こんにちは。データソリューションスタジオの笠井です。
この記事は、Supershipグループ Advent Calendar 2023の9日目の記事になります。
はじめに
私は23新卒としてSuership株式会社に入社しました。
普段の開発業務の傍ら、23新卒のエンジニアで7月からほぼ毎週輪読会を開催しています。
今回は、読んでいる書籍や進め方、参加者の感想を紹介します。
輪読会を開催しようと思った経緯
今年の4月に入社し、2ヶ月間の研修を経た後、6月に配属がありました。
配属後は基本リモートワークなので、研修で毎日のように顔を合わせていた同期とも交流する機会が一気に減ってしまいました。
みんなでワイワイ話しながら、技術力向上や知識共有できる機会があれば良いなと思っていました。
そこで、7月から輪読会を開催することにしました。
輪読会で読んだ書籍
7月から現在まで読んでいる書籍2冊を紹介します。
リーダブルコード
私は以前読んだことがあるのですが、新社会人になったタイミングでもう一度読みたいと思い、選びました。
エンジニアであれば多くの方が、読んだことがある書籍だと思います。
読む人(自分も含め)にとって理解しやすいコードを書くためのテクニックが分かりやすくまとめられています。
IDEなどの機能が充実している、またLLMが発展している今、少し古いと感じる内容もありますが、それでもコーディング時に取り入れられるテクニックが多いと感じます。
プログラマー脳
現在、輪読会で読んでいる書籍です。
「認知科学」に基づき、開発時の様々な作業を効率的に行う方法が書かれています。
コードリーディングや新しいプログラミング言語の習得などの、プログラミングに関する作業において脳がどのように働いているかも学ぶことができます。
普段意識せず行っているコードの読み方などが言語化されていて、とても興味深いです。
輪読会の進め方
輪読会をどのように進行しているか紹介します。
リーダブルコード
10ページ前後で担当者を1人決め、担当箇所を要約して、スライドやドキュメントにまとめて発表する形式で進めていました。
この進め方にした理由は、本を持っていない/読んでいない人が飛び込みで参加しても分かるようにしたかったからです。
発表や書籍に対する意見や質問をJamboardに書いていき、発表後に議論していました。
プログラマー脳
前半は、リーダブルコードと同様の形式で進めていました。
しかし、以下のような意見がありました。
- リーダブルコードと比べて、内容が抽象的で解釈が難しく、1人で読むのが少ししんどい
- 忙しく、読まずに参加することあるが、発表者の解釈頼りになってしまう
そこで、輪読会内で10ページ前後読み、内容について議論する形式に変更しました。
節などで細かく分割して読み、「どんなことが書いてあったか」「解釈が合っているか」「意見」などを話し合いました。
進め方を変更したことで、事前準備が不要となり参加者の負担が減るとともに、内容の理解が容易になったと感じています。
参加者の感想
参加者の感想を集めたので紹介します。
全体を通して
- 配属後バラバラになった、他部署のメンバーと話せるいい時間
- 輪読会を機にKindleを使い始めたことで、私生活でも読書量が増えた
- あまりプレゼンをする機会はないので良い経験になった
- 一人だと絶対途中で読まなくなる技術本を読破できた
- 他の人の技術書の読み方を知ることができ、一人で読む時の参考になった
- 参加メンバーがそれぞれ業務やインターンで異なる経験があり、それらのエピソードを交えて議論するのが勉強になった
- みんな批評的に読んでいたので、時には本の内容に反対する意見が出ていたのが良かったと思う(内容が古く、現代の開発に即していない話など)
- 自分がモヤモヤしている箇所を議論・質問でき、多角的な意見をもらうことで考えを深めることができた
リーダブルコード
- 全てが同意する書き方というわけではなかった
- 同期が所属するチームでのコーディング規約やルール等を知る機会を得れたのは輪読会のメリットだと感じた
- 内容は目新しい物では無かったが、1つ1つ整理して普段のコーディング時に心がける事で効果を発揮する本だと感じた
- (未経験の方)ある程度予備式を持った人が読むと参考になるかと思う(実装作業において、いくつかのチャプターを参考にした)
プログラマー脳
- 普段無意識にやっていることを言語化している本だった。それらを意識的に行うことでより効率が良くなりそうな印象を受けた
- 抽象的な話が中心なので参加者から当てはまる具体例をいくつか聞く事でより理解が深まったのは輪読会の大きなメリットだと感じた
- リーダブルコードと合わせて読むことでより認知負荷の低いコードを書くことができると思う
- 本で言及されている内容を頭に置いておくことで、普段の業務で詰まった時に対策を取りやすくなった
おわりに
業務の兼ね合いもありますが、読みたい書籍がたくさんあるので、みんなでワイワイ読んでいければなと思っています。
また、気軽に輪読会を開ける文化ができるといいなと思います。
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是非ともよろしくお願いします。