目的

yamlファイルを読み込んで、for文で処理するようなサンプルコードを作りたい。
Web上に自分の理想とするデータとコードのサンプルがなかったので、備忘的なサンプルコードを作りたい。

参考ページ

忘れやすい、複雑なJSONの要素をfor...in文で取り出す方法
- 参考にはなりますが、自分の理想はネストがされていないjsonパターンを知りたいので、この記事を書きました。

動作環境

$ node -v
v15.14.0

サンプルデータ

データとしては以下のような内容を扱います。
- 単純な2次元配列です。

id	name	score
001	織田信長	100
002	豊臣秀吉	90
002	徳川家康	80

jsonデータをfor文で表示する

上記のExcelのデータをjsonデータにして、for文で表示します。
2パターン作りました。
上記の参考ページのサンプルとは違って、jsonの2次元配列をネストせずに表現しているので、シンプルだと思います。

// パターン1 ... 連想配列の配列のパターン
var json_1 = [
  { id: "001", name: "織田信長", score: "100" },
  { id: "002", name: "豊臣秀吉", score: "90" },
  { id: "003", name: "徳川家康", score: "80" },
];

console.log(json_1);
for (var item_1 in json_1) {
  console.log(json_1[item_1]["id"]);
  console.log(json_1[item_1]["name"]);
}

console.log("=======================================");
// パターン2 ... 連想配列の配列にpersonsというkeyが付いているパターン
var json_2 = {
  persons: [
    { id: "001", name: "織田信長", score: "100" },
    { id: "002", name: "豊臣秀吉", score: "90" },
    { id: "003", name: "徳川家康", score: "80" },
  ],
};

console.log(json_2["persons"]);
for (var item_2 in json_2["persons"]) {
  console.log(json_2["persons"][item_2]["id"]);
  console.log(json_2["persons"][item_2]["name"]);
}

実行結果は以下の通りです。

[
  { id: '001', name: '織田信長', score: '100' },
  { id: '002', name: '豊臣秀吉', score: '90' },
  { id: '003', name: '徳川家康', score: '80' }
]
001
織田信長
002
豊臣秀吉
003
徳川家康
=======================================
[
  { id: '001', name: '織田信長', score: '100' },
  { id: '002', name: '豊臣秀吉', score: '90' },
  { id: '003', name: '徳川家康', score: '80' }
]
001
織田信長
002
豊臣秀吉
003
徳川家康

yamlデータをfor文で表示する

yamlデータをfor文で表示するためには、一度jsonに変換します。
上記のExcelデータをyamlで書くと以下のようになります。

test.yaml

persons:
  - id: "001"
    name: "織田信長"
    score: 100
  - id: "002"
    name: "豊臣秀吉"
    score: 90
  - id: "003"
    name: "徳川家康"
    score: 80

personsという文字を省略することも出来ますが、yamlファイルの場合、通常はpersonsの部分はつけると思います。
そのため、yamlファイルをjsonファイルに変換する場合は、上記のパターン2 ... 連想配列の配列にpersonsというkeyが付いているパターンが該当します。
jsonからyamlに変換してfor文で表示するコードは以下のようになります。

// test.yamlを読み込んで、内容をfor文で表示します。

function loadYamlFile(filename) {
  const fs = require("fs");
  const yaml = require("js-yaml");
  const textYaml = fs.readFileSync(filename, "utf8");
  const textJson = JSON.stringify(yaml.safeLoad(textYaml), null, 0); // JSONに変換
  const objJson = JSON.parse(textJson);
  return objJson;
}

if (require.main === module) {
  const path = require("path");

  try {
    const objJson = loadYamlFile(path.join(__dirname, "./test.yaml"));
    console.log(objJson);
    console.log(objJson["persons"]);
    for (var item in objJson["persons"]) {
      console.log(objJson["persons"][item]["id"]);
      console.log(objJson["persons"][item]["name"]);
    }
  } catch (err) {
    console.error(err.message);
  }
}

出力結果は以下の通りになります。

{
  persons: [
    { id: '001', name: '織田信長', score: 100 },
    { id: '002', name: '豊臣秀吉', score: 90 },
    { id: '003', name: '徳川家康', score: 80 }
  ]
}
[
  { id: '001', name: '織田信長', score: 100 },
  { id: '002', name: '豊臣秀吉', score: 90 },
  { id: '003', name: '徳川家康', score: 80 }
]
001
織田信長
002
豊臣秀吉
003
徳川家康

あとがき

自分としては、これで満足です。