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はじめに

とあるセミナーで「Web3の概念を理解するには、いくつかのサービスを理解することが早い」と言われて、始めたのがSTEPNでした。

これまで、Web3について表面的に知っていることは知っていましたが、例えばトークンエコノミクスやガバナンストークンといった仮想通貨や運営の仕組みについて、これまでの世界観と考え方が異なりすぎて、「言葉は理解しているけど実感がない」という状態でした。

実際にSTEPNというNFTゲームを通じて色々学ぶことがありましたので、Web3, DAO, NFTなど、Web3の要素とSTEPNというゲームについて紹介していこうと思います。

この記事で書くこと、書かないこと

Web3,特にPlay to Earn系のNFTゲームは投機的な視点で語られることが多いですが、この記事ではそこについては触れません。というのも、本当に投機的なNFTゲームは結局の所、長続きせず、Web3の本質からずれているというのが私の考えだからです。(脇道にそれてしまうのでここでは詳細は書きませんが、各国のWeb3の規制で取り入れられると思われる、マネーロンダリング防止の仕組みなど、Web3のお金に関する話は非常に多岐に渡ります)

もちろんSTEPNのようなNFTゲームには現状、投機的な側面はありますが、この記事ではSTEPNのようなWeb3のプロジェクトの特徴やこれまでの資本主義経済と異なる点などにフォーカスして書いて行きたいと思います。
また、(おまけ程度ですが)この分野におけるデータサイエンスの活用可能性についても最後に書きたいと思います。

Web3、DAOとは

スクリーンショット 2022-05-03 10.24.36.png
(図はこちらより引用)

Web3というのはパブリック型のブロックチェーンを基盤としたインターネットの概念で、SNSやブログといったものが含まれるWeb2.0とは異なるインターネットです。対比させると、Web2.0ではGoogleやTwitter(もしかしたらイーロン・マスク氏によってWeb3化されるかもしれませんが)といった中央集権的な管理組織によるサービスでしたが、Web3では分散型自律組織(DAO:Decentralized Autonomous Organization)によるサービスという差があります。

なぜ、DAOの概念が出てきたかというと、Web3がインフラの観点で以下の2つの特徴を持っているからです。(こちらの記事より抜粋)

  • ブロックチェーンにより性能とセキュリティ(検証可能性)が担保
  • 検証可能な状態を公開することで、中央集権型のWeb2.0のプラットフォームと同等の機能を担保

これらの特徴により、これまでの特定の大企業に個人情報が集中することや、中央集権型のサーバーに依存していたセキュリティ問題を解消でき、またこれにより、新しい組織形態としてDAOが登場したわけです。

Web3やDAO、その基礎となっているブロックチェーンについての詳細は参考文献(例えばこちら)に譲りますが、ライフスタイルアプリSTEPNはこのようなWeb3のサービスの一つになります。

NFT(Non Fungible Token:非代替性トークン)とは

替えが利かないことが”証明された”デジタルデータをNFTと言い、このデータの管理にはブロックチェーン技術が使われています。
この技術のポイントは、これまで複製が容易だったデジタルデータに対して、本物であるかどうか、所有者が誰であるか、取引履歴がどうか、といったことを証明できるようになったことです。この技術がインパクトがある適用先としては、アート、ゲーム、音楽、スポーツ、コレクターズアイテム、不動産などなど、非常に多岐にわたります。

NFTゲーム(Play to Earn) STEPNとは

NFTの性質を使ったゲーム(ブロックチェーンゲームとも言われるそうです)が最近多く開発され、注目されています。ゲーム内のアイテムをNFTにすることによって、個々のアイテムに固有性が確保され、価値を持つようになります。例えば下図では「#190863052」というのがこのNFTの固有IDになります。(イラストもランダム性を持って自動生成されているので基本的に固有)
IMG_2688.jpeg

NFTゲームの最大の特徴は収益化ができる点です。この特性はPlay to Earnとも言われ、初期投資して獲得したNFTをゲームプレイの中で強化したり、ユーザー間で売買したり、あるいはNFTを使って仮想通貨を稼ぐなど、いろいろな方法で収益化することができます。
※収益化の仕組みはゲームによって異なります。

以降では、私がWeb3の勉強として始めたSTEPNというNFTゲームを簡単に説明して行きたいと思います。参考文献にSTEPNの始め方などのリンクをつけていますので、詳細を知りたい方はそちらを参照ください。

STEPN(読み方は、ステップン、ステッピンなど諸説あります)はMove&EarnのNFTゲームでNFTスニーカーを購入することで、一定条件を満たして歩くことで仮想通貨GST(Green Satoshi Token)やGMT(Green Metaverse Token)を稼ぐことができるゲームです。

STEPNのミッションは以下のように公式WhitePaperに書いており、このゲームの持続可能性(さらに言えば、Web3の発展)を考える上で重要だと私は考えています。

Our mission:
Inspire millions to a healthier lifestyle, connect them to Web3 and combat climate change.

ゲーム内で稼いだ仮想通貨はいくつかのユースケースがあり、大雑把に以下のようなことができます。

  • 仮想通貨を現金にして収益化
  • ゲーム内のNFTスニーカーを強化して仮想通貨の獲得効率・ゲーム内アイテムの獲得確率をアップ
  • 使用して摩耗したスニーカーの修理
  • 新しいNFTスニーカーを生成(Mintと言います。ギャンブル要素あり)
  • その他ゲーム内機能の利用

特に収益化以外のユースケースは「Burn(バーン)」と言い、ゲーム内での仮想通貨の消費(再投資)を意味します。これはゲームが成り立つために必要な重要な仕組みです。もしこの仕組みがない、もしくは収益化以外のユースケースのインセンティブが少ない場合、ゲームのキャッシュフローは新規ユーザーが減少した瞬間(またはその前から)からマイナスになってしまい、サービスが継続できなくなってしまいます(流動性プールを担保できなくなる)。
新規ユーザーがいないと成り立たない場合は日本で言う、ねずみ講、海外で言うポンジスキーム(厳密には両者は違うのですが)の構造になってしまっているわけで、ゲームとして健全な状態ではありません。

STEPNではこの点がよく調整されており、収益化以外の選択肢をユーザーが自発的に取り、ゲーム内の仮想通貨をBurnする仕組み・NFTの流通量のコントロール(システム的な仕組みに加えて、イベントなどでの調整など)が機能しており、2022/5/3現在50万人以上のユーザーが日々歩いて仮想通貨を稼ぎ、消費しています。

STEPNのトークンエコノミクス

ここで、素人ながら私が理解しているSTEPNのトークンエコノミクスについて書いていきたいと思います。
(主にこちらの参考文献より勉強させていただきました。また、STEPNのDiscordの”GMTGST相場・クリプト雑談部屋”での議論を参考にさせていただきました。)

2つのトークンの役割

STEPNの中では2つのトークン(仮想通貨)、GSTとGMTを稼ぐことができます。
この2つのトークンの役割はそれぞれ異なります。

  • GST:ユーティリティトークン。供給量上限なし。ゲーム内での各種ユースケースでの消費。
  • GMT:ガバナンストークン。供給量上限あり。ゲーム内での各種ユースケースでの消費。利用者が増えると価格が上昇。DAOとして運営に関与する権利も今後付与?
    スクリーンショット 2022-05-03 20.53.02.png

なぜ2つのトークンがあるのか、について私自身、十分理解しきれているとは言い難いですが、簡潔に言うと「トークンエコノミクスの安定性のため」です。
例えば、供給量上限のあるガバナンストークン(GMT)だけしかない場合、ユーザーが増えるとGMTの価格が上昇→GMTを使って生成するNFTスニーカーの価格も上昇→新規ユーザーの参入障壁→トークンエコノミクスに影響、ということが起こりえます。
ここに、供給量上限のないユーティリティトークン(GST)を加えることで、NFTスニーカーの価格の安定化→トークンエコノミクスを安定化させる仕組みを作っていると言えます。

トークンエコノミクスの安定性を保つために

トークンエコノミクスはいろいろな変動要因により安定性を保つことが難しいです。
例えば、ユーザー数が急増するとNFTスニーカーの供給が間に合わず、NFTスニーカーが高騰→NFTスニーカーを生成するためのGSTが高騰→新規ユーザーの参入が激減、パニック売りなど経済圏の安定性に関わる問題が発生することがありますので、ゲームの健全性の観点から需給バランスの調整が必要になります。
以下の図はGSTのホルダー数の増加量(≒新規NFT所有者数)の推移を示していますが、このような急激なユーザーの拡大の際、過去運営は新規ユーザーの流入調整(1日あたりのアクティベーションコードの制限、図の4/3に実施)をかけるなどの対応をしています。
(下図:第4回STEPNトークン経済圏-定期診断レポートより抜粋)
スクリーンショット 2022-05-03 18.22.29.png

これはあくまで一例ですが、この他にも、各ユースケースにおけるGMTとGSTの利用割合の変更によるNFTスニーカー価格の調整等、トークンエコノミクスの正常化のために運営チームが日夜様々なアクションをタイムリーに取っています。
先にも述べたようにトークンエコノミクスは変動要因が大きく、NFTスニーカーの相場やトークンの価格等、直接的なコントロールができないものが多々あるため、調整難易度が極めて高い営みと言えます。

こういった、STEPNの動きはWeb3のトークンエコノミクスが参加人数の規模が増えていったときに正しく機能するか、といったWeb3全体の今後の発展の試金石となるものであり、非常に注目すべき点です。

STEPNの魅力と将来性

ここからはSTEPNの魅力と将来性について、私の感じたいくつかの側面について書いて行きたいと思います。

パーパスがすごい

STEPNはただのPlay to Earnのアプリではありません。

最初にユーザーがゲームに入るきっかけは、「歩くだけで稼げる」というハードルの低さかもしれませんが、STEPNのパーパスは健康的なライフスタイルを実現することですし、アプリを通じて気候変動に立ち向かうことです。

実際私もユーザーとしてプレイして思いましたが、STEPNをしていくと一つの行動変容として、稼ぐことと連動して運動することが習慣化していくんです。例えば、私の場合、雨の日も含めて毎日4回5分程度の短い散歩をするようになり、更には健康管理・食生活の意識も変わってきました。
これまで、歩くことで報酬が得られるような仕組みは資本主義の世界ではありえませんでしたが、STEPNはNFTゲームの仕組みを通じて、これまでの社会では実現できなかった種類の人間の行動変容を生み出している、と私は考えています。或いは、ポスト資本主義の一つの姿なのかもしれません。

そういうわけで、私はSTEPNの掲げているパーパスの実現性を臨場感を持って実感しており、これがただのPlay to Earnの領域を超えたすごいプロジェクトだと感じています。(だからこそこの記事も書こうと思いました)

運営がすごい

先述の用にSTEPNのトークンエコノミクスの安定化のために、運営チームは日々色々な取り組みをしていますし、ユーザーの反応や動き見たり、AMA(Ask Me Anything:定期的な運営とユーザーのQ&A)を通じて結構な頻度でユーザーと対話しています。その中で、「運営すごい!」と思った出来事はいくつもありましたが、個人的に特に強い意志を感じた運営の発言を一部抜粋して紹介したいと思います。

(運営の市場介入によりNFTスニーカー価格が暴落した際の「中央集権的だ、DAOじゃない」というユーザーコメントへの運営回答)
人間は何かがおかしいと思ったら誰かのせいにしたがる。だけど、極端な(ゲーム内で稼げる仮想通貨の)価格変動があると、アプリの寿命が短くなる。全ては長い期間稼げるため、アプリの生存が最優先だ。(そのためのオペレーションを)恨むようなユーザーはいらない。(中略)
Web3は多数決ではない。現代の民主的な選挙制度もおなじ。何がアプリでできて、何ができないかは運営に決定権がある。エコシステムを構築する、少しずつ権利をユーザーに渡していく、少しずつユーザーもプロジェクトを理解していく。長期的に進化するために、Web3の投票制にするのは今じゃなく、まだまだ先だ。簡単ではない。
ユーザーには我々が信じているものを見てほしいし、信じられない人は靴を売って抜ければいい。STEPNはCrypto(仮想通貨)だけじゃない、ライフスタイルアプリなんだ。

冒頭で述べたように、STEPNには少なからず投機対象として参加しているユーザーもいます。そんなユーザーにとって、売って儲けられない(運営によって予測できない価格変動が起こる)ことはリスクですが、そういうユーザーを前にしても、STEPNがライフスタイルアプリであるというポジションを崩さない運営陣の強い意志を感じる一件でした。

DAOはWeb3特有の新しい組織形態ですが、一方で、それを実現するためにエコシステムを破壊させるわけには行かない、そしてSTEPNのプロジェクトにおいて、DAOにするのは今じゃない。そういう優先順位の明確さもあり、個人的には運営陣の活動を非常に安心して見ている事ができます。

(2022/5/28追記)
また、NFTゲームを次のステージに進める取り組みの一つとして、CRO(最高収益責任者)を設置し、保険会社やメーカーとの提携を図っていくことも発表されました。これはユーザーが靴を買って、稼いで、利益を確定(引き出し)していくだけのキャッシュフローに、外貨を入れる取り組みです。これが成功すればキャッシュフローは劇的に変化し、ユーザーの増加が飽和してもトークンエコノミクスを安定化させることができるようになっていきます。

加えて、AlchemyPayと提携し、STEPNのガバナンストークンGMTを使った決済ができるようになり、歩いて貯めたトークンをシームレスに現実世界の消費に結びつけることができるようになってきました。これは先に述べた外貨を入れる仕組みと合わせて非常に面白い動きです。

他にもチェーンの異なるSTEPNの経済圏を作っていったり、多くの取り組みを運営は同時多発的に仕掛けています。ゲームだけじゃなく、パーパスに近づくためのこうした運営の動きは非常にアグレッシブであり、Web3単体ではなく、Web2やリアルな世界全体を巻き込んだ面白い取り組みに目が離せません。

コミュニティがすごい

STEPNは20万人以上のユーザーが参加しているDiscordがあり、またTwitterでの発信も活発です。
私がDiscordに参加して感じたのは、有志でいろいろな助言やアドバイスをしてくれるユーザーたちの層の厚さと、パーパスに共感しているユーザーの多さです。
現在、日々1000人近いユーザーが流入していますが、ほとんどのQ&Aが運営と別で自律分散的にコミュニティ内で処理・完結していることはある意味Web3特有なのかもしれません。

また、コミュニティのすごい点として、ユーザーからの発案で始まったSocial面の活動も活発になってきている点があります。以下は先日、日本で行われたSTEPNのユーザーイベントで、合計1500人近い人が参加しました(私も参加しました)。運営がコントロールせずとも、コミュニティが自発的にイベントを企画運営していく、というムーブメントは単なるNFTゲーム以上のインパクトを社会に与えていきそうだ、という予感を感じさせるものでした。
スクリーンショット 2022-05-03 20.50.18.png

おまけ:Web3の法整備

私は法律の専門家ではないので、ここでは話題提供までにWeb3に関する法整備のトピックのみ共有しておきます。

現在、Web3については日本を含む各国で法整備がまだ十分に進んでいません。
最近では日本でも税制が整っていないためにWeb3起業家が海外へ流出してしまう、ということがニュースになっていました。日本の政治家では平将明議員が積極的にこの問題に取り組んでいます。
平将明議員が2022年3月に発表したNFTホワイトペーパーに法整備の論点がよく整理されています。

正直、今後どのような法整備が進んでいくのかについては不明確な点が多いですが、ほぼ各国共通の思想として”マネーロンダリング/テロ資金供与(ML/TF)防止”の法整備は確実に進むものと思われます。
イメージしにくいと思いますが、例えば違法に獲得したお金を使って超レアNFTを購入→それを使って仮想通貨を効率的に稼ぐ、というのもマネーロンダリングになり得ます。

今後の法整備の成否によってWeb3の発展が大きく左右されますので、法整備の議論は継続してウォッチしていく必要があります。

おまけ:Web3におけるデータサイエンスの活用ポイント

私自身、データサイエンティストをしているので、せっかくなのでWeb3におけるデータサイエンスの活用についても書いて起きます。色々調べた結果として、Web3のプロジェクトにおいてデータサイエンスの活用ポイントは以下のようなところがあるかなと考えています。

  • Web3ではブロックチェーンを基盤としたネットワークになり、原則としてデータが公開されているため、リアルタイムでデータ分析可能
  • サービスのメカニズムデザイン
  • NFTアートワークの量産
  • コミュニティ運営・ユーザーサポート(チャットボット等)

特にブロックチェーンというデータソースの活用は大きなポイントになって行きそうですし、規模の拡大・トークンエコノミクスの安定化という観点でもデータサイエンスは活用シロがありそうです。
今後はWeb3のプロジェクトにデータサイエンティストとして関わってみたいな、と個人的に思っています。

終わりに

本記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

そもそも私がこの記事を書きたいな、と思った動機は、2つありました。

一つは、Web3というポスト資本主義的な動きをもっと多くの人に知ってもらいたいと思ったことです。現在、日本ではWeb3の認知度が低く、またPlay to Earn系のサービスは「楽してお金が稼げるなんておかしい」という胡散臭いイメージレベルでしか語られないことがほとんどです。
一方で、STEPNのような「人々の健康と気候変動問題の解決」を目指す、それまでの資本主義とは全く違うアプローチが生まれつつあることは間違いありません。こういったWeb3のサービスを通じて新しい世界観の獲得を多くの人ができると、社会変容が進んでくると私は考えています。今後自分たちが生きる世界の主流になってくるであろうWeb3を学ぶことはより多くの選択肢を私たちに与えてくれると私は考えました。

また2つ目に、STEPNの運営陣の示すプロジェクトの一貫性や目指す姿が美しく、このプロジェクトをより多くの人に知ってもらいたいと思ったからです。
どうしたらゲーム内のトークンエコノミクスを健全に回していくことができるのか、どうやったらこのプロジェクトの継続性を維持し、多くのユーザーに健康的なライフスタイルを(ユーザーの自発性をもって)定着させることができるのか等、DiscordやTwitter、AMAを通じて運営の思想を知ることができます。Web3の運営方法に関する多くの示唆が得られますので、これからWeb3関わっていきたい人には是非見てもらいたいと考えています。

残念ながら、私の周りではまだまだ、Web3というものは浸透していません。Twitterを見ても、投機対象としてしか見ていない人や、ネズミ講の亜種みたいにしか理解していない人など、やはり見ている側面や見えている側面がバラバラで、共通認知には至っていない様子です。
まだ日本の土壌に根をおろしきれていないWeb3ですが、本記事が誰かの参考になれば幸いです。

参考文献

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