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Go言語で初心者がハマりそうなところ

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はじめに

Go言語を勉強する際、初学者がハマりそうなところ(というよりも私がハマった部分)を列挙しました。

  1. ソースコードを置く場所
  2. パッケージ外部から呼び出せる関数・変数の設定
  3. 自作ライブラリをimportする方法
  4. enhanced for loop で要素ではなく添え字が出力される

以下、備忘録も兼ねてそれぞれどういうお話かを述べます。

前提条件

Linuxの作法で説明

環境変数などについては、Linuxの作法(例:環境変数やパスのセパレーター)を理解している前提で説明します。
特に説明はしません。

環境

以下の環境で作業しています。実環境はWindows/Cygwinですが、Linux前提の作法で話していきます。

項目 環境
OS Windows 10
シェル コマンドプロンプト/Bash(Cygwin 3.0.7上)
エディター Atom editor
Go ver 1.12
Cコンパイラ gcc x86_64-w64-mingw32 8.3.0

記事内のソースコードを動作確認した環境

The Go Playgroundを使用しました。

GitHubアカウントを持っている

すぐ次に出てきますが、GitHubアカウントを持っている前提で話します。
ちゃんとバージョン管理をするためにも、GitHubを活用しましょう。

1. ソースコードを置く場所

階層構造を持たせ、パッケージを分ける時点で必ず通る関門です。

結論

置く場所は$GOPATH/src/github.com/{GitHubアカウント名}/{ライブラリ名}です。

例えば、GitHubアカウントmeでライブラリmy-first-go-appを作成した場合は、
$GOPATH/src/github.com/me/my-first-go-appです。

理由

実際に私が使わせていただいた以下のライブラリを例に、説明します。
あなたのWebサービスでLDAPユーザ認証を実現するgo-ldapc (Qiita)

GitHub上のレポジトリはhttps://github.com/sonatard/go-ldapcです。

Go言語におけるライブラリインストールは go get [パッケージ]コマンドで行いますが、実行すると$GOPATH/src/[パッケージ]に保存されます。

つまり、go-ldapcをインストールするために

go get github.com/sona-tar/ldapc

を実行すると、$GOPATH/src/github.com/sona-tar/ldapcに保存されます。

このディレクトリにあるライブラリをimportするには、

import "github.com/sona-tar/ldapc"

とGo言語のソースコードに書きます。

自分が作成したライブラリを第三者に公開する場合、必ずこの作法で作成しましょう。
「ま、どこに作っても一緒やろ!」と横着すると、自分が過去作ったライブラリのインポートすら碌にできなくなります。

2. パッケージ外部から呼び出せる関数・変数の設定

関数・グローバル変数を別パッケージから呼び出すには、頭文字を大文字にする必要があります。

package hoge

import "fmt"

var (
  x int = 0  //パッケージ hoge でのみ参照可能
  Y int = 0 //他のパッケージからも参照可能
)

// パッケージ hoge でのみ参照可能
func f1() {
  fmt.Println("F1!!")
}

 //他のパッケージからも参照可能
func F2() {
  fmt.Println("F2!!")
}

package main

import (
  "fmt"
  "github.com/user/repository/hoge"
)

func main() {
  hoge.f1() // コンパイルエラー
  hoge.F2() // 動く

  fmt.Println( hoge.x )  // コンパイルエラー
  fmt.Println( hoge.Y  ) // 動く
}

この例で出てくるfmtパッケージ中の関数Printlnも頭文字が大文字です。

3. 自作ライブラリをimportする方法

先に述べた1. ソースコードの置き場所と連動しますが、GitHubアカウントmeでライブラリmy-first-go-appを作成した場合を説明します。

ライブラリ全体をimport

通常の作法で、以下のようにimportします。

import "github.com/me/my-first-go-app"

特定のパッケージのみimport

以下のようなディレクトリ階層構造を想定します。

my-first-go-app
├── hoge
│   └── hoge.go
├── huga
│   └── huga.go
└── main.go

main.goからパッケージhogeをimportしたければ、main.go中で

import "github.com/me/my-first-go-app/hoge"

と書きます。

パッケージを参照する際の名前を変更することも可能です。

import hogehoge "github.com/me/my-first-go-app/hoge"

とすれば、

hogehoge.Y

のようにhogehogeという名前で参照することができます。

4. enhanced for loop で要素ではなく添え字が出力される

items := []string{"A", "B", "C"}

for item := range items {
  fmt.Println(item)
}

と書くと、

0
1
2

を出力します。

結論

以下のように書きます

items := []string{"A", "B", "C"}

// 添え字が不要な場合
for _,item := range items {
  fmt.Println(item)
}

// 添え字も必要な場合
for index,item := range items {
  fmt.Printf("items[%d] = %s\n", index, item)
}

理由

range は以下の二つの返り値を持ちます。

  • 第一返り値:添え字
  • 第二返り値:配列の要素

参考元

Goのfor rangeで思った値が取れなかった話 (Qiita)

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