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特定の IAM ユーザにだけ SageMaker Studio のユーザを使えるようにする

Last updated at Posted at 2021-08-20

概要

AmazonSageMakerFullAccess を与えられた IAM ユーザは、SageMaker Studio の画面を開くと、Studio の全ユーザプロファイルを見てアクセスすることができます。これを特定のIAMユーザにしか開けないようにします。

例えば、IAMユーザ A には、Studio のユーザプロファイル X のみにアクセスを許可し、他のユーザプロファイル Y, Z にはアクセスを許可しないというものです。

IAM ユーザを準備します

ユーザを操作できる管理者権限でログインしておきましょう。

ひとまず AmazonSageMakerFullAccess を与えたIAMユーザを作成して、SageMaker に関しては、ある程度何でもできるユーザにしておきます。

まず IAM のユーザ画面にアクセスして、右上のボタンからユーザ追加

スクリーンショット_2021-08-20_15_49_09.jpg

ユーザ名を適当に restricted-studio-user としました。user-A とか何でも構いません。コンソールからログインすることを想定して、AWSマネジメントコンソールへのアクセスにチェックを入れておきましょう。

スクリーンショット 2021-08-20 15.49.36.png

次の画面で AmazonSageMakerFullAccess の権限を指定します。

スクリーンショット 2021-08-20 15.50.02.png

できました!

スクリーンショット_2021-08-20_15_51_08.jpg

SageMaker Studio のユーザプロファイル

先程作成した restricted-studio-user がアクセスする SageMaker Studio のユーザプロファイルを作成します。管理者権限のまま、Amazon SageMaker Studio の画面に移動します。まだ domain を作っていない場合は作成しましょう。

スクリーンショット_2021-08-20_15_51_42.jpg

Studio 側のユーザプロファイルは restricted-userという名前にしました。実行ロールはこのユーザが Studio で使うロールです。 AmazonSageMakerFullAccess がついているロールなどを適当に作成してここで指定します。

スクリーンショット 2021-08-20 15.58.32.png

しばらく待つと、restricted-userというユーザができあがります。

IAM ユーザの権限を絞って Studio へのアクセスを制限

先程作成したユーザプロファイル restricted-user のみを使えるようにします。具体的には、最初に作成した IAMユーザに以下の権限をつければOKです。

{
    "Version": "2012-10-17",
    "Statement": [
        {
            "Effect": "Deny",
            "Action": "sagemaker:CreatePresignedDomainUrl",
            "NotResource": "arn:aws:sagemaker:(region):(account_id):user-profile/(domain_id)/(user_mame)"
        },
        {
            "Effect": "Allow",
            "Action": "sagemaker:CreatePresignedDomainUrl",
            "Resource": "arn:aws:sagemaker:(region):(account_id):user-profile/(domain_id)/(user_mame)"
        }
    ]
}

上の Deny は指定されたユーザープロファイル以外へのアクセスを禁止し、下の Allow は指定されたユーザープロファイルへのアクセスを許可します。上記では AmazonSageMakerFullAccessのポリシーが付与されていて、すべてのユーザープロファイルに対してアクセスが許可されているので Deny だけでも良いです。
Resource は、例えば、東京リージョン、アカウントID 123456789012、ドメインが d-XXXXXXxxxxxx, ユーザープロファイルが restricted-user なら以下のようになります。

arn:aws:sagemaker:ap-northeast-1:123456789012:user-profile/d-XXXXXXxxxxxx/restricted-user

ドメイン ID は Studio の以下の画面からも確認できます。

Amazon_SageMaker.jpg

さて、IAM の画面に戻って、restricted-studio-user に上記のポリシーを追加します。IAM ユーザを選んだ画面で インラインポリシーの追加 を選びましょう。

スクリーンショット_2021-08-20_15_53_08.jpg

上のタブで json を選んで作成したポリシーを貼り付けます。右下のボタンでポリシーの確認をして、その後、名前をつけて完了です。これで、IAMユーザ restricted-studio-user は Studio のユーザープロファイル restricted-user にしかアクセスできません。

IAM_Management_Console.jpg

試してみましょう

restricted-studio-user でログインしなおして Studio にアクセスします。AmazonSageMakerFullAccess の権限だと、コンソールの一部でエラーが出ますが、今回は問題ありません。許可されている restricted-user と許可されていない default-1629100323037を試してみます。

Amazon_SageMaker_-_Private_Browsing.jpg

許可されている場合

問題なくアクセスできました。

スクリーンショット 2021-08-20 16.37.12.png

許可されていない場合

権限がないのでエラーが出て、Studio の画面にアクセスできませんでした。

Amazon_SageMaker_-_Private_Browsing.jpg

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