ASUSTOR EZ Sync(AES) はASUSTOR NAS 版Dropbox である。
公式ドキュメントを読んでもよくわからなかったので自分なりに調べたメモ。
なお私が動作したNAS はAS1002T という最下位モデルである。
概要
Windows/Android/iPhone クライアントから事前に作成したEZ Sync 用のユーザーでログインし、EZ Sync 用に指定したフォルダ上にファイルを置くとDropbox のようにシンクロできる。
NAS の通常のファイル領域(NAS の管理画面であるADMから「ファイルエクスプローラー」で見ることのできる領域) とは別に、ユーザー毎のEZ Sync専用の領域ができ、そこで管理される。
ユーザー毎に管理する場所が異なるので、異なるユーザーからは見ることができない。(たとえ管理者であっても。)
残念なお知らせ
[2021-03-12] 時点ではmacOS ではEZ Sync アプリが存在しません。(Windows/Android/iPhone 版ならあります)
ASUSTOR にMacOS 版EZ Sync を出荷するようにみんなで促しましょう。
EZ-Connect のセットアップ
名前が似ていて混乱するが、EZ Sync はEZ-Connect の機能を使っている。EZ-Connect の設定を行っておく。
ADM(NAS の管理画面) にadmin でログイン
[設定]-[EZ-Connect]
-> ASUSTOR ID(アカウント) を取れと言ってくるので作成する。
✅EZ-Connect サービスを有効にする
クラウドID 名を[自分で決めた好きなクラウドID名]とする。
新しいEZ Sync 領域を開始する時
例としてEZ Sync 専用のユーザー「EZSyncUserA」を作成する。
ADM(NAS の管理画面) にadmin でログイン
[アクセスコントロール]-[ローカルユーザー]-[追加]-[新規ユーザーの追加]
名前: EZSyncUserA
パスワード: kJAVPQQVyd7ABx38w6J5 ※弱いパスワードでは登録できない
パスワードの確認: kJAVPQQVyd7ABx38w6J5
[次へ]
●このユーザーの役割と権限の定義を希望します
[次へ]
✅ users default user group
[次へ]
このユーザーのアクセス権を設定して下さい。
Public ✅DA ※DAとはアクセス不可を示す(お好みに応じて)
Web ✅DA
[次へ]
このユーザーのクオータ(データ容量上限)をセットアップしますか?
●いいえ
[次へ]
このユーザーのアプリ権を設定してください。
(何もしない)
[次へ]
[終了]
Windows/Android/iPhone 用のクライアントをダウンロードし、インストール。
- Windows https://www.asustor.com/admv2?type=5&subject=21&sub=136
- Android https://play.google.com/store/apps/details?id=com.asustor.aidata.plus&hl=ja&gl=US
- iPhone https://apps.apple.com/tw/app/aidata/id685976052
- macOS 版は現在はありません!
Windows 版を元に説明します。
インストール後、EZ Sync アプリが起動します。
[スタート]
Host IP またはクラウドID:
[自分で決めた好きなクラウドID名]
ユーザー名:
EZSyncUserA
パスワード:
kJAVPQQVyd7ABx38w6J5
✅安全な接続(HTTPS) をします。
[次へ]
同期設定: [同期(2方向)]
PCの場所: (フォルダを作成してそれを指定)
NASの場所: EZ Sync
[次へ]
ここではフィルターを設定できます。
(特にやることなし)
[終了]
[OK]
これでおしまい。PCの場所に指定したフォルダにファイルを入れ初めることができる。
チームでこの領域を共有することもできる
チームで作業ファイルを共有するというような使い方をする場合は、プロジェクト単位でユーザーを作り、そのユーザーのアカウント(ID/PW) をチーム全員で共有して作業を行うスタイルとなる。この点はDropbox と使い勝手の異なる部分となる。