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中国の算数学習用電卓 JOINUS JS-127Kの機能紹介

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韓国から取り寄せた電卓の記事、2本目。
中国国内モデルだけどなぜか韓国でも入手できる小学生計算器(日本でいうところの算数学習用電卓)、JOINUS JS-127Kを紹介する。

ちなみに商品価格はGmarketで5000ウォン。中国の通販サイト(タオバオ等)では更に安価で販売されている機種である。

パッケージと外観

パッケージは紙箱。背面下部に韓国語のシールが貼ってあった(14歳以上と書いてあるが…)。
js127k1.jpg
中には本体と3つ折り両面の説明書が1枚。電池は入っておらず、別途単4電池が1本必要。

商品ページでは大きさが分かりづらかったが、実際の大きさはF-605GとEL-501Tの中間のような大きさである。実測値は縦131×横71×厚さ13(mm)。
js127k2.jpg

驚かされるのは誤植が2つ。
js127k3.jpg
それぞれ[$ a\frac{b}{c} $⇄$ \frac{d}{c} $][SIMP]が正しい。
他の中国メーカー機種は商品ページを見る限りこのような誤植はなく、この機種に限って中国のみならず韓国でも入手できるというのは皮肉である。

分数入力・計算

  • [a]:帯分数キー(整数部を入力した後に押し、続けて分子を入力する)
  • [$\frac{b}{c}$]:分数キー(分子を入力した後に押し、続けて分母を入力する)
  • [F⇆D]:分数・小数変換キー
  • [$ a\frac{b}{c} $⇄$ \frac{d}{d} $]:帯分数・仮分数変換キー
  • [SMIP]:約分キー

を使って分数入力や計算を行う。
分数入力の実際は別記事で扱う予定。

余り計算

[÷R]キーを使うと商と余りを求めることができる。
商は左側、余りは右上部に表示される。
fraccaljac21.jpg

時間計算と10進60進変換

[HMS]キーは時間入力・計算と10進60進変換、2つの機能を備えている。

整数入力後に[HMS]キーを押すと、それを時と見なして時分秒入力モードに。分[HMS]秒([HMS])の順に入れていく。
js127k5.jpg

誤って分や秒に60以上の数を入力しても、自動的に上の単位へ繰り上がる。
js127k6.jpg
小数を含む秒を入力することはできない。

時間の四則演算も可能。整数・小数で乗除すると答は10進小数になるが、[HMS]キーで時分秒に戻せる。

小数や分数を入力した後に[HMS]を押すと、その小数・分数に対応した60進数の時分秒が表示される。この場合も秒は整数までしか表示されない(小数以下は四捨五入される)が、その程度の精度でよければ経緯度の10進60進変換としても使える(整数部=時or度に当たる部分は5桁まで可)。
js127k7.jpg

時分秒表示で[HMS]を押すと、10進表示(小数)に変換される。

平均

[$\bar{X}$]キーを用いる。
関数電卓1行機の統計機能ではDATAキーを用いてデータを入力していくが、それが[$\bar{X}$]キーで行われると考えればわかりやすいだろうか。
[$\bar{X}$]キーでデータを入力する度にデータの個数が表示される。
最後のデータまで入力できたら、[=]キーを押すと平均値が表示される仕組み。
間違って入力しまったら、後から個別にデータの訂正はできない。

その他の演算キー

[x2] [√] [$\frac{1}{X}$] [(] [)] がある。一般的な電卓・関数電卓と同様の機能であるため解説は省略。

なお、括弧キーは数字の直後に入力することも可能。
ネットで度々話題になる 6÷2(1+2) のような計算式もこのまま入力できるが、乗算記号省略時に優先順位が高くはならず、答は9と出る。

日付と時刻

[DATE]を押すと日付、[CLOCK]を押すと時刻が表示される。
曜日は表示できない。
js127k4.jpg

ストップウォッチ機能

[TIMER]とあるが、ストップウォッチ機能である(画像は上記の時刻表示と同じため割愛)。
[SET]でスタート・ストップ、[CE]でリセット。リセットしない限り積算可能。

ただし、本機は何も操作しないで7~8分が経過すると自動的に電源がオフになるオートパワーオフ機能があるが、ストップウォッチ機能でもオートパワーオフが働いてしまう。
幸い、電源オフでも時間のカウントは続くので、表示が消えてしまっても再度電源を入れて時間の計測を続けられる。前日にスタートさせてそのまま放置したが、19時間以上経っても時間計測を続けている。

多機能で実用的

分数計算のみならず、余り計算や時間計算、さらに時計やストップウォッチまで付いている。
それでいてコンパクトなため、誤植に目を瞑れば大人でも普段遣いしたくなるような多機能電卓である。

カシオが余り計算機能の付いた電卓を発売したところ一時期話題になったが、関数電卓と一般電卓の中間である本機のような電卓を日本のメーカーも出したらよいのにと思わないでもない。
分数計算のできる学習用電卓は販売打ち切りになってしまったが、余り計算機能付き電卓の例を見ると、もっと別の売り方があるような気がする。

最後に、とある関数電卓の写真を。
el531v.png
もしかして、デザインはこの関数電卓のパ(ry

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