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ネットワーク

Last updated at Posted at 2022-09-14

ネットワークの方式

LAN(Local Area Network)

狭い範囲(オフィスなど)のネットワーク
→ 有線LAN・無線LANで区別

有線LAN

有線でコンピュータ同士を接続
→ (OSI基本参照モデル) 物理層・データリンク層に属する

メジャーな有線LAN:イーサネット(Ethernet)→ IEEE802.3 で規格化
→ イーサネットのアクセス制御方式:CSMA/CD(Carrier Sense Collision Detection)
CSMA:CD.jpg
* ネットワークの通信:データが衝突(コリジョン
→ 時間をおいて再送信する(接続する端末 増 → 通信速度 遅)

無線LAN

有線 ❌、電波で通信をするLAN → 802.11 で規格化
→ 電波が届く範囲にコンピュータ配置できる
→ 盗聴・情報漏洩の危険性(セキュリティ対策)

  • Wi-Fi: 無線LAN装置間:相互接続性が保証されるブランド
     →Wi-Fiダイレクト: 2台の端末同士を接続させるモード
  • ESSID: 無線ネットワークを識別する文字列

* CSMA/CA(Collision Avoidance): 無線LANで使う、アクセス制御方式 → 衝突回避

WAN(Wide Area Network)

遠く離れたLAN同士を接続するネットワーク

* VPN: 公衆回線を専用線のように使う、仮想ネットワーク
 → セキュリティの確保

モバイル通信サービス

通信事業者の電波 → スマートフォンでインターネットに接続するサービス
SIMカード:端末に入れて通信できるようになる
→ 通信速度: 3G → LTE(4G) → 5G
テザリング: スマホをアクセスポイントにして、PCなどからインターネットを使う機能
モバイル通信サービス.jpg

  • MVNO(Mobile Virtual Network Operater): 通信事業者の通信網を借りて、自社ブランドで通信サービスを提供する
  • キャリアアグリゲーション : 複数の周波数帯を束ねる → 無線通信の高速化・安定化を図る
  • 5G : 第5世代通信システム:「超高速」「超低遅延」「多数同時接続」
  • IoTネットワーク : LPWA(Low Power Wide Area):低速・広範囲をカバーできるネットワーク
  • 輻輳(ふくそう):通信急増 → つながりにくくなる現象
     

通信プロトコル

【手紙】
・約束事: 切手を貼る / 宛名を書く / ポストに入れる
・その後の流れ(階層): 回収係 → 仕分け係 → 配送係
→ ネットワークにも「約束事」「階層」ある

プロトコル : コンピュータ同時がやり取りするための約束事
→ 世界共通のルールに従わないと、ネットワークで通信できない!!
→ 約束事を7階層に分けた

OSI基本参照モデル(アプセトネデブ)

第1層〜第7層まで組み合わせる → コンピュータ同士がコミュニケーションできる

階層 名称 内容
第7層 アプリケーション層 どんなサービスを提供するか
第6層 プレゼンテーション層 どんなデータ形式にするか
第5層 セッション層 通信の開始から終了までどう管理するか
第4層 トランスポート層 通信の信頼性を確保するためのルール
第3層 ネットワーク層 異なるネットワーク同士で通信するためのルール
第2層 データリンク層 同じネットワーク内で通信するためのルール(社内/家庭内)
第1層 物理層 物理的にどうつなぐか(0,1 -> 電気信号に変換するルール/ ケーブルの形状に関するルール)

TCP/IP

デファクトスタンダード(事実上の標準)になっているプロトコル
→ OSIの各層と対応
TCP:IP.jpg

アプリケーション層のプロトコル

プロトコル 説明
HTTP(Hypertext Transfer Protocol) HTMLコンテンツのやりとり
FTP(File Transfer Protocol) ファイル転送
TELNET 遠隔地コンピュータにリモートログインして操作
SNMP(Simple Network Management Protocol) ネットワーク上の構成機器、障害時の情報収集
NTP(Network Time Protocol) 複数コンピュータの時刻を同期
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol) メールの送信
POP3(Post Office Protocol Version3) メールサーバー上のメールボックス←メール受信
IMAP4(Internet Message Access Protocol Version4) メールサーバー上のメールボックス←必要なものだけ受信

* SMTP ↔︎ POP
SMTP :  葉書を最寄りのポストに投函 → 相手の郵便ポストへ配送
POP3 : 相手が郵便ポストから葉書を取り出す

トランスポート層のプロトコル

通信の信頼性を確保する方法
→ パケット(通信データを細かくしたもの)をどう運ぶのか

プロトコル 説明 重視 利用先
TCP 通信相手と接続できたか確認 → パケット送信 信頼性 HTTP,FTP,TELNET,SMTP,POP3
UDP 通信相手と接続確認せず、パケット送信 リアルタイム性 DNS,DHCP,NTP

インターネット層のプロトコル

ネットワーク同士でどう通信するかのルール
→ 複数のネットワークをつないで、その上をパケットが流れる仕組み

プロトコル 説明
IP(Internet Protocol) IPアドレス→複数ネットワーク→パケットを相手に届ける
ICMP(Internet Control Message Protocol) 相手との通信状況:メッセージで返す
ARP(Adress Resolution Protocol) IPアドレス → MACアドレス取得

※ RARP(Reverse ARP):MACアドレス → IPアドレス 取得
※ ノード
 ・ネットワーク分野:ネットワークに接続する機器、ネットワークとネットワークを接続する機器
 ・TCP/IPネットワーク:IPアドレスをもつ装置
 

ネットワークインタフェース層のプロトコル

プロトコル 説明
PPP(Point-to-Point Protocol) 2地点間を接続して通信
PPPoE(PPP over Ethernet) LAN(Ethernet)上でPPPをする

ネットワーク接続機器

パケット

TCP/IPプロトコルを使うネットワーク → 通信データをパケットに分けて通信
パケット.jpg
* ネットワーク上に流れるデータ全て:パケット(広義の意味)

データ伝送単位

OSI基本参照モデル = 階層ごとに「データ」の呼び方が違う

  • トランスポート層:セグメント
  • ネットワーク層:パケット
  • データリンク層:フレーム
    データ伝送単位.jpg
    * 送信時:データが下位層へ行く → ヘッダ情報追加
    * 受信時:データが上位層へいく → ヘッダ情報削除
    * 各ヘッダ:相手にデータを届けるため、情報を追加
ヘッダ名 追加情報
TCPヘッダ 送信元・宛先:ポート番号
IPヘッダ 送信元・宛先:IPアドレス
MACヘッダ 送信元・宛先:MACアドレス

ネットワーク接続機器(ゲルブリ)

「LAN内」・「LAN同士」・「WANとLAN」接続 する時に使う 装置ネットワーク_接続機器.jpg

リピータ

OSI基本参照モデル(物理層)で中継
【端末間】

  • LAN ケーブル → 長くなるほど電圧が弱くなる...
    • → データ信号:大きくする → 伝送距離のばす
      物理層_リピータ.jpg
      ※ ハブ:分岐して、他の繋がってる機器すべてに信号を送る(常に ブロードキャスト)
      ハブ.jpg

ブリッジ

OSI基本参照モデル(データリンク層)で中継
【同一 LAN内】
→ フレームの宛先MACアドレス(MACヘッダ)解析 → 適切な場所に中継
スイッチングハブ.jpg

* MACアドレス:NICに割り振られた世界で一意の物理アドレス
* NIC(Network Interface Card):コンピュータをネットワークに接続するためのカード
→ 役割:データを電気信号に変換 → ケーブルに流す、受け取る
→ イーサネット:MACアドレス → 機器を識別

スイッチングハブ

バフよりも賢い。CPU/メモリが入ったコンピュータ
スイッチングハブ.jpg
※ PC「A」= PC「C」にデータを送りたいが、「スイッチングハブ」=どのノードがPC「C」か分からない

  1. 全員に同データを送る = ブロードキャスト(たまに)
  2. スイッチングハブに「ポート・MACアドレス」登録される
  3. 登録されたら、ブロードキャストすることはない。

※ L2スイッチ:スイッチングハブ機能 + VLAN(Virtual LAN)機能 のハブ

ルータ

OSI基本参照モデル(ネットワーク層)で中継
【異なるLAN同士】 【LAN ↔︎ WAN】
→ パケットの宛先IPアドレスを解析 → 最適な経路へパケット転送(ルーティング
ルーター.jpg

* ブリッジ:MACアドレスが確認できる範囲でのみ有効
→ ネットワーク宛のパケットを中継できない
* L3スイッチ:ルーターと同じ機能を持つ

ゲートウェイ

OSI基本参照モデル(トランスポート層以上)で中継
→ LAN同士でプロトコル変換をする
例) 携帯電話の電子メール  ⇆  【 ゲートウェイ 】  ⇆  インターネットの電子メール
→ ゲートウェイがプロトコル変換して、やりとりが可能になる

ゲートウェイ.jpg
* デフォルトゲートウェイ:異なるネットワークを接続する出入り口になる装置
→ 例) 社内LAN → インターネット:接続する装置

IPアドレス

TCP/IPネットワーク上のコンピュータを識別する番号
→ コンピュータの住所
→ 2進数32ビットで表現
IPアドレス.jpg

ドメイン名

人間がもっとわかりやすいように、IPアドレスを文字列に置き換える
例) 192.218.88.180 = 「独立行政法人 情報処理推進機構」のIPアドレス
→ ドメイン名:「www.ipa.go.jp」
(ドメイン名の構成)
ドメイン名.jpg

(ドメイン名の狭義・広義の意味)
ドメイン名_広義_狭義.jpg
* 狭義の意味
ドメイン名: ネットワークを識別する文字列
ホスト名: コンピュータを識別する文字列
→ 「ホスト名」+「ドメイン名」= FQDN(Fully Qualified Domain Name / 完全修飾ドメイン名)と言う

* 広義の意味
・ドメイン名・ホスト名 =FQDNとして使う

DNS(Domain Name System)

ドメイン名 ↔︎ IPアドレス =リンクするシステム
→ 担当者:DNSサーバー
DNSサーバー.jpg
* 名前解決 : ドメイン名 → IPアドレス取得 / IPアドレス名 → ドメイン名取得

グローバルIPアドレス / プライベートIPアドレス

IPアドレス:2種類

グローバルIPアドレス

インターネットで使うIPアドレス → 世界で一意

プライベートIPアドレス

LAN内で使えるIPアドレス → LAN内で一意

DHCP

自動的にIPアドレスを割り当てるプロトコル
→ 担当者:DHCPサーバー
DHCP.jpg

ポート番号

TCP/IP基盤のネットワークではサービスが多数利用できる
→ サービスを支える:TCP/IPの上位層(セッション層以上)で規定されたプロトコルたち
→ どんなプロトコルがどんなサービスを提供しているのか

ポート番号: IPアドレスのみ→コンピュータ識別可能↔︎コンピュータ内のどのサービス宛てか不明
サービス(アプリケーション)を識別する番号(0〜65,535)
(イメージ図)
ポート番号.jpg
* ウェルノウンポート: 主なプロトコルには、あらかじめポート番号が予約されてる(0~,1023)

* ポート番号のイメージ(葉書)
住所 → 相手の家特定(IPアドレス)
宛名 → 家族の誰か特定(ポート番号)

プロトコル ポート番号
FTP転送 20
FTP制御 21
HTTP 80
SMTP 25
POP3 110
DNS 53

NAT/NAPT

アドレス変換技術 → ルーターの機能

NAT(Network Adress Translation)

一つのグローバルIPアドレスと一つのプライベートIPアドレスを相互に変換

NAPT(Network Adress Port Translation) = IPマスカレード

一つのグローバルIPアドレスと複数のプライベートIPアドレスを相互に変換
NAPT.jpg

IPアドレスのクラス

IPアドレス = 「ネットワーク部」 + 「ホスト部
ネットワーク部_ホスト部.jpg
* 32ビットのIPアドレス → ネットワーク部・ホスト部で何ビットずつの構成にするかでクラス分け

クラス ネットワーク部 ホスト部 接続可能なホスト台数 規模
A 8ビット 24ビット 2²⁴ー2 = 16,777,214台 大規模
B 16ビット 16ビット 2¹⁶ー2 = 65,534台 中規模
C 24ビット 8ビット 2⁸ー2 = 254台 小規模

* ホスト台数「−2」
→ すでに予約されたアドレスのため利用できない
IPアドレス_クラス分け.jpg
 → ホスト部 「全て0」 = ホストが属するネットワークアドレス
 → ホスト部「全て1」 = ブロードキャストアドレス
* ネットワーク部の表し方
192. 168. 0. 0 /23
→ /23 = 上位23ビットがネットワーク部
→ 下位9ビットがホスト部

ブロードキャスト

同じネットワーク内全てのホストに対して、一斉にデータを送信することブロードキャスト.jpg

サブネッティング

ホスト部を分割 → 複数の小さいネットワーク(サブネット)を作ること
サブネッティング.jpg

サブネットマスク

IPアドレスを「ネットワーク部」「ホスト部」に分けるためのビット列
→ サブネッティングするためには、柔軟に設定できる必要あり
→ ネットワーク部:1/ホスト部:0 で設定

例) IPアドレス「192.168.1.19」、サブネットマスク「255.255.255.240」
IPアドレス 192 = 110... → クラスC
クラスC = ネットワーク部24ビット、ホスト部8ビット → サブネットマスク「255.255.255.0」のはず

10進数 2進数
サブネットマスク 255.255.255.0 11111111|11111111|11111111|00000000
255.255.255.240 11111111|11111111|11111111|11110000
  1. ホスト部から4ビット間借り
  2. サブネット部:4ビット / ホスト部:4ビット
  3. サブネット部:2⁴=16サブネット / ホスト部=2⁴ー2=14台
    → 一つのネットワーク=16サブネット、各サブネット=14台 管理できる!

ネットワークアドレス(サブネットワークアドレス)の求め方(AND演算)

ホストのIPアドレス AND サブネットマスク

10進数 2進数
IPアドレス 192.168.1.19 11000000|10101000|00000001|00010011
サブネットマスク 255.255.255.240 11111111|11111111|11111111|11110000
AND演算
ネットワークアドレス 192.168.1.16 11000000|10101000|00000001|00010000

CIDR(Classless Inter-Domain Routing)

クラス(A/B/C)を取り払う 
→ 1ビット単位でネットワーク部・ホスト部を設定

IPv6

今:IPv4(32ビット) → 新規で割り当てられるIPアドレスがない
将来:IPv6(128ビット)
→ IPv4とIPv6の通信=IPv4パケットの中にIPv6アドレスを入れ込む(トンネリング

IPsec

TCP/IPネットワークで暗号通信をするためのプロトコル
→ ネットワーク層で動作
→ IPパケットを暗号化
→ IPv6=標準で組み込まれてる

ネットワーク管理

SDN(Software Defined Networking):ソフトウェアでネットワーク機器を制御。設定を動的に変更する技術
OpenFlow :①ネットワーク機器内「経路制御機能」「データ転送機能」を論理的に分離
       :②ソフトウェア(コントローラー)で「データ転送機能」を制御するアーキテクチャ

インターネットの応用

URL

Web上で取得したいWebページの情報元を示す

例) 情報処理技術者試験の過去問サイト
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/_index_mondai.html

プロトコル : https://
ホスト名  : www
ドメイン名 : jitec.ipa.go.jp
パス名   : /1_04hanni_sukiru/
ファイル名 : _index_mondai.html

CGI

  1. (Webブラウザ)要求
  2. (Webサーバー)外部プログラムの呼び出し
  3. (Webブラウザ)結果をHTTPを介してWebブラウザに返す

* Webページを動的に表示させたい場合に使う

MIME

電子メールの機能を拡張したもの(音声・画像も送信できちゃう)
S/MIME:MIME + 暗号化

メールヘッダ

SMTPで送信 → メール +αの情報(メールヘッダ)
(情報の種類)

メールヘッダ 内容
From メールの送信者
To メールの送信先
Cc 一つのメール→複数に送る:宛先
Bcc 一つのメール→複数に送る:宛先(ここの部分=受信者に送信✖️)
Return-Path メールサーバーが付加するメール送信者
X-Mailer メール作成時、使ったソフト
Receiver メールがたどった経路のサーバー

* SMTP-AUTH : メール送信者を送信サーバーが認証する

回線の計算

通信速度の単位: bps(bit per second):1秒ごとに送られるビット数

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