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エンジニアが初めてAWSサミット(2024)に現地参加してみた

Last updated at Posted at 2024-08-16

みなさん、はじめまして。
株式会社rexcornuで情報システムを管理しているHataです。
今回AWS Summit Japan 2024に初の現地参加をしてきましたので、オンラインでは味わえない現地での感動や気づきを共有したいと思います。
まだ現地参加をしたことがない方に、この記事が参考になれば幸いです。

はじめに:今回参加したAWS Summitとは

AWS Summit JapanはAWS主催のAWSを学ぶ日本最大のイベントで、毎年開催されているようです。
参加費用は無料で、AWSに興味があれば誰でも参加可能です。
私は6/21(金)の2日目のみ参加しました。

以下公式サイトより引用。

AWS Summit は、クラウドコンピューティングコミュニティが一堂に会して、アマゾン ウェブ サービス (AWS) に関して学習し、ベストプラクティスの共有や情報交換ができる、全てのクラウドでイノベーションを起こすことに興味がある皆様のためのイベントです。

開催日時:
 2024 年 6 月 20 日(木) 10:00 - 18:30
 21 日(金)10:00 - 17:00
会場:幕張メッセ & ライブ配信
オンデマンド配信開始: 6 月 21 日(金)
オンデマンド終了日: 7 月 5 日 (金) 19:00
参加費用:無料
主催:アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社

参加する上での個人目標

①AWSサミットのオンライン参加では味わえない現地参加の良さを発見し、他者に共有すること。

私は普段から業務やプライベートでAWS環境に触れることが多いのですが、AWSサミットの参加はオンラインのみでした。
AWSサミットの現地参加はどんな感じなのでしょうか。
今回初めて現地参加をしてみて、現地でしか味わえない良さを発見し、レポートという形で他者に共有したいと考えました。

②生成AIに関する情報を吸収し、自社の今後にどう活かせそうか検討案を2つ作成すること。

現在私がAIを勉強中で、積極的にAIサービスの利用や開発に携わるようにしています。
最近AWSも生成AIに力を入れていることもあり、参加にあたっての目標を「生成AIに関する情報を吸収し、自社の今後にどう活かせそうか検討案を2つ作成すること」に設定しました。

事前準備

当日まで

  1. AWS Summit専用アカウント登録
    • AWS Summit Japan公式サイトにて、数分でAWS Summit専用アカウントの登録ができました。
    • 料金は無料です。
  2. EXPOガイドの確認
    • ウェブ上でEXPOガイドを確認し、当日の計画を立てました。
  3. AWS Summitの当日セッションの現地参加予約
    • ウェブ上で2日間のセッションタイムテーブルから現地参加したいセッションを予約しました。
    • 予約は先着順で、席に限りがあるため、早く予約しないと満席になってしまいます。
    • 現地参加の場合、セッションは後日アーカイブの公開があるので、現地参加でしか楽しめないコンテンツを優先して敢えて予約をしないという選択もあると思います。
    • 【セッションに関する現地参加とオンライン参加のメリット】
      • 現地参加のメリット
        • エンジニアの方々と現地の臨場感を味わえること
        • すぐにAWSの方と直接お話することができること
          • 現地参加であれば、セッションでAWSの情報をインプット後、すぐにまわりのエンジニアの方々やAWSの方とお話できます。
          • セッションで発表された最新情報に関して、より詳しくヒアリングしてみるのもいいかもしれません。
      • オンライン参加のメリット
        • セッションの内容をじっくりと楽しめること
          • 当日はライブ配信、後日にアーカイブ視聴(資料ダウンロード含め)が提供されます。
          • オンライン参加であれば、下記の現地参加における注意点を気にすることなく、各々の環境でセッションの内容を楽しむことができます。
        • 現地参加における注意点
          • 一つの大画面を参加者全員で共有する形となるため、遠くの席から画面がよく見えない可能性があります。
          • 参加者は密接したパイプ椅子に座る形となるため、PC使用やメモが取りづらい可能性があります。

当日

  • 持ち物チェック
    1. AWS Summit専用アカウントのQRコード
      • AWSサミット入場時にアカウントのQRコードを読み込むので、スマホ上で表示できる状態にしておきましょう。
    2. 身分証明書
      • AWSサミット入場時にQRコードとあわせて提示します。
    3. 名刺
      • AWSサミットにて出会った方々と名刺を交換することがあるため、準備しておきましょう。

AWS Summit Japan 2024に現地参加してみた

6/21(金)、AWS Summit Japan 2024の会場である幕張メッセに向かいます。
海浜幕張駅(会場の最寄り駅)に到着しました。
幕張メッセまで徒歩で行けるようです。
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この日の天気は大雨。
次回は、ぜひ晴れの日に参加して、場外もじっくりと見て回りたいです。
大勢の方が幕張メッセに向かって歩いています。この行列の流れに身を任せれば会場に到着しそうです。
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会場に到着しました。
一般来場者の列に並び、入場手続きをします。
会場のスタッフにAWS Summit専用アカウントのQRコードを読み込んでもらい、身分証明書を提示します。
手続き完了後、AWS Summitのデザインが施されたネックストラップとイヤホンを受け取りました。
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入口付近にバーチャルアシスタントが設置されていました。
次のセッション会場の場所を聞いてみましょう。

なるほど、RoomAはここですね。ご案内ありがとうございます。

RoomAに向かいます。
会場ホールの入口にもスタッフが立っており、AWS Summitのネックストラップに取り付けたQRコードを読み込んでくれます。

そして、会場ホールに足を踏み入れます。
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今私は、AWS Summit Japan 2024にきています。

【セッション】

セッションエリアは、事前に予約していたセッションを受講するエリアです。唯一オンラインでも楽しめるコンテンツです。
複数のセッションが同時に行われ、セッションルームに壁はなく、すべてのセッションの様子を見渡すことができます。
セッションは、1つの巨大モニターにスライドが映し出され、参加者は椅子に座って受講するようです。
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スピーカーの声は、パイプ椅子に設置されたレシーバーから聞くことができます。
入口でもらったイヤホンをレシーバーに接続し、セッションを楽しみました。

今回私が受講したセッションは以下2セッションです。

  1. AWS Amplify と Amazon Q Developer を活用した生成 AI アプリケーションの作り方
  2. Amazon CodeCatalyst と Amazon Q で開発者の生産性を向上! - AI アシスタントの活用方法 -

実際に現地でセッションを受講して気づいたことがあります。

  • 現地参加の良さ
    • 実際にエンジニアが集まって、同じセッションを楽しむ状況は現地でしか味わえないので、新しい発見や技術キャッチアップに対するモチベーション向上に繋がること。
    • 直接AWSの方とすぐにセッションに関する話ができること。
  • 現地参加の注意点
    • 後ろの席はモニターがよく見えない可能性があります。
    • 席が密接しており、PC使用やメモが取りづらい可能性があります。

セッションをじっくり楽しみたい場合は、ライブ配信や後日のアーカイブ視聴も選択肢に入るかなと思いました。

【Partner Solution Expo】

Partner Solution Expoエリアでは、115社以上のAWSパートナーが、最新サービスと顧客事例、展示ブースのデモンストレーションやシアターセッションなど、バラエティに富んだコンテンツを提供しています。
1日では回り切れませんでしたが、数社のAWSパートナーの方々と実際に技術に関するお話ができて大変勉強になりました。
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【AWS Village】

AWS Villageエリアは、AWS のサービスやインダストリーソリューションを扱う90以上のAWS展示と、50以上の顧客事例展示が一堂に会した展示エリアです。
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今回私が最も楽しみにしていたのは、このAWS Villageの生成AIエリアです。
AWSサービスを絡めた技術に関して、AWSの方とエンジニアが対面で話すことができます。
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特に印象に残っているのが、新入社員プロジェクトの「テキストや画像によるマルチモーダルRAGで、製品の使い方をAIに教えてもらおう!」というブースです。

直近で私がAIで実現したいシステムは2つあります。

  1. 大量のファイル(pdf/word/excelなど)から中身の情報が似ているファイルの組み合わせをAIでピックアップor検索するシステム
  2. 共有ストレージに格納された複数のファイル(pdf/word/excelなど)の中身の情報をインプットした対話型AIシステム

このブースで紹介されていたアーキが、私が実現したいAIに関する課題を解決する糸口になりそうだったため、AWSの方と時間をかけてお話させていただきました。

具体的には以下のような質問をしました。

  • 読み込むファイルの中身が日本語で記載されているため、日本語認識精度の高いOCRは何を利用しているのか。OCR以外のアプローチ方法はないか。

  • ファイルの中身の情報を埋め込みベクトルに変換する方法をもっと簡単にできないか。AWSが提供しているサービスで活用できそうなものはあるか。

いろいろと話を聞いた結果、AWSサービスの「Knowledge Bases for Amazon Bedrock」を利用すれば、私が実現したいものを形にできそうだということがわかりました。
新しい気づきや知識を得ることができ、非常に満足です。今後に向けたアクションがより明確になりました。ありがとうございました。

まだまだ回りたいブースはありましたが、ここでAWS Summit Japan 2024の終わりの時間がやってきてしまいました。

AWS Summitの振り返り

  • 参加する上での個人目標2つを達成することができました。
  • 今までAWS Summitの参加はオンラインのみでしたが、今回初めて現地参加をし、現地参加でしか得られない良さを発見することができました。実際にエンジニアの方々と技術に関して直接話をし、知見を広げながら、ネクストに繋がるアイデアを出せること。現地での感動が、学習や開発へのモチベーションの向上に役立つこと。今後もイベントはできる限り現地参加を検討していきたいです。
  • 生成AIに関する新たな情報や課題解決の糸口を得ることができ、自社のAI推進に活かせそうな案(システム構成案)が思い浮かびました。「Knowledge Bases for Amazon Bedrock」を利用すれば実現できそうであるが、弊社担当のAWSの方に改めて最適なアーキについて相談しようと思います。
  • 今回事前に目標を決めていたおかげで、短時間にもかかわらず、会場を効率よく回ることができました。
  • 回りたいブースをすべて回るのであれば、2日間の現地参加を検討した方がよさそうです。
  • セッションは後日でもじっくり視聴できるため、現地でしか提供されていないコンテンツを優先した方がいいかもしれません。

おわりに

AWS Summit Japanは有益なコンテンツが多く、1日が非常に短く感じました。
現地で得た知識や技術、AWS・AWSパートナーの方々と直接お話した内容は、今後の業務に活かしていきます。
2025年もぜひ現地参加したいと思いました。
まだ現地参加をしたことがない方に、この記事が参考になれば幸いです。
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