こんにちは!
2025年4月からシステムエンジニアとして就職して、3か月間の中でGitの概念の理解で戸惑った内容を記事にしてみました!
この記事では、エンジニア1年目の人でも迷わず理解できるように、Gitの基本をまとめます。
そもそも Git とは?
Gitとは、簡単に説明するとファイルのバージョン管理ができるツールのことです。
コードを書いていると、
「前のバージョンに戻したい…」
「どこを変更したのかわからない…」
ということがよく起こります。 そんなときに便利なのがバージョン管理です。変更履歴を残したり、過去の状態に戻したりできます。
Gitを使うことのメリット
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誰がいつどこを変えたのか分かる
いつ、誰が、何をどのように変更したかが一目瞭然になるため、開発プロセス全体の見通しがよくなります。これにより、問題が発生した際にどこで問題が発生したかの原因がわかり、チームメンバー間の情報共有もスムーズになります。
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チームで安全に同じコードを編集できる
チームで同じコードを安全に共有できます。お互いの変更が競合しにくい仕組みがあるため、誤って他のメンバーの作業を上書きしてしまうなどのリスクを減らし、効率的な共同作業ができるようになります。
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失敗してもすぐに元に戻せる
万が一コードが破損してしまっても、すぐに以前の状態に戻せます。この機能により、開発者は新しい変更を何度も試すことができ、エラーを気にせずに開発できます。
まず覚えたい Git の基本用語
Gitを使い始める上で、最低限覚えておきたい用語をまとめました。
リポジトリ (Repository):プロジェクトの保存場所
コミット (Commit):変更を記録
ブランチ (Branch):作業の分岐(新機能開発をするとき)
マージ (Merge):ブランチの統合
プル (Pull) と プッシュ (Push):リモートとローカルでの同期
最低限覚える Git の流れ
まず、実際に作業で加えた変更はaddを実行すると一時的な準備領域であるインデックス(ステージングエリア)へと移されます。これは、ユーザーが記録したい内容を選び、リストに入れる作業です。
次に、コミットをすることでインデックスに集められた変更は、確定された一つのまとまりとしてローカル環境内の履歴(ローカルリポジトリ)に記録されます。この記録は、特定の時点でのプロジェクトの状態として保存されます。
最後に、pushを実行することで、ローカルの履歴に保存された記録はリモートリポジトリへと送信されます。これにより、ユーザーの変更がチームメンバー全員に共有され、プロジェクト全体の共通の履歴として反映されることになります。
Gitでの開発を始める際、まず自分がどの開発ラインにいるのかを確認します。通常は、プロジェクトの主要な開発ライン(例えば「main」など)にいます。
次に、本番コードへの影響を避けるため、自分専用の新しい作業場所(ブランチ)を作ります。イメージとしては「幹」から「枝」を作り、その「枝」へと作業場所を切り替えるようなものです。
この切り替えが完了すれば、ユーザーは新しく作ったそのブランチで、自由にコードの変更や追加を行うことができます。ここで行うすべての変更は、この作業専用のブランチの中にだけ記録されるため、プロジェクト全体のコードには一切影響を与えることなく、安心して作業を進められます。
よく使うコマンド
実際に使うコマンドを見てみましょう。
リポジトリを作る
git init # 新しいリポジトリを初期化
git clone [URL] # 既存のリポジトリをコピー
状態を確認
git status # 現在のリポジトリの状態を表示
ファイルを追加して記録
git add . # 全ての変更をステージングエリアに追加
git commit -m "コメント" # ステージングされた変更をコミット(記録)
リモートへアップロード
git push # ローカルの変更をリモートリポジトリへ送信
リモートから取り込む
git pull # リモートリポジトリの変更をローカルに取り込む
ブランチ操作
git branch # ブランチの一覧を表示
git checkout -b new-branch # 新しいブランチを作成し、切り替える
git merge [branch-name] # 指定したブランチを現在のブランチに統合
初心者がつまずきやすいポイント
Gitでよくある「壁」と、その乗り越え方です。
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ローカルとリモートの違い
ローカル:自分のPC内にあるリポジトリのこと。
リモート:GitHubなどの共有サーバーにあるリポジトリのこと。 データはローカルで作業し、完了したらリモートに共有する、という流れを意識しましょう。
リポジトリはプロジェクトごと用意されたコードをためておくための倉庫や箱のようなものだと考えてください。 -
コミットコメントの書き方
「何を、なぜ変更したか」を簡潔に書くことが重要です。後から見返したときに何をしたのかがすぐにわかるようにしましょう。
まとめ
Git はチーム開発では必須のスキルですので、ぜひ実務で慣れて使いこなせるようになっていきましょう!
最後まで読んでくれてありがとうございます!質問や感想があればコメントで教えてください🙌