はじめに
LSI設計フローで論理設計から製造が始まるまでの部分について、少し書いてみます。
論理設計
設計仕様をベースにして設計していきます。
いきなり物を作るわけではなく、PC上でシミュレーションしてから物を作っていきます。
大きな流れとして、以下です。
各IPを設計(購入IPの場合もあり)
↓
検証(単体検証)
↓
組み立て
↓
検証(chip全体)
各フェーズでレビューが入ってきます。
設計方針レビュー、設計方法レビュー、検証項目レビュー、検証結果レビュー等実施して、設計が進められます。
※この段階では機能的な面を主に検証しています。
物になったときのタイミング、配置、配線等は後行程で実施します。
論理設計の段階で適当に作ると、回路規模が増大、タイミング制約を満たすことができず、論理設計からやり直し...なんてことも...
テスト容易化設計・配置・配線・タイミング検証
ある製品等では、テストを簡単にするため、テスト容易化設計(DFT)の回路を入れたります。
また、配置・配線をシミュレーション上で行います。
テスト容易化設計,配置・配線のデータをもとに、タイミング検証を実施します。
タイミング検証の結果、各工程にフィードバックを実施します。
論理設計、テスト容易化設計、配置・配線の工程にフィードバックを実施して、お客様から要求されているタイミング制約を満たすまで繰り返します。
まとめ
半導体の設計フローに関して、簡単に書きました。
雰囲気でも伝わってもらえると嬉しいです。