※この記事はServiceNow初心者が学習用のために記載した記事です。内容について誤っている場合がございます。不足点などございましたらコメントいただけますと幸いです。
Customer Updates(sys_update_xml)とは
- sys_update_xml テーブルは、ServiceNow 内の更新セット (Update Set) に関連する変更を管理するテーブル
- フォームやスクリプト、ビジネスルールなどのカスタマイズが加えられると、その変更がこのテーブルに記録される
補足:更新セットとは
- 更新セット(sys_update_set)は、カスタマイズや設定変更をグループ化し、別の環境に移行するためのコンテナ
- イメージ: フォルダ のようなもの
- 1つの更新セットには、複数の変更 (Customer Updates[sys_update_xml]) が含まれる
- 更新セット (sys_update_set) と Customer Updates (sys_update_xml) は、1対多の関係
sys_update_xml の主な役割
項目 | 説明 |
---|---|
変更の追跡 | 更新セットに含まれる各変更 (フォーム、スクリプト、ルールなど) を記録 |
エクスポート / インポート | 更新セットをエクスポートすると、XML データとして出力 |
リビジョン管理 | 変更履歴を保持し、特定のバージョンにロールバック可能 |
適用対象の特定 | どのカスタム要素がどの更新セットに含まれているかを確認 |
Customer Updatesの主なフィールド
フィールド名 | 説明 | 型 | 例 |
---|---|---|---|
sys_id | レコードの一意識別子 | String (GUID) | 46d44f42db98a010bb07f84b5e9619c7 |
name | 変更されたオブジェクトの名前 | String | Incident Form |
update_set | 更新セットの sys_id | Reference (sys_update_set) | 2b3f8c52db98a010bb07f84b5e9618c2 |
type | 更新の種類 (フォーム, スクリプトなど) | String | form, script_include, business_rule |
payload | 変更されたデータの XML | XML | ... |
action | 変更の種類 (insert, update, delete) | String | update |
application | 変更が属するアプリケーション | Reference (sys_application) | Global |
sys_created_on | レコードの作成日時 | Date/Time | 2024-02-01 12:34:56 |
sys_updated_on | 最終更新日時 | Date/Time | 2024-02-02 09:12:45 |
- payload
- ここに関しては、別の記事で記載する
sCustomer Updatesの活用例
- 更新セットのトラブルシューティング
- ある変更が適用されない場合、sys_update_xml で記録された内容を確認し、適切に更新セットを管理
- 変更のロールバック
- 変更前の XML データをエクスポートしておけば、問題が発生した際に元の状態に戻すことが可能
- 特定のカスタマイズを検索
- 例えば、「特定のビジネスルールがどの更新セットで変更されたか」を特定できる
payloadカラムでSys IDを検索する
レコードについて検索する際に使用したことがある