前回の記事ではSDKMAN!を用いてJetBrans Runtimeでjdk21を選択するとWLToolkitで動かすことができるという話をしました。
今回は実際にWakefieldのリポジトリからWLToolkitをビルドする手順をまとめました。Ubuntuでの手順になります。
まずwakefieldのリポジトリをクローンしてきます。
% git clone https://github.com/openjdk/wakefield.git
ブランチとしてjdk21.0.1-waylandを選択します。
% git checkout -b jdk21.0.1-wayland origin/jdk21.0.1-wayland
この状態でビルドするとUbuntuの場合wayland-client.h
がなくてビルドに失敗しますので、
% sudo apt install libwayland-dev
を実行します。
そして、configure、makeと進みます。fish
環境なので./configure
では通りませんでした。そこで
% bash ./configure
を実施します。続いて
% make
(もしかするとmake clean
を先に実行する必要があるかもしれません。)
これで./build/linux-x86_64-server-release/jdk
の下にjdkが構築されます。
% sdk install java wakefield1109 ./build/linuxx86_64-server-release/jdk
% sdk use java wakefield1109
とすれば準備完了です。
% java -version
openjdk version "21.0.1-internal" 2023-10-17
OpenJDK Runtime Environment (build 21.0.1-internal-adhoc.hatano.wakefield)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 21.0.1-internal-adhoc.hatano.wakefield, mixed mode)
と表示されればOK。
% java -Dawt.toolkit.name=WLToolkit components.TreeIconDemo2 &
例によってXwaylandの結果と比べてみましょう。
さて、WLToolkitの完成はいつになるのでしょうね…。