(2024/6/10 追記)
現在Grabshell公式ページが見られず、VIAのプロファイルも手に入らないらしいので、私が持っているものを公開してみます。→VIAでの設定方法
(2024/7/14 追記)
効かないキーが出てきた → 故障原因を特定して直した
結論としてはキースイッチが刺さる基盤が外れて陥没しており、キースイッチが刺さっていなかった
こんな単純な故障が出るとなるとさらにおすすめしづらい...
→故障修理
GrabShellってなに?
- 公式サイト
- 両手でつかんで使える(変態的)キーボード
- → 机に縛られないので、VRやARでの仮想デスクトップと相性がいい
レビューの結論
- 癖は強めだけど、使えるようになってくるとめちゃ楽しいよ
レビュー
良いところ
- どんな体勢でもタイピングできる
- VRつけながらyogiboに寝転がってとか
- 寒いから寝袋に入りながらとか
- 置いとくだけでもかっこいい(光る)
- いろいろなカスタマイズが可能
- キーキャップ変更可
- キースイッチ変更可(ホットスワップ)
- キー配列もプログラマブル(VIAでブラウザ上のGUIで設定可能、裏では多分QMKが動いてる)
- 当然マクロも設定可能
悪いところ
- タイピングは慣れるのに時間がかかる
- 特殊な形状というより、キー配置が通常のキーボードと違うところに慣れなかった
- 逆にキーが背面にある構造はそこまで気にならなかった
- カスタマイズが自分用に固まらないと使いづらい
VIAでの設定手順
- VIAに移動
- Settingsタブに移動
- Show design tab を押す
- 新しく表れたdesign tabに移動
- アップロードマークを押す
- 自分のPCにダウンロードしてきたGrabshell用のvia.jsonを選択
- Configureタブに移動
- Grabshellを優先接続してAuthorize deviceをクリック
- あとはGUIでキー配置をいじる
via.json
via.json
{
"name": "GRAB-01",
"vendorId":"0x369B",
"productId":"0x0091",
"firmwareVersion": 0,
"keycodes": ["qmk_lighting"],
"menus": [
{
"label": "rgb_matrix",
"content": [
{
"label": "rgb_matrix_regulate",
"content": [
{
"label": "Brightness",
"type": "range",
"options": [0, 255],
"content": ["id_qmk_rgb_matrix_brightness", 3, 1]
},
{
"label": "Effect",
"type": "dropdown",
"content": ["id_qmk_rgb_matrix_effect", 3, 2],
"options": [
["00.NONE",0],
["01.Solid Color",1],
["02.Alphas Mods",2],
["03.Gradient Up/Down",3],
["04.Gradient Left/Right",4],
["05.Breathing",5],
["06.Band Sat",6],
["07.Band Val",7],
["08.SPIRAL_VAL",8],
["08.Cycle All",9],
["09.Cycle Left/Right",10],
["11.Cycle Up/Down",11],
["12.Cycle OUT/IN",12],
["13.Cycle OUT/IN DUAL",13]
]
},
{
"showIf": "{id_qmk_rgb_matrix_effect} != 0",
"label": "Effect Speed",
"type": "range",
"options": [0, 255],
"content": ["id_qmk_rgb_matrix_effect_speed", 3, 3]
},
{
"showIf": "{id_qmk_rgb_matrix_effect} != 0",
"label": "Color",
"type": "color",
"content": ["id_qmk_rgb_matrix_color", 3, 4]
}
]
}
]
}
],
"matrix": {
"rows": 6,
"cols": 22
},
"layouts": {
"keymap":[
[
{
"t":"0"
},
{
"y":0.75,
"h":1.5
},
"0,0",
{
"y":-0.25,
"h":1
},
"0,1",
{
"y":-0.25
},
"0,2",
{
"y":-0.25
},
"0,3",
{
"y":0.25
},
"0,4",
{
"y":0.25
},
"0,5",
{
"x":1,
"y":4
},
"0,7",
"0,8",
"0,9",
{
"x":1
},
"0,11",
"0,12",
"0,13",
{
"y":-4,
"x":1
},
"0,15",
{
"y":-0.25
},
"0,16",
{
"y":-0.25
},
"0,17",
{
"y":0.25
},
"0,18",
{
"y":0.25
},
"0,19",
{
"y":0.25,
"h":1.5
},
"0,20"
],
[
{
"y":0.5,
"h":1.5
},
"1,0",
{
"y":-0.75,
"h":1
},
"1,1",
{
"y":-0.25
},
"1,2",
{
"y":-0.25
},
"1,3",
{
"y":0.25
},
"1,4",
{
"y":0.25
},
"1,5",
{
"y":0.25,
"h":2
},
"1,6",
{
"y":3.75,
"w":1.25
},
"1,7",
{
"w":1
},
"1,8",
"1,9",
{
"x":0.5,
"w":1
},
"1,11",
"1,12",
{
"w":1.25
},
"1,13",
{
"y":-3.75,
"h":2
},
"1,14",
{
"y":-0.25
},
"1,15",
{
"y":-0.25
},
"1,16",
{
"y":-0.25
},
"1,17",
{
"y":0.25
},
"1,18",
{
"y":0.25
},
"1,19",
{
"y":0.75,
"h":1.5
},
"1,20"
],
[
{
"y":-0.75,
"x":1,
"h":1
},
"2,1",
{
"y":-0.25
},
"2,2",
{
"y":-0.25
},
"2,3",
{
"y":0.25
},
"2,4",
{
"y":0.25
},
"2,5",
{
"x":1,
"y":4,
"w":1.5
},
"2,7",
{
"w":1
},
"2,8",
"2,9",
{
"w":1
},
"2,11",
"2,12",
{
"w":1.5
},
"2,13",
{
"x":1,
"y":-4
},
"2,15",
{
"y":-0.25
},
"2,16",
{
"y":-0.25
},
"2,17",
{
"y":0.25
},
"2,18",
{
"y":0.25
},
"2,19"
],
[
{
"x":1,
"h":1
},
"3,1",
{
"y":-0.25
},
"3,2",
{
"y":-0.25
},
"3,3",
{
"y":0.25
},
"3,4",
{
"y":0.25
},
"3,5",
{
"x":1,
"y":4,
"w":1.25
},
"3,7",
{
"x":4.5,
"w":1.25
},
"3,13",
{
"x":1,
"y":-4
},
"3,15",
{
"y":-0.25
},
"3,16",
{
"y":-0.25
},
"3,17",
{
"y":0.25
},
"3,18",
{
"y":0.25
},
"3,19"
],
[
{
"x":7,
"y":4,
"w":1.25
},
"4,7",
{
"x":4.5,
"w":1.25
},
"4,13"
],
[
{
"x":7,
"w":1
},
"5,7",
"5,8",
"5,9",
"5,10",
"5,11",
"5,12",
"5,13"
]
]
}
}
私の設定
- ポイントは大きく分けて3つ
- できるだけ普段のキーボードと同じ(に感じる)キー配列を目指す
- 持つときのわっかに親指まで入れる
- キーキャップを薄型に変更
普段に近いキー配列
- とりあえず画像で乗せると以下
layer0(基本レイヤー)
layer1(レイヤー変更ボタン押してる間だけ)
- こだわりとしては、Esc, Ctrl, Shift, Enterなどがいつもの指の位置に近い場所に配置した
- 一方で明らかに通常キーボードよりもキー数が少ないため、VIA(QMK)の機能を活用している
- 例えばlayer0の左端(つぶれているがMT(MC..)とあるキー)はこのキーとほかのキーを同時押しするとCtrlの機能、単体で押すとTabの機能になるようにしてある
- 同様にAの下、Zの位置は同時押し: Shift, 単体押し-: Z となっている
- また、Gの右側のキーは同時押し: レイヤー変更, 単体押し: Space
- Hの左のキーは同時押し: レイヤー変更, 単体押し: BackSpace となっている
わっかに親指までいれる
- 持ってない人にはなんのこっちゃだと思うが、GrabShellは両手でつかんだ時の安定用にわっかがついている(以下の画像のように)
-
公式動画を見ても、このわっかには親指以外の指を入れて保持するのだが、そうすると指をホームポジションに固定するのが難しかった
- 重さに負けてわっか内の上部に指が来ると、背面の指がホームポジションからずれてしまう
- この問題を解決するために、私は親指までをこのわっかに入れている
- こうすることで、親指でわっか上部を押すことでホームポジションから指がずれないようにできる
- 実際親指まで入れたときには、通常のキーボードと近いスピードでタイピングできる
- この方法は親指側のトラックボールを使いずらくなるという欠点もあるが、わっかを少し緩めにし、すぐに親指を抜けるようにすることで、そこまで気にならなくなる
キーキャップを薄型に変える
- もともとは普通のキーキャップが付いているが、そのままだと数字の列まで指が届きづらい
- というか手前のキーを指の腹で押してしまう
- そこで以下の薄型キーキャップに変えたところ、手前のキーを押してしまうことはなくなり、快適になった(オプションで用意してほしいくらい)
設定が固まっていないところ
- テンキー設定したけどあまり使っていない
- 表側のキー、めっちゃあまってるからマクロをいれまくりたい
故障修理
-
初期配置でいうと、3,4,5,r,t,g当たりのキーが効かなくなった
-
断線かと思っていたが、なんとなくキースイッチを外してみていた時に、奥の基盤がガタガタ動くことに気が付いた
-
分解も簡単にはできないため(隠されたネジがある...)何とか基盤を固定しながらキースイッチを差し込むことを試みる
-
結果としては、すべてのキースイッチが基盤に刺さり、すべてのキーが動作した
-
正直なところ、基盤がガタガタいうようになるのは構造が弱すぎるので、このキーボードはちょっとおすすめしづらくなった
- (自作キーボードのほうが頑丈まである)
さいごに
- ガジェットの設定をいじること自体が好きな人は好きかも
- emacsとかvimをガチガチにカスタマイズしてる人とか好みそう(偏見)
- まちがっても万人にはうけない
- もうちょっと小さくなって持ち運べるようになるとうれしい
- また好きな設定がでてきたときは発表したい