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SQL 内部結合と外部結合

Last updated at Posted at 2024-05-15

結合とは

SQLにおける結合とは、データベース内の2つ以上のテーブルから関連するデータを組み合わせて新たなデータセット(テーブル)を作成する方法です。

SQLにはいくつかの結合方法が存在しますが、今回は 内部結合(INNER JOIN)外部結合(OUTER JOIN) の二つを紹介します。

今回使うサンプルテーブル

1.Employeesテーブル

EmployeeID EmployeeName Age DepartmentID
000A 加藤 40 D01
000B 藤本 32 D02
001F 三島 50 D03
000A 齋藤 47 D03
009F 田島 25 D01
010A 渋谷 33 D04

2.Departmentsテーブル

DepartmentID DepartmentName
D01 開発
D02 人事
D03 営業
D04 総務
D05 財務

内部結合 (INNER JOIN)

内部結合とは共通のキーを持つ行のみを抽出・結合し、新たなデータセットを作成する結合方法です。
つまり、データが一致しない行は除外されるので NULLは含みません。

それではEmployeesテーブルとDepartmentsテーブルを内部結合してデータを取得してみます。

内部結合 (INNER JOIN)
SELECT Employees.EmployeeID, Employees.EmployeeName, Employees.Age, 
       Employees.DepartmentID, Departments.DepartmentName
FROM Employees
INNER JOIN Departments ON Employees.DepartmentID = Departments.DepartmentID;

このクエリで取得したセットデータは下記のようになります。

EmployeeID EmployeeName Age DepartmentID DepartmentName
000A 加藤 40 D01 開発
000B 藤本 32 D02 人事
001F 三島 50 D03 営業
000A 齋藤 47 D03 営業
009F 田島 25 D01 開発
010A 渋谷 33 D04 総務

NULLは含まれていません。

外部結合 (OUTER JOIN)

外部結合とは、テーブルのすべての行を検索結果に含める結合方法です。
つまり、結合するテーブルのうち少なくとも1つのテーブルのデータが結合条件に一致せず欠落していても、それらの行を検索結果に含めて表示します。
そのため、外部結合には NULLが含まれる場合もあります。

外部結合には 左外部結合右外部結合完全外部結合 の三種類がありますが、今回は内部結合との違いを説明する目的のため、 左外部結合 でデータを取得します。

左外部結合 (LEFT OUTER JOIN)
SELECT Employees.EmployeeID, Employees.EmployeeName, Employees.Age, 
       Employees.DepartmentID, Departments.DepartmentName
FROM Employees
LEFT OUTER JOIN Departments ON Employees.DepartmentID = Departments.DepartmentID;

このクエリで取得したセットデータは下記のようになります。

EmployeeID EmployeeName Age DepartmentID DepartmentName
000A 加藤 40 D01 開発
000B 藤本 32 D02 人事
001F 三島 50 D03 営業
000A 齋藤 47 D03 営業
009F 田島 25 D01 開発
010A 渋谷 33 D04 総務
NULL NULL NULL D05 財務

社員のデータが欠落してNULLの場合でも財務部についての情報が表示されます。

内部結合と外部結合の使い分け

1.内部結合が適している場合
両方のテーブルに共通のキーがある場合、かつその共通のデータのみを取得したい時。
例:顧客と注文のテーブルを結合して、注文がある顧客の情報を取得したい時。

2.外部結合が適している場合
テーブルのすべてのデータを含め、欠落しているデータも含めて結果を取得したい時。
例:全ての顧客とその注文情報を取得するが、注文のない顧客も含めたい時。

まとめ

結合されたテーブルが共通のキーを持たない場合や、一致しない行がある場合でもデータの損失を防ぎたい時は外部結合を使い、それ以外は内部結合を使う。

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