はじめに
最近、新規サービスを作るプロジェクトに途中で、Project Managerとして入った。デザインはある程度 固まっきていて、そろそろフィリピンのエンジニアを入れて開発を進めていきたいという段階だった。
困っていたこと
開発の優先順位を決めるために、User Storyを一人で作成していたが、なかなか今のデザインに上がっているすべてをUser Storyを作り切るのがむずかしい、かつ 量も多く、気の重い仕事になって、進められていなかった。
そんなときに、家の本棚にあった「ユーザーストーリーマッピング」という本を見つけて、これだ!と思い、手に取ったが、これは正解だった。
購入当時にこの本を読んだときはよくわかっていなかったが、今読み返すと とても参考になる学びが記載されていた。
本: https://amzn.asia/d/8wO8jA2
本の中で刺さったこと
User Story Mappingは一人で作るのではなく、他の人々と一緒に会話をしながら作るものだ。
User Story Mappingの一番の価値は、User Story Mappingを一緒に作りながら、会話をして、みんなでプロダクトに対しての共通理解をつかむことである。
User Storyの作成はUser Story作成の役割を担う人が一人で作成しきらないといけない認識だったが、この本ではUser StoryやUser Story Mappingは、一人で作るのではなく、みんなと一緒に会話をしながら作る、いや作るべきと何度も主張していた。
一人で作成していたときは気が重い仕事だなと正直感じていたが
みんなで会話をしながら作ることで、XXの機能は具体的にユーザーにどういう価値を渡せるんだけ?や〇〇のときはどうか?などUser目線に話を進めたり、いろんな角度で議論ができ、スムーズにUser Storyを作成することができた。
また、その話し合いから産まれたUser Storyは自分一人で作成したものより、圧倒的に質が高く、かつ楽しい。今後も人を巻き込んでUser Storyを作っていきたい。
ストーリー駆動プロセスを機能させるためには大量のドキュメントが必要だ。
しかし、これらのドキュメントは、従来の仕様書のようなものばかりではない。
ここの教えは頭に入れ続けたいなと感じた。
つい、ドキュメントはなくても説明だけでいいのでは?と考えてしまうこともあるが、この本には大量のドキュメントが必要と伝えている。
会議においては当たり前だが、たたき台がない状態でみんなが話し始めると、結論に至るまで本当に時間がかかる。
つい、こういうUser Story Mappingの作成などになると、たたき台をない状態で打ち合わせに進めてしまいがちだと思う。
会話も当たり前だが、打ち合わせ中に行われるので、できるだけ生産性をあげるためにもたたき台を事前に用意して、そのたたき台をもとにみなで会話しながらUser Storyを作っていきたい。
本当は、あなたの仕事は世界を変えることだ
今回、受託開発のPMを業務委託として受け取っているが、
やはり受託開発だとお客さんの要望をそのまま作ることが目的になりがち。その流れに逆らわずにいると、機能・画面を作ることが仕事の目的になってしまう。流れに逆らわないことは楽だが仕事は楽しくなくなってしまう。楽しく仕事をするためにも、自分の仕事は世界を変えることだと意識し続けたい。
私がストーリーマップを作るときに好んで使うスローガンがある。
話して記録。
これは自然と実践はしていたが、やはり重要なんだと再確認。
user story mappingを作成すると、いろいろ会話が出てくる。そのときに、その場で書かないと確実に忘れてしまうし、みんなも思い出せなくなるのでその場で書いて、後で見返したときに思い出せるようにするのが大事。
これを使っている誰かの人生のある一日について話をしましょう。
user story mappingをみんなで取り組むときに、はじめにみんなに伝える言葉として有効だなと感じた。
実際にこの言葉を使った後、みんなでUserは途中で〇〇のこともするんじゃない?という意見が出た。いままで画面単位や機能単位の話ばかりだったので、驚いた。
こういう切り出し方で始めると、みんなuser目線になりやすく、userにとっての価値を中心で議論することができるので役立つと感じた。
終わりに
この仕事がつらいなと思ったときは、やはり学びのチャンスなんだなと再確認(今回はUser Storyを一人で作成する仕事)。
自分がつらいと感じている仕事は、必ず誰か他の人もつらい(つまり課題)と感じていることが多い。
そこには必ず解決策を検討して、それを本に書いてくれている人がいる。
今後も、仕事がつらい、難しいと感じたら、いろんな本から学びを得るチャンスだと捉えて、挑戦をし続けたい。