pygrabberを使ってOpenCVで指定したカメラの映像を取得する

opencv-pythonでのカメラの指定

PythonでOpenCVを使ってカメラをOpenする際、ノートPCにWebカメラをつないでいる場合など、複数のカメラが認識されていると、接続のたびに認識IDがずれるため、毎回同じindexでカメラを指定できない。

cap0 = cv2.VideoCapture(0)
cap1 = cv2.VideoCapture(1)

pygrabberを使ってみる

インストールはpipで簡単に入る

pip install pygrabber

pygrabberはDirectShow経由でカメラにアクセスし、デバイス名を取得することができる。

私の環境でノートパソコンにLogicool C920ウェブカメラを接続し、デバイス名を取得してみたところ、以下のような結果になった。

PS C:\Users\xxx\dev> python
Python 3.12.5 (main, Aug 14 2024, 04:23:18) [MSC v.1929 64 bit (AMD64)] on win32
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> from pygrabber.dshow_graph import FilterGraph
>>>
>>> graph = FilterGraph()
>>> print(graph.get_input_devices())
['FHD Camera', 'HD Pro Webcam C920']

この取得できる配列内の、目的のデバイス名のindexが、そのままOpenCVでのカメラのindexになるので、例えばC920ウェブカメラに接続したい場合は、

cap = cv2.VideoCapture(1)

で取得できる

camera_name = "HD Pro Webcam C920"

camera_opencv_index = FilterGraph().get_input_devices().index(camera_name)
cap = cv2.VideoCapture(camera_opencv_index)

のような感じにしておいてもいいかもしれない

最後に

pygrabberを使うことで指定したindexでカメラをopenすることができた。

試しに、同じwebcamを二台接続してみたところ、

PS C:\Users\xxx\dev> python
Python 3.12.5 (main, Aug 14 2024, 04:23:18) [MSC v.1929 64 bit (AMD64)] on win32
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> from pygrabber.dshow_graph import FilterGraph
>>>
>>> graph = FilterGraph()
>>> print(graph.get_input_devices())
['FHD Camera', 'HD Pro Webcam C920', 'HD Pro Webcam C920']

となってしまった…
同じ製品を複数台使う場合は、この手法は使えないかもしれない。
(pywin32, WMIなどを使用して、カメラの詳細情報にアクセスできればもしかしたらできるかも…？)