はじめに
広告業界にありがちなこと。
外注とのやりとりは、zipファイルでの受け渡しが常識。
バージョン管理?ファイル名の「最終_修正版(確定)」でなんとかする。
そして、そんな環境にエンジニアが1人だけ放り込まれると、どうなるか。
僕はベンチャーの広告代理店で、唯一のエンジニアとして働いています。
技術に詳しい人は社内に誰もおらず、Gitを使っているのは僕だけ。
むしろ「Git?そういうの、うちにはいらないから」と言われる環境です。
でもある日、「zip納品」によるミスが発生しました。
その瞬間、空気は変わり、会社に “Git文化”が根づくことになるのです──。
zip納品とベテランの圧力
僕は、ベンチャーの広告代理店で働く唯一のエンジニア。
デザイナーやライターはすべて外注、社内は営業とマーケ出身者ばかり。
そして、開発まわりのことは基本「よくわからないから任せるね」で終わる環境だった。
そんなある日、LP制作案件でデザインパーツの受け渡しが始まった。
Slackに届いたファイル名はこうだ。
LP_0403.zip
LP_0404修正.zip
LP_0404修正最終(1).zip
しかも、その上にはこの一言。
「zipでいいよ、今までもそれでやってきたし」──営業部チーフのTさん
創業期からいる古株で、社内の進行フローも仕切っている。
誰も逆らえない空気が漂っていた。
Gitの導入を提案してみたら
デザイナーの外注さんと直接やり取りすることになった僕は、思い切って聞いてみた。
「GitHubって使ったことありますか?」
「名前だけ…でも難しそうで」
と外注さん。
それを聞いて、GitHub Desktop+GUIでやればいけるかもと判断した。
操作マニュアルをサクッと書き、Zoomで30分ほど使い方をレクチャー。
clone、commit、push だけに絞れば、案外すぐに使いこなしてくれた。
事故が起きた瞬間
数日後、営業のTさんが「最終」と言って共有したzipが、実は一つ前のバージョンだった。
クライアントのチェックで発覚し、会議は一気に冷えた空気に。
「これ、修正前のやつじゃないですか?」
Tさんは焦ってファイルを開き、比較し始めるが、何が違うのかパッと見ではわからない。
そのとき、僕はGitHubのリポジトリを開き、一言だけ言った。
「こちらが最新の修正です。コミットログと差分も見られます」
数秒の沈黙。
Tさんは画面を見て小さく「……あ、ほんとだ」とつぶやいた。
空気が変わった
クライアントは「これめちゃ便利ですね!」と感動。
外注さんも「zipより安心感あるので、今後もこのやり方でいいですか?」と前向きだった。
そしてTさんはその後、
「Slackで更新通知出るの、地味にありがたいね」
とぼそっと言ってきた。
それが、すべてを物語っていた。
zip文化の終焉とGitの定着
今では営業チームも「Gitに上がってるやつ見るね」が当たり前のセリフになった。
外注とのやりとりもGitHubベースに統一され、zipファイルは自然と消えていった。
最後に
「Gitは難しい」 と言って敬遠する人も、便利さを“体感”すれば一瞬で態度が変わる。
誰もが技術に詳しくある必要はないけれど、仕組みを使えば、無駄は減らせる。
エンジニアがひとりしかいない組織でも、文化は変えられる。
zipの山に悩んでる人がいたら、今日からGitで仕掛けてみてください。
注意事項
本記事は筆者の実体験をもとに、生成AI(ChatGPT)を活用して構成・執筆したストーリー記事です。
事実に基づきつつも、読みやすさのために一部フィクション・脚色を含みます。