 外部企業に委託する
技術開発戦略
技術開発への投資 → 企業の発展
MOT(Management Of Technology)
技術開発を事業に結びつけていく経営
イノベーション
今までにない、新しいものを創ること
(イノベーションの種類)
イノベーション | 内容 |
---|---|
プロダクトイノベーション | 製品そのもののイノベーション |
プロセスイノベーション | 過程に対するイノベーション |
インクリメンタルイノベーション | 部品の改良を重ねたイノベーション |
ラディカルイノベーション | 全面的なイノベーション |
* イノベーションのジレンマ: 製品の改良 → 顧客が求める以上に高性能化してしまう
* オープンイノベーション: 企業内だけじゃなくて、オープンに協力してイノベーションを起こす考え
APIエコノミー
API(Application Programming Interface):アプリケーションの機能 → 外部から利用できる仕組み
→ APIエコノミー:企業同士がAPIを使ってサービスを連携 → 生まれる新しい経済圏
魔の川・死の谷・ダーウィンの海
技術経営における3つの課題
技術のSカーブ
デザイン思考
「顧客の立場に立つ」→「問題点を見つける」→「問題解決のアイディアを出す」→「プロトタイプ作る」→「評価する」
このプロセスを繰り返して、イノベーションを生み出す!
ハッカソン
イベント: チーム(開発者+デザイナー)作る → 短期間で課題にチャレンジする
→ 企業を超えて協力する、オープンイノベーション
技術ロードマップ
将来の技術動向を予測 → 道筋を表したもの
* 将来の技術動向の予測に使われる手法
・ デルファイ法
「専門家の意見」→「まとめる」→「フィードバック」
このプロセスを繰り返すこと
ビジネスインダストリ
e-ビジネス
インターネットを活用したビジネス
EC(Electronic Commerce):電子商取引
インターネットを使った商取引
→ 「誰」と「誰」が取引するかによって、形態が違う
取引形態 | 内容 |
---|---|
C to C | Consumer to Consumer = 個人間 例)ネットオークション |
B to C | Business to Consumer = 企業と個人 例)オンラインショッピング |
B to B | Business to Business = 企業間 例)Web-EDI → 企業がベンダに発注 |
B to E | Business to Employee = 企業と社員 例)社内販売サイト |
G to C | Government to Citizen = 政府(自治体)と市民 例)行政サービス(住民票・パスポート)の電子申請 |
G to B | Government to Business = 政府(自治体)と企業 例)自治体が利用する資材の電子調達 |
G to G | Government to Government = 政府間 例)自治体間で住民票データを送る |
EDI(Electronic Data Interchange)
商取引のデータを交換すること
→ ルールがある
規約 | 内容 |
---|---|
情報伝達規約 | 接続方法・伝送手順を定める |
情報表現規約 | データフォーマットを定める |
情報運用規約 | システムの運用期間を定める |
情報基本規約 | 支払い方法を定める |
暗号資産 (仮想通貨)
代金の支払いが可能、法定通貨ではない
▷ プロックチェーン: 取引の情報を分散して持ち合う
▷ マイニング: 取引の確認・計算作業に参加して、報酬を得ること
Webによる販売促進
コンバーション率: Webサイトのアクセス件数 → 最終的に購入した割合
→ 確率を上げる方法
方法 | 内容 |
---|---|
SEO(Search Engine Optimization) | 検索サイト(Google)で上位に表示させる |
リスティング広告 | 検索ワード→関連広告を表示 |
アフィリエイト | Webサイト→広告を表示→アクセスに応じた報酬払う |
SNS | 情報を広く伝える |
CGM(Consumer Generated Media) | 例) 口コミサイト、動画投稿サイト |
eマーケットプレイス | インターネット上の市場 → 中間業者を介さず、直接取引 |
ロングテール
ネットショッピング: 売れてない商品も売り続けられる
→ この売上が無視できないくらい大きくなってる現象
オムニチャネル
複数の販売パターンをもっていること(実店舗・カタログ通販・ネット通販) → ターゲット:リピータ
(似た考え)
O to O(Online to Offline):仮装店舗(Webサイト) ↔︎ 実店舗 に誘導すること →ターゲット:新規顧客
行政システム
- マイナンバー制度:目的=行政の効率化・国民の利便性高める
エンジニアリングシステム
生産性を上げるシステム
JIT (Just In Time)
その時に必要分だけ生産する方法
-
かんばん方式: 部品のやりとりの時→「かんばん」という作業指示書を使う
→ リーン生産方式: 製造業以外でも使えるように一般化
セル生産方式(少数)
部品の組み立て〜完成の全工程 → 1人 or 複数でする方式
MRP(Materials Requirements Planning:材料・必要・計画)
必要な材料の計画を立てる
CAD(Computer Aided:助ける Design)
コンピュータで設計を助けること
民生機器・産業機器
組み込みシステム
特定の機能を行うためのハードウェア・ソフトウェアで構成されるシステム
例) 冷蔵庫、エレベーター、信号機、ATM
IoT(Internet of Things)・・・組み込みシステムの一種
あらゆるモノがインターネットとつながること
(IoTの事例)
事例 | 内容 |
---|---|
M2M | Machine to Machine:機械同士が直接通信 |
HEMS(ヘムス) | Home Energy Management System:エネルギーの可視化・家電の制御 |
スマートメーター | 遠隔地から検針、電力消費量を可視化 |
ディジタルサイネージ | ディスプレイ → 情報を表示する電子掲示板 |
エッジコンピューティング
Maas(Mobility as a Service)
様々な交通手段(公共・カーシェアなど)をITで統合 → 利便性向上・地域課題の解決
品質管理方法
データを分析して、品質管理に役立てる方法 → 7つ
特性要因図
原因と結果の関係 → 魚の骨のような形でまとめたもの
<原因と結果を見る>
散布図
X軸・Y軸の座標 → データのばらつきを表す
<2項目の相関関係を見る>
- 回帰直線: 全体の大まかな傾向を表す直線
-
相関係数: 2項目の関係を表す値(+1 〜 ー1)
- 1に近い: 正の相関が大きい
- 0に近い: 相関は少ない
- ー1に近い: 負の相関が大きい
パレート図
データの件数が多い順に棒グラフで並べる & 累積値を折れ線グラフで表す
<重要な項目を見る>
* ABC分析: パレート図 → 比率ごとにA群(70%)B群(20%)C群(10%)にクラス分け → 重要項目を把握する方法
ヒストグラム
データをいくつかの区間に分ける → 区間ごとのデータ個数を表す
<データのばらつきを見る>
管理図
時系列のデータのばらつきを折れ線グラフで表す
<管理限界線で異常を見る>
OC曲線
ロット(まとめて作った一定量)の不良率がどれくらいなら出荷するか決定
* 縦軸=ロットの合格率、横軸=ロットの不良率 → どこまでの不良率なら出荷するか決定
PDPC法(Process Decision Program Chart)
結果を予測 → プロセスを望ましい方向に導く方法
会計・財務
管理会計・財務会計
企業会計 = 「管理会計」「財務会計」
管理会計
企業内部に対しての会計報告
財務会計
企業外部の利害関係者(ステークホルダー)に対して会計報告
→ ディスクロージャー: 財務状況を外部に公開すること
費用と利益
(費用の内訳)
- 固定費: 売上に関係なく一定の費用 例) 人件費、オフィス代
-
変動費: 売上と比例して増減する費用 例) 材料費、運送費 (売上に比例して一定の割合で増える=変動費率)
- 総費用 = 固定費+変動費
- 利益 = 売上ー総費用
損益分岐点分析
・ 損益分岐点: 損失(赤字)と利益(黒字)が分岐する点 = 売上高0
→ これより「売上」が大きい= 利益 / 小さい= 損失
→ 損益分岐点売上高(損益分岐点での売上高) = 固定費+変動費
(損益分岐点売上高、変動費率の公式)
損益分岐点売上高 = 固定費➗(1ー変動費率)
変動費率 = 変動費➗売上高
財務諸表
企業のフトコロ事情をステークホルダーに報告する書類
賃借対照表
資産(現金、土地)・負債(借入金)・純資産(資本金)をまとめたもの
「会社の借金とか財産はいくら?」
損益計算書
損失と利益をまとめたもの → 5段階の利益
「いくら儲かった、損した?」
* ROE(自己資本利益率):自己資本に対する、当期純利益の割合
* ROI(投資利益率): 投資に対する利益の割合
キャッシュフロー計算書
現金の流れを示したもの
→ 3活動に区分
活動 | 内容 |
---|---|
営業活動 | 企業活動でのキャッシュフロー 増加:商品販売|減少:商品の仕入れ・給与の支払い |
投資活動 | 投資活動でのキャッシュフロー 増加:固定資産、有価証券の売却|減少:固定資産、有価証券の取得 |
財務活動 | 資金調達、返済でのキャッシュフロー 増加:借入・株式の発行|減少:借入金の返済・配当金の支払い |
NPV
投資によってどれだけ利益が得られるかの指標
減価償却
固定資産(建物・機械) → 時間が経つと価値低下
減価償却: 取得価額(購入した時の価格) → 利用した年度ごとに減価償却費として引き算すること
在庫評価
在庫管理の方法を決めて、在庫評価する
方法 | 内容 |
---|---|
先入先出法 | 先に仕入れた商品→先に売れたとみなして計算 |
移動平均法 | 仕入れた都度→(在庫金額+仕入れ金額)➗数量で計算 |
総平均法 | (初期在庫の評価額+仕入れ総額)➗総数で計算 |
知的財産権とセキュリティ関連法規
知的財産権
作り手の権利を守っていく法律
→ 著作権・産業財産権に大別
著作権
著作物に対する権利
→ 著作物を創作した時点で権利が発生(出願・登録しなくてよい)
著作権 | 内容 |
---|---|
著作者人格権 | 著作者に与えられる権利:公表権(いつどう公表するか)・氏名表示権(公表時に氏名を表示する権利) |
著作財産権 | 著作物から発生する権利:複製権(コピーする権利)・貸与権 |
コンピュータの著作物
- プログラム言語・アルゴリズム・規約(プロトコル)=著作権の保護対象外
- A社所属のBさんが業務でプログラム作成=プログラムの著作権 → A社
- A社がB社にプログラム開発を委託 = プログラムの著作権 → B社
- 著作物のプログラムを購入 → プログラムを使用・改変 = ○
- 限られた範囲(自分・家族)で利用する → 複製する = ○(私的使用のための複製)
- 既存のプログラムのアイディア利用 → 同じ目的のプログラム作成 = ○
産業財産権
特許庁 ← 登録 で権利が発生
名称 | 内容 |
---|---|
特許権 | 高度なアイディアを保護 |
実用新案権 | 製品の構造・形状アイディアを保護(特許ほど高度ではないもの) |
意匠権 | 製品のデザインを保護 |
商標権 | マークを保護 |
* 特許権: 先願主義(先の出願者に与えられる)
→ ビジネスモデル特許: 新しいビジネスモデルが対象の特許 (増)
* 商標権: トレードマーク(商品のマーク)、サービスマーク(サービスのマーク)
不正競争防止法
営業秘密を保護する法律
(営業秘密の要件)
- 秘密として管理されてる
- 有用な情報である
- 知られてない
セキュリティ関連法規
サイバーセキュリティ基本法
サーバーセキュリティの基本理念などを定めた法律
不正アクセス禁止法
(禁止する行為)
- 無断で他人のID・パスワード → コンピュータにアクセス
- 無断で第三者 → 認証情報を教える
- セキュリティーホールを攻撃→コンピュータに侵入する行為
個人情報保護法
個人情報=生存する個人の情報
* 匿名加工情報: 個人が特定できないように加工した情報
→ 個人情報には当たらない、本人の同意なしに利用可
プロバイダ責任制限法
インターネット上で誹謗中傷 → プロバイダに削除・情報開示請求できる法律
* プロバイダ:ネット事業者
コンピュータ犯罪と刑法
・ ウイルス作成罪
コンピュータウイルスを作成・提供・取得・保管する → 処罰対象
労働・取引関連法規と標準化
労働関連法規
労働基準法
労働条件の最低基準を定める 例)賃金・労働時間・休暇
* 36(サブロク)協定: 労働基準法第36条=時間外労働をするには、政府に届ける必要あり!
* 労働契約法: 労働者が対等な立場で、労働契約を結ぶことを定める
* 裁量労働制: あらかじめ取り決めた労働時間で働く制度
* ワークシェアリング: 従業員の勤務時間を短縮 → より多くを雇用する
※ ワークライフバランス: 仕事と生活のバランス → 多様な働き方を目指す
※ テレワーク: 時間・場所の制約を受けない働き方
労働者派遣契約
労働者が派遣先企業の命令で仕事をする契約
* 労働者派遣法: 派遣労働者を保護する
(内容)
- 派遣期間:最長3年
- 派遣先企業:派遣される人を選べない
- 派遣先企業:派遣労働者をさらに別会社へ派遣しちゃダメ
- 派遣元企業:派遣労働者が派遣先企業に採用されるのを禁止できない
- 自社を離職した労働者 → 一年以内に派遣労働者として迎えられない
- 建設・警備・医療 → 派遣できない業務あり
請負契約
請負企業:発注企業から請け負った仕事を完成させる / 発注企業:成果物に対して対価を払う
* 契約不適合責任: 成果物が不十分 → 請負企業が責任を負う
* 準委任契約: 業務を委託する契約、成果物への責任は問わない
公益通報者保護法
公益のために内部告発した労働者 → 保護する法律
取引関連法規
製造物責任法(PL法)
製造物の欠陥で被害 → 製造業者の損害賠償責任を定める
(製造物責任になる要素)
- 製造業者が製造物を自ら引き渡したこと
- 製造物に欠陥がある
- 欠陥と損害発生の間に因果関係がある
* 「製造物」の定義 : 製造又は加工された物理的な物体(サービス、不動産、未加工のものは含まれず)
特定商取引法
店舗以外のトラブルが生じやすい取引(訪問販売・通信販売) → 消費者を保護する法律
* シュリンクラップ契約: パッケージを開封 → 使用許諾契約に同意したとみなす 契約
標準化
製品の形式を統一すること
→ 様々な規格(標準)
ISO(International Organization for Standardization:国際標準化機構)
工業と技術の国際規格を設定
(規格の例)
規格 | 内容 |
---|---|
ISO 9000シリーズ | 品質マネジメントシステムの国際規格 |
ISO 14000シリーズ | 環境マネジメントシステムの国際規格 |
ISO/IEC 20000シリーズ | ITサービスマネジメントの国際規格 |
ISO/IEC 27000シリーズ | 情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格 |
JISC(Japanese Industrial Standards Committee:日本産業標準調査会)
JIS(Japanese Industrial Standards)の設定 → ISOの国際規格との整合性をとった規格
(規格の例)
ISO | JIS |
---|---|
ISO 9000シリーズ | JIS Q 9000シリーズ |
ISO 14000シリーズ | JIS Q 14000シリーズ |
ISO/IEC 20000シリーズ | JIS Q 20000シリーズ |
ISO/IEC 27000シリーズ | JIS Q 27000シリーズ |
IEEE
電気工学に関する学会 → LANの標準規格を設定
(規格例)
規格 | LANの種類 |
---|---|
IEEE802.3 | 有線LAN |
IEEE802.11 | 無線LAN |
IETF(Internet Enginnering Task Force:インターネット技術委員会)
インターネットで使われる技術の標準化をしてる
→ RFC: 技術仕様をまとめた文書
オペレーションズリサーチ
制約がある課題 → 問題解決
線形計画法
「1次式 → 最大の効果が得られる配分」を解決する
例)
・ 毎日K,Lのお菓子作り、組み合わせて箱詰めした商品M,N 販売
・ 菓子Kの1日最大製造数:360個/菓子L:240個
・ 1日の販売利益を最大にする → 商品M,Nの個数と利益 求める
グラフ理論
ノード(接点)とエッジ(枝)で表したグラフ → 分析する(アローダイアグラムで応用)
ゲーム理論
「相手がどのような戦略を取るのか」「自分にとって最善の戦略は何か」を分析する
- マキシミン戦略: 最悪の事態でも、自分の利益が最大になる行動をとる
- マキシマックス戦略: 最良の事態になることを予測して行動する
- ナッシュ均衡: 自ら戦略を変更する動機がない戦略