さらにティッカーを短く表示させるために
気象庁予報の JSON ファイルを PHP で RSS 形式に変換してみるでは、気象庁予報の JSON ファイルのうち、予報文を使ってティッカー化した。
しかし、他の情報も合わせて表示させる際には長く感じられるため、同じく JSON ファイルに含まれる天気コード（テロップ番号とも呼ばれる）を使って天気を絵文字化することにした。
気象庁予報の JSON ファイルを Node-Red で Awtrix 用に変換してみる と合わせて見ていただきたい。
対応表を CSV ファイルにする
予めテロップ番号と絵文字の対応表を作っておかないといけない。
公開されているテロップ番号と天気マークの対応表を参考にして
まずはLibreOfficeで縦方向に対応表を作成。
次に、別のシートに 行/列を入れ替えて貼り付け で対応表を横方向にする。
念のためテロップ番号の書式（分類）をテキストにしておく。
CSV に書き出し。文字コードは UTF-8 、すべてのセルを引用符で囲むにチェック。
PHP
対応表を横方向に作ったわけは、 PHP の fgetcsv 関数が1行ずつ読み込むタイプだからである。
fgetcsv を逐次実行すると、1回目は1行目、2回目は2行目を読み込むことになり、それぞれ $code ・ $icon というように1行丸ごと配列に入れることができる。
あとは str_replace の置換前・置換後にそれぞれの配列を指定すればよい。
さらに表示を簡略化するため、
- 当日の天気には降水確率のみ（予報時刻に近い方から2つ分=12時間分）
- 翌日の天気には翌日の予想最低最高気温のみ
を表示させる。
予想気温のデータは4つ（5時予報と11時予報）の時と2つ（17時予報）の時があるが、どちらも後ろ2つが翌日の最低最高気温となっているため、取り出す際に後ろ2つを指定すればよい。
PHP で配列の最後から取り出す方法に end 関数を使う方法があるため、最初はそれを使うことを考えたが、後ろから2つ目を取り出す際には使えないことから、配列要素数を count で数え、その値を使って指定することにした。
以下が PHP スクリプトと実行例である。
<?php
//気象庁のAPIにて気象情報取得
$fp = fopen("../data/weathercode.csv", "r");
$code = fgetcsv($fp, escape:'');
$icon = fgetcsv($fp, escape:'');
fclose($fp);
$url = "https://www.jma.go.jp/bosai/forecast/data/forecast/200000.json";
$weather_json = file_get_contents($url);
$weather_array = json_decode($weather_json, true);
$date = $weather_array["0"]["timeSeries"]["0"]["timeDefines"]["0"];
$day = substr($date, 8, 2);
$hour = substr($date, 11, 2);
$jma_wc_1_1 = $weather_array["0"]["timeSeries"]["0"]["areas"]["0"]["weatherCodes"]["0"];
$jma_wc_1_2 = $weather_array["0"]["timeSeries"]["0"]["areas"]["0"]["weatherCodes"]["1"];
$jma_wc_2_1 = $weather_array["0"]["timeSeries"]["0"]["areas"]["1"]["weatherCodes"]["0"];
$jma_wc_2_2 = $weather_array["0"]["timeSeries"]["0"]["areas"]["1"]["weatherCodes"]["1"];
$jma_icon_1_1 = str_replace($code, $icon, $jma_wc_1_1);
$jma_icon_1_2 = str_replace($code, $icon, $jma_wc_1_2);
$jma_icon_2_1 = str_replace($code, $icon, $jma_wc_2_1);
$jma_icon_2_2 = str_replace($code, $icon, $jma_wc_2_2);
$jma_pop_1 = $weather_array["0"]["timeSeries"]["1"]["areas"]["0"]["pops"];
$jma_pop_2 = $weather_array["0"]["timeSeries"]["1"]["areas"]["1"]["pops"];
$jma_temp_1 = $weather_array["0"]["timeSeries"]["2"]["areas"]["0"]["temps"];
$jma_temp_2 = $weather_array["0"]["timeSeries"]["2"]["areas"]["1"]["temps"];
$jma_temp_c1 = count($jma_temp_1);
$jma_temp_c2 = count($jma_temp_2);
$jma_temp_1_1 = $jma_temp_1[$jma_temp_c1 - 2];
$jma_temp_1_2 = $jma_temp_1[$jma_temp_c1 - 1];
$jma_temp_2_1 = $jma_temp_2[$jma_temp_c2 - 2];
$jma_temp_2_2 = $jma_temp_2[$jma_temp_c2 - 1];
$fp = fopen("../rss/jma_weather.xml", "w");
fwrite($fp, "\xEF\xBB\xBF");
fwrite($fp, '<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>気象庁</title>
<link>https://www.jma.go.jp/</link>
<description>長野県の天気</description>
<lastBuildDate>'.gmdate("D, d M Y H:i:s T").'</lastBuildDate>
<item><title>天気予報</title><description>'. $day . '日' . $hour . '時</description></item>
<item><title>【長野】今日</title><description>' . $jma_icon_1_1. ' ' . $jma_pop_1[0]. '% ' . $jma_pop_1[1] . '%</description></item>
<item><title>明日</title><description>' . $jma_icon_1_2. ' ' . $jma_temp_1_1. '/' . $jma_temp_1_2 .'℃</description></item>
<item><title>【松本】今日</title><description>' . $jma_icon_2_1. ' ' . $jma_pop_2[0]. '% ' . $jma_pop_2[1] . '%</description></item>
<item><title>明日</title><description>' . $jma_icon_2_2. ' ' . $jma_temp_2_1. '/' . $jma_temp_2_2 .'℃</description></item>
</channel></rss>
');
fclose($fp);
echo 'JMA RSS file generated.';
