ウェイト表記は互換性がないので実測してみた
Windows 11にはMSゴシック、メイリオ、游ゴシック、BIZゴシックと4種類のゴシック体が計9ウェイト分搭載されており、さらにUDデジタル教科書体も2ウェイト搭載されている。
これらゴシック系のフォントはMSゴシックを除いてそれぞれ太さ(ウェイト)が表示されてはいるが、それぞれの太さは絶対的な基準をもとにして付けられたものではない。
これらのフォントを太さ順に並べたらどうなるか、実測により比較した。
なお、 MS Office に付属するHGゴシックM、HGゴシックE、HG創英角ゴシックUB、HG丸ゴシックM-PROも合わせて計測した。
測定方法
測定には Affinity Photo を使用した。
- 100px × 100px、72dpi で新規ドキュメントを作成
- 100pt で「一(いち)」「ー(長音)」文字を入力(100px 相当)
- 游ゴシックは両端が太くなっており、その影響を排除するため、両端に矩形を被せて型抜き(除外)した後、高さの値を読み取り
UDデジタル教科書体のみ横画が傾いているため、-2.6度前後で0.1度単位の回転をした後、上記操作をし、最小値を記録
結果
一(いち)の細い順に並べている。
フォント名 | 一(いち) | ー(長音) |
---|---|---|
游ゴシックL | 3.4 | 3.6 |
游ゴシックR | 4.9 | 5.6 |
HGゴシックM | 5.9 | 6.3 |
游ゴシックM | 6.4 | 7.2 |
メイリオ | 6.9 | 7.2 |
HG丸ゴシックM-PRO | 7.0 | 7.8 |
UDデジタル教科書体 | 7.4 | 7.6 |
BIZ UDゴシック | 8.1 | 7.7 |
MSゴシック | 8.6 | 8.6 |
游ゴシックB | 11.3 | 12.0 |
BIZ UDゴシック(太字) | 11.4 | 11.0 |
HGゴシックE | 11.7 | 11.7 |
UDデジタル教科書体(太字) | 12.9 | 12.3 |
メイリオ(太字) | 13.0 | 13.0 |
HG創英角ゴシックUB | 14.1 | 13.3 |
(参考)
明朝体は「一(いち)」のウロコを除いた部分の太さのみ計測できるが、MS明朝と游明朝Dは2.3、游明朝Lと游明朝Rは2.5、BIZ UD明朝は5.5である。