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コンピュータ構成要素

Last updated at Posted at 2022-10-12

コンピュータ内部の情報表現

情報量の単位

コンピュータ内部:全ての情報「0」「1」で表現
→ 「0」「1」= コンピュータで扱う情報の最小単位(ビット
→ 8ビットを一つにする = バイト(情報量の基本単位)

表現できる情報の範囲

1ビット → 「0」「1」=2通り
2ビット → 「00」「01」「10」「11」=4通り
→ nビット= 2ⁿ通り 表現できる

大きな数値を表す接頭語

接頭語 意味
k 10³
M 10⁶
G 10⁹
T 10¹²

小さな数値を表す接頭語

接頭語 意味
m(ミリ) 10⁻³
μ(マイクロ) 10⁻⁶
n(ナノ) 10⁻⁹
p(ピコ) 10⁻¹²

文字の表現

コンピュータ内部 : 「0」「1」で表現
→ 文字も2進数で表現している(文字コード
→ 「0」「1」の割り振り方によって、文字コードが違う

(文字コードの種類)

文字コード 内容
ASCIIコード 英数字/記号/制御文字のみ、米国標準規格、漢字・仮名なし
シフトJISコード ASCIIコード+漢字・仮名あり、日本工業規格
EUC UNIX、Linuxで使われる
Unicode 世界の文字を一つに体系化したもの 例)UTF-8

コンピュータの構成

(五大装置)

  • 制御装置:記憶装置から命令を取り出す → 各装置に指示
  • 演算装置:演算処理をする
  • 記憶装置:データ・プログラムを記憶
  • 入力装置:外部からデータを読み込む
  • 出力装置:処理結果を外部に書き出す
    * 制御装置+演算装置=中央処理装置(CPU)
    → 制御装置・演算装置はCPU中に格納されている
    五大装置.jpg

ハードウェア・ソフトウェア

ハードウェア

コンピュータという機械そのものを指す 例)五大装置

ソフトウェア

コンピュータをどう動かすのかという仕事を指す 例)プログラム・アプリケーション

プログラム記憶方式(プログラム格納方式)

(現代のコンピュータ)
主記憶に記憶されたプログラム → CPUが順に取り出す → 実行する方式
プログラム記憶(格納)方式.jpg
主記憶:CPUから直接アクセスできる記憶装置

CPU(プロセッサ)

コンピュータの頭脳にあたる
→ CPUの性能 = クロック周波数 + バス幅 で表す

クロック周波数

コンピュータには色んな装置 → CPU:クロック信号(クロックパルス)を出す → 各装置の動作タイミングを合わせる
→ 人間の脈拍
クロックサイクル時間: 1クロックあたりの秒
クロック_最新.jpg

CPUも「クロック」に合わせて動作 → 1周期の時間が短ければ、より多く処理できる
クロック周期_回数.jpg

  • クロック周波数:1秒間に繰り返されるクロック回数 (単位: Hz) 例)人間の「脈拍」
    • 内部クロック: CPU内部のクロック周波数
    • 外部クロック: CPUと周辺装置の伝送路のクロック周波数
      * 内部クロック = 外部クロック じゃなくても良い、現在はだいたい 内部>外部
      * クロック周波数 高 → 処理能力 高 
       → メモリ・HDDの性能も関係するので、クロック数2倍→システム処理能力2倍 になるわけではない

バス

CPU ↔︎ メモリ ↔︎ キャッシュメモリ 間でデータを送るための道路
→ 人間:血管

CPUの命令実行手順

レジスタ

CPUに内蔵されてる、高速な記憶装置(命令を記憶)

種類 記憶内容
命令レジスタ 実行する命令
命令アドレスレジスタ(プログラムカウンタ) 次に実行する命令のアドレス
指標(インデックス)レジスタ 指標アドレス指定方式で使うアドレス
基底(ベース)レジスタ 基底アドレス指定方式で使うアドレス
アキュムレーター 演算対象・演算結果
汎用レジスタ 色々な値

命令語

プログラム言語 → 機械語(命令語)に変換 → 解読・実行
(命令語の構成)
命令部 + アドレス部オペランド部
命令語_命令部_オペランド部.jpg

命令実行のサイクル

命令の取り出し命令フェッチ

  • 【 制御装置→記憶装置 】命令アドレスレジスタ(プログラムカウンタ)のアドレスを参照 
  • 【 記憶装置→制御装置 】命令を取り出して、命令レジスタに格納
  • 【 制御装置 】命令アドレスレジスタに、次の命令アドレスをセット

命令の解読

  • 【 制御装置 】命令部(命令レジスタ)→ デコーダ
  • 【 制御装置→演算装置 】デコーダが解読、演算装置へ指示

実効アドレス計算

  • 【 制御装置 】アドレス部(命令レジスタ)→ アドレスレジスタへ
  • 【 制御装置 】アドレスレジスタ:実効アドレス(データのあるアドレス)計算

オペランドの取り出し
・ 【 主記憶装置→演算装置 】処理対象のデータ取り出し → 演算装置へ

命令の実行
・ 【 演算装置 】演算を実行

演算結果の格納
・ 【 演算装置→記憶装置 】演算結果を格納
CPU_命令実行手順.jpg
 

アドレス指定方式(↑ 実効アドレス計算の話)

アドレス修飾アドレス指定): アドレス部の値になんらかの処理 → 実効アドレスを求める方式

即値アドレス指定方式

アドレス部 = データそのものが入ってる方式
即値アドレス指定方式.jpg

直接アドレス指定方式

アドレス部 = 実効アドレスが入っている方式
直接アドレス指定方式.jpg

間接アドレス指定方式

アドレス部 = 実効アドレスを格納してるアドレスが入っている方式
間接アドレス指定方式.jpg

相対アドレス指定方式

アドレス部の値 + 命令アドレスレジスタ(プログラムカウンタ)の値 = 実効アドレス
相対アドレス指定方式.jpg

指標(インデックス)アドレス指定方式

アドレス部の値 + 指標レジスタ = 実効アドレス
指標アドレス指定方式.jpg
※インデックスレジスタの役割

  • 配列の添字(インデックス)で利用
for.java
for(int i = 0; i < 10; i++) {
    int[] array = new int[10];
    array[i] = i + 100;
}

→ インデックスが1ずつ増加=インデックスレジスタを1増加

基底(ベース)アドレス指定方式

アドレス部の値 + 基底レジスタの値 = 実効アドレス
基底アドレス指定方式.jpg
※ ベースレジスタの役割

  • 再配置可能プログラム(リロケータブル) で利用する
    • = 主記憶のどこにおいても実行できる性質
    • → アドレスを変更するとき=ベースレジスタの値を変更する

CPUの高速化技術

1命令 = ①命令の取り出し②命令の解読③実効アドレスの計算④オペランド取り出し⑤命令の実行⑥演算結果の格納
      ←ーーーーーーーーーーーーー制御装置ーーーーーーーーーーーーーー→ ←ーーーー演算装置ーーーーー→
→ 命令実行まで6段階!
→ 実行の仕方=4つ

逐次制御方式

1命令ずつ順番に実行する方式 → 効率が悪い(制御/演算装置が動かない時間あるため)
逐次制御方式.jpg

パイプライン方式

複数の命令 → 1ステージずつずらしながら並行処理 → 高速化
パイプライン方式.jpg
(欠点)
パイプライン方式 → 先読みして処理をする → 先読みが外れる場合がある 例)分岐
(対策)
・ 分岐予測: 実行されそうな方を予測する
・ 投機実行: 予測に基づいて、実行すること

パイプラン方式を更に高速化する方式

スーパーパイプライン方式

パイプライン方式を更に細かく → 高速化
スーパーパプライン方式.jpg

スーパースカラ方式

複数の命令を同時に実行+パイプライン方式 → 高速化
スーパースカラ方式.jpg

CPUの命令体系

CISC(シスク)(Complex Instruction Set Computer)

複雑な命令(命令数が多い)を持ったCPU、1回の命令で複雑な処理できる
活用例) PCのCPU

RISC(リスク)(Reduced Instruction Set Computer)

単純な命令を持ったCPU、命令の実行時間が均等→パイプライン方式と相性いい
活用例) スマホ・タブレット・組み込みシステムのCPU

マルチコアプロセッサ

1つのCPU内: 複数のコア(演算の中心)ある
→ シングルコアより、消費電力 低・処理速度 速
→ デュアルコア(2つ)・クアッドコア(4つ)・オクタルコア(8つ)
→ それぞれのコア = 同時に別の処理 → 処理能力向上

GPU

3Dの画像 → 高速に処理する画像処理装置
→ 数千個のコア = データを並列処理

半導体メモリ(コンピュータの記憶装置に使われる)

1. RAM(Ramdom Access Memory)

  • 読み書きできるメモリ
  • 揮発性(電源を切ると、データが消える)= 一時的に記憶できる

① DRAM

  • コンデンサに電気を加えてデータ保持(時間が経つと放電→データ失う) 
    • リフレッシュ(データ保持)必要
  • SRAMに比べ、大容量・低速・安価
  • 主記憶(メインメモリ) に使われる
    リフレッシュ機能.jpg
    例)Excel
  • 編集 → 保存しないでアプリ終了 → アプリ起動 → 編集データ保持
  • 編集 → 保存しないでアプリ終了 → 電源切る/つける → アプリ起動 → 編集データ消失

② SRAM

  • フリップフロップ回路 で記憶(2つの安定した状態をもつ、1ビットの情報を記録する回路)
    • リフレッシュ不要
  • DRAMと比べ、小容量・高速・高価
  • キャッシュメモリに使われる

2. ROM(Read Only Memory)

  • 読み出しのみ
  • 不揮発性(電源を切っても、データ消えない)

ROM = マスクROM・PROM に分割

書き込み 消去 特徴
マスクROM 工場で書き込み、読み込むだけ 例)ゲーム機
UV-EPROM ⭕️ ⭕️ 紫外線照射 → 書き込み&消去
EEPROM ⭕️ ⭕️ 電気 → 書き込み&消去(バイト単位)
フラッシュメモリ ⭕️ ⭕️ 電気 → 書き込み&消去(ブロック単位)

キャッシュメモリ

  • 主記憶(メインメモリ)より高速
  • CPUと主記憶(メインメモリ)の間に配置するメモリ
    • メインメモリのアクセス速度 < CPUの処理速度
    • よく使うデータを記憶 → 主記憶へのアクセス数減らす
    • 目的: 実効アクセス時間の短縮
    • キャッシュメモリにデータない → メインメモリへアクセス(割込みは生じない

キャッシュメモリ.jpg

実効アクセス時間

アクセスするデータ → キャッシュメモリ or メインメモリ に存在

  • ヒット率: アクセスするデータがキャッシュメモリにある確率
  • NFP(Not Found Probability): アクセスするデータがメインメモリにある確率

(実行アクセス時間の公式)
ヒット率 ✖️ キャッシュメモリのアクセス時間 ➕ (1 - ヒット率) ✖️ メインメモリのアクセス時間

1次キャッシュ・2次キャッシュ

主記憶のアクセス時間とCPUの処理時間の差が大きい時
1次キャッシュ(L1キャッシュ)2次キャッシュ(L2キャッシュ) 構成にする
→ (アクセス順番) CPU → 1次キャッシュ → 2次キャッシュ → メインメモリ

ライトスルー方式・ライトバック方式

キャッシュメモリへの書き込み方

ライトスルー方式

ライトスルー方式.jpg
※ メインメモリへのアクセス頻発 = 低速
※ 一貫性(コヒーレンシ)が保たれる

ライトバック方式

ライトバック方式.jpg
※ メインメモリへのアクセス減少 = 高速

メモリインターブ

メモリインターブ.jpg

アクセスと容量

アクセスと容量.jpg

補助記憶装置

(メインメモリと比較)

  • アクセス速度 遅い
  • 大容量・安価
  • 不揮発性(電源切ってもデータ消えない)= 長期的な記憶ができる

1. 磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)

■ HDD 使用例 : ワープロなどのソフト「保存ボタン」
主記憶装置から補助記憶装置にデータをコピーする
■ しくみ
磁性体を塗ったディスク → データ記録 → 磁気ヘッドを移動 → データを読み書き
■ 特徴
・ アクセス速度・データ転送 高速
・ 大容量
・ プログラム・アプリ・データ → 磁気ディスク装置に保存
・ 別名 「ハードディスク

ハードディスクの構造

ハードディスクの仕組み.jpg

ディスクの表面

セクタとトラック.jpg
※ 1セクタ = 512バイト単位
* シリンダ: シリンダ単位でアクセスする
ディスク_シリンダ.jpg

  • シリンダ:1枚のディスクが4枚集まる(1)/全ディスクの中心から同距離にあるトラック(4トラック)を合わせてシリンダという(2)
    • シリンダという考え方がある理由:磁気ヘッドの動作を最小限にするため

アクセス時間

CPUが命令 〜 データの読み書き終了時間
(アクセス時間の公式)
待ち時間位置決め時間回転待ち時間) + データ転送時間

時間 内容
位置決め時間(シーク時間) 磁気ヘッド→目的のデータがあるトラックまで移動する時間
回転待ち時間(サーチ時間) 磁気ヘッド→目的のデータが回転してくるのを待つ時間
データ転送時間 磁気ヘッド→目的のデータが通り過ぎるのに使う時間

※ サーチ時間 = 1回転する時間の1/2

ハードディスク_アクセス時間.jpg

フラグメンテーション(断片化)

(ハードディスクの空きが十分な状態)
データ = 連続した領域に固まって記録 → 待ち時間が最小限で済むため

(データの追加・削除を繰り返す)
データ = 連続した領域に保存されない(断片化
→ ハードディスクの読み込み速度が遅くなる
フラグメンテーション.jpg

デフラグメンテーション(フラグメンテーションを解消する作業)

デフラグメンテーション.jpg

2. フラッシュメモリ

データを電気的に書き換える・消去 できる
使用例) USBメモリSDカード

3. SSD

  • HDD の代替え装置
  • フラッシュメモリを使う、ディスクはない(=シーク/サーチなし)
  • 静音、衝撃に強い
  • 消費電力小
  • 高価、書き込み回数に上限

4. 光ディスク

レーザー光でデータを読み書きする記憶媒体

種類 特徴 容量
CD 音楽用CD→PC記録用に応用・ソフトウェアの配布 700MB
DVD 映像も記録できる 17GB
BD(Blu-ray Disc) ハイビジョン映像を記録 100GB

光ディスクの記録方法

記録方法 内容
再生専用型 書込み✖️ CD-ROM,DVD-ROM,BD-ROM
追記型 書込み○書換え✖️ CD-R,DVD-R,BD-R
書替え型 書込み○書替え○ CD-RW,DVD-RW,BD-RE

入出力装置

入力装置

コンピュータ ← データ・音声・画像を入力、指示を与える 装置

(種類)

  • 文字を入力する装置: 例)キーボード
  • 位置情報を入力する装置: 例)マウス・タブレット → 総称: ポインティングデバイス
  • イメージを入力する装置: 例)イメージスキャナ

* 静電容量方式タッチパネル: タッチした部分 → 表面電荷の変化 → 位置を検出

バーコードリーダ

帯状のバーコードを読み取る装置
(バーコードの種類)

バーコード 特徴
JANコード 商品を管理、しましま、「国コード・メーカコード・商品アイテムコード・チェックディジット」で構成
QRコード 小さな領域に多くの情報、エラー訂正機能、2次元コード、360度の方向から読み取り可能

* POSシステム: バーコード → 売行きを把握するシステム
* RFIDICタグ): ICチップ+アンテナ → 電磁波で情報を非接触で読み取る 例) Suica

出力装置

コンピュータ内部で処理したデータ → 外部に出力する総理

ディスプレイ

ディスプレイ 特徴
液晶ディスプレイ 色の透過を画素ごとに制御→カラーフィルターで色表現、自ら発光しない
有機ELディスプレイ 電気を通すと発光する有機化合物、薄型・低電圧・低電力

解像度

ディスプレイ : 点(ドット=画素・ピクセル)が集まって表現
解像度: 横・縦のドット数で表す (ドットが大きい→解像度が高い→キレイなディスプレイ)
 → ※ 単位: dpi(dots per inch)=1インチあたりのドット数

VRAM(Video RAM)

ディスプレイに表示される内容を一時的に記録する専用メモリ
→ 解像度はVRAMの容量で決まる!

プリンタ

種類 内容
レーザープリンタ レーザー光→紙に転写→印刷 PPM(Page Per Minute)
インジェクトプリンタ インクを吹き付ける→印刷
ドットインパクトプリンタ インパクトを与える→印刷

3Dプリンタ

熱で溶かした樹脂・金属粉末 → 層状に積み重ねる → 立体物を作成するプリンタ

入出力インタフェース

入出力インタフェース

PC本体と周辺機器を接続する規格

USB(Universal Serial Bus)

PCと周辺装置を接続する、標準的なシリアルインタフェース
→ シリアルインタフェース: データを1ビットずつ直列に転送
→ マウス・キーボード・磁気ディスク装置・プリンタ などと接続
→ PC: 数個のポート(差し込み口)あり
USBハブ: 127台の機器接続が可能
USBハブ.jpg
(USBの規格)

規格 転送速度(bps) モード 使用先
USB1.1 12M フルスピード プリンタ・スキャナ
USB2.0 480M ハイパースピード 外付けHDD
USB3.0 5G スーパースピード SSD

USBのコネクタの形状

USB_コネクタ形状.jpg
 。
* ホットプラグ: 接続した機器の電源を入れたまま、抜き差しできる 例)USBはホットプラグ対応
* バスパワー: USBのケーブル → パソコン本体から電源を供給する

HDMI

音声・映像・制御信号 = 1本のケーブルで入出力できるインタフェース
例) PC・スマホの映像、音声 → TVに出力

Bluetooth

免許不要・2.4GHzの電波 → 利用したインタフェース
半径100mハンイ: 通信速度=24Mbps
指向性なく通信できる

* BLE(Bluetooth Low Energy):低 消費電力・長時間動作 (IoT機器に適する)

Zigbee(ジグビー)

免許不要・2.4GHzの電波 → 利用したインタフェース

  • 電波の届く範囲は狭い
  • 低コスト低消費電力
  • PAN(Personal Area Network): LANより狭い、近距離のIT機器同士が通信するネットワーク
    • BLE、Zigbeeを使用
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