ちょっとCERNが作成しているindicoというCMS?を立ち上げる機会があったのでメモ
macだといろいろと手こずったので。

インストール

https://pypi.org/project/indico/
から、pip2 install indicoでインストール
調べてみるとこのindico、flaskが使われている。
（python2系で動くので、pip2　ここは環境によりかなり違うと思う）

あとは公式を参照しながら、brewでpostgresなどインスト&設定を済ます。
https://docs.getindico.io/en/stable/installation/production/centos/apache/
(Apacheで動かさないので、Apacheの設定はひとまず不要）

uWSGIでまずは動かす

iniファイルは以下の通り。socketもvirtualenvもまずは使わない。

uwsgi.ini

[uwsgi]
processes = 4
enable-threads = true
http=0.0.0.0:8089

master = true
auto-procname = true
procname-prefix-spaced = indico
disable-logging = true

plugin = python
single-interpreter = true

touch-reload = /path/to/indico/web/indico.wsgi
wsgi-file = /path/to/indico/web/indico.wsgi

vacuum = true
buffer-size = 20480
memory-report = true
max-requests = 2500
harakiri = 900
harakiri-verbose = true
reload-on-rss = 2048
evil-reload-on-rss = 8192

上記で、uwsgi --http=0.0.0.0:8088 --wsgi-file=web/indico.wsgi で起動を確認。
（ほんとはceleryも起動してないといけないが、まずは確認だけ。）

無事に起動が確認できたら、nginx-unitの設定をすすめる。

nginx-unit インストール

https://unit.nginx.org/installation/#configuring-python
公式を参照しながら、./configure pythonをmakeする前に入れる。
問題なければpythonのsoができる。

nginx-unitで起動

nginx-unitでWebアプリを起動するときはJSONをPUTするのだが、今回のindicoの場合は

indico.json

{
  "listeners": {
    "*:3009": {
      "application": "indico"
    }
  },

  "applications": {
    "indico": {
      "type": "python",
      "user": "user",
      "group": "staff",
      "module": "start",
      "environment": {
        "PYTHONPATH": "/usr/local/lib/python2.7/site-packages(pip2でインストールされるパス)"
      },
      "path": "/path/to/indico/web"
    }
  }
}

ここでハマったのが２点ほど

JSON内のmodule部分にはファイル名を指定できない。
indicoがインストールされているパスを読み込んでくれず、indicoが起動できない。

1. moduleの指定

最初はwsgiの設定ファイルがweb/配下にindico.wsgiというファイル名であるが、これをそのままmoduleに入れて設定を上げるとエラーになる。
なので、indico.wsgiをstart.pyとかにリネーム
(ここでindico.pyというファイル名にしてしまい、さらにハマる。モジュールの名前とファイル名が同じになると競合してライブラリがロードできなくなる。)
これで、moduleの部分にstartとかで起動できるようになる。

2. pip2のパスを追加

pip2のフォルダ確認。

$ pip2 -V
pip 19.2.3 from /usr/local/lib/python2.7/site-packages/pip (python 2.7)

上記フォルダをPYTHONPATHに追加してやる。（JSON参照）
これでJSONをPUTしてもエラーが出なくなった。

思ったこと

普段python使わないので、いろんなところで躓いた。
nginx-unitの情報もまだまだ少ないので、トライ・アンド・エラーばかりとなって結構時間がかかった。
ただ、nginx-unitで複数言語、複数アプリの起動ができるので今後は楽になるかも。