※この記事はServiceNow初心者が学習用のために記載した記事です。内容について誤っている場合がございます。不足点などございましたらコメントいただけますと幸いです。

前提知識

Customer Updates（sys_update_xml）テーブルとは
- sys_update_xmlテーブルは、ServiceNow 内の更新セット (Update Set) に関連する変更を管理するテーブル
- フォームやスクリプト、ビジネスルールなどのカスタマイズが加えられると、その変更がこのテーブルに記録される

payloadフィールドとは

更新内容の XML データが格納される
payload は、変更されたレコード（スクリプト、UI ポリシー、カスタムアクションなど）の XML 形式のデータを保存するフィールド
- XML データには、変更前後の情報や関連するメタデータが含まれる

payload フィールドの内容

ServiceNow で Incident レコード (incident テーブル) が更新された場合
更新内容
- number: INC0010023
- short_description: "ユーザーがVPN接続できない"
- state: New (1) → In Progress (2)
- assigned_to: John Doe (sys_id: abc123def456)
この場合、payload は以下のような XML になる

<record_update>
  <update>
    <table>sys_script</table>
    <sys_id>1234567890abcdef</sys_id>
    <action>UPDATE</action>
    <record>
      <sys_name>MyCustomScript</sys_name>
      <script>
        var myVar = "Hello, ServiceNow!";
        gs.info(myVar);
      </script>
    </record>
  </update>
</record_update>

payload の構造

XML タグ	説明
`<table>`	更新対象のテーブル名 (`incident`)
`<sys_id>`	変更された `incident` レコードの `sys_id`
`<action>`	`UPDATE` (更新)
`<record>`	レコードのフィールド値
`<number>`	インシデント番号
`<short_description>`	短い説明
`<state>`	インシデントのステータス (`1: New`, `2: In Progress`, `3: Resolved` など)
`<assigned_to>`	`sys_id` 形式の担当者
`<sys_updated_by>`	更新を実行したユーザー
`<sys_updated_on>`	更新日時