0. はじめに
色々と並行して作業したり、サーバーの立ち上げが複数必要だったりすると、コマンドプロンプトやらPowerShellやらを複数開く必要が出てくることはよくあるかと思います。
で、あっちこっち全部が別ウィンドウで開いていて、何が何だか分からん!みたいな感じになるのも僕だけではなかろうと思います(そうですよね…?)。
恥ずかしながら、先日初めて「Windows ターミナル(Windows Terminalって書く方が正しいのか?)」なるお便利ソフトがあることを知りまして、このターミナルならコマンドプロンプト達をタブに開いていけるので、かなり整理がつくようになりました。
で、機械学習とかの開発をしているとAnacondaプロンプト(これもAnaconda Promptと書いた方が良いのか?)が使いたくなることもあります。
ターミナルの標準装備にはAnacondaプロンプトがないのですが、自分で設定すればこれを使うことができます。
が、やり方を調べてみると「Setting.json」なる設定のjsonファイルに直接書き込む方法がよく出てくるのですが、やっぱり分かりにくいし書き損じが起こる可能性も高いかなと思い、ターミナルの設定画面からAnacondaプロンプトを追加できた方がよかろうと思って設定してみたので、今後同じような人の役に立てばいいなということで備忘録を残しておくことにしました。
1. Windowsターミナルを開く
まずはターミナルを開きます。
Windowsメニューを開いて「ターミナル」と検索すれば恐らく出てくると思いますが、標準装備されていなかった場合はMicrosoft Store の Windows Terminal からインストールできます。
ターミナルは↓こんな感じ。タブで色々開けて便利~。
2. Anaconda PromptをWindowsターミナルに設定する
ターミナルのタブ追加ボタンの横にあるメニューボタンを押すと、「設定」が出てきますので、これをクリック。
(設定完了後にこの記事を書いているので下の画像では既にAnacondaプロンプトが入っちゃってますが…)
設定画面が開いたら、左のメニュー欄から「新しいプロファイルを追加します」を選択し、出てきたプロファイル画面で「+ 新しい空のプロファイル」を押します。
すると以下のような新規プロファイル設定画面が開きます。
色んな項目がありますが、実際に設定が必要なのは上から4つの、
- 名前
- コマンド ライン
- 開始ディレクトリ
-
アイコン
くらいです。
特に、「コマンド ライン」の設定さえうまくできればAnacondaプロンプトを呼び出せるようになるので、他3つもほぼオプションに近いくらいです。
名前
自分の好きな名前をつけてあげてください。
愛着の沸く名前でも別によいですが、分かりやすさのためにも一般的には「Anaconda Prompt」でしょう。
コマンドライン
これが一番重要です。
スタートメニューなどにAnacondaプロンプトがある人は「ファイルの場所を開く」を選択するなどして、Anacondaプロンプトの大元のフォルダを開きます。
そこにある「Anaconda Prompt」を右クリックを押して「プロパティ」を開きます。
「プロパティ」には色んなタブがありますが、下図のように、「ショートカット」の中にある「リンク先」をコピーします。
(僕はMinicondaを入れているので、画像のパスはMinicondaになっています)
これをターミナルの「コマンド ライン」にペーストすればOK。
開始ディレクトリ
これは任意です。
デフォルトでは「親プロセス ディレクトリの使用」となっています。
任意のフォルダで右クリックをするとコンテキストメニューに「ターミナル」が出てきますが、これを押したときに、いま右クリックをしたディレクトリに入った状態でプロンプトを開くのがこの設定です。
このチェックを外すと、どこで開いたとしても常に指定したディレクトリでプロンプトが開きます。
「基本的には今作業しているディレクトリとして開きたい!」という人は、デフォルトのままでよいでしょう。
アイコン
アイコンの表示です。気にしない人は設定しなくても構いません。
設定したい人は、まずAnacondaのディレクトリを探してください。
通常は、Cドライブ直下か、c://ユーザー名
あたりにあると思います。
見つけたら、ターミナルの設定「アイコン」の「参照」から、以下のファイルを選択してください。
Anaconda3\Menu\Iconleak-Atrous-Console.ico
ここまでできれば、Anacondaプロンプトを開けるようになっているはずです!
3. おわりに
ターミナルはタブで色々開けてウィンドウの整理がつきやすいので便利なのと、背景画像や透過度の設定とかも色々できるので、好きなようにカスタマイズしてみてくださいね!