0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

分散処理サーバ HW購入方法

Last updated at Posted at 2024-09-11

はじめに

本書では、分散処理システム(Ezmeral)に必要なHWの見積もりを行う。

見積もりを行うためには、Ezmeralの公式ドキュメントからHW要求スペックを調べ、それに適合したHWの料金を調べる必要がある。

これを見た読者の方に、私の考え方を連携することで、今後のHW選定の助けになると嬉しい。

HW購入は、慣れていないとメーカに丸投げしたくなる気持ちが大きくなってくる。

例えば、見積明細の中には何の説明もなく「 Xeon Silver 4316 2.3G, 20C/40T, 10.4GT/s, 30M キャッシュ, ターボ, HT (150W) DDR4-2666」や「32GB RDIMM, 3200MT/s, デュアル ランク 16Gb ベース」などと記載されているのである。

このような項目が羅列されているだけで読む気が失せてきて、丸投げの考えがよぎってくる。
現に、メーカを信用してすべて任せるパターンは多い。

そのようなパターンは、選定工数削減の観点ではいいかもしれない。
しかし、いずれはベンダフリーを目指している私にとって、丸投げ思想はなるべく無くしたい。
ベンダを頼るにしても、HWについて理解・決断した上での選択でなければならない。

また、HWは常にライバルメーカ同士がその性能でしのぎを削っている分野であり、知れば知るほど興味が湧いてくる分野でもある。

要は、自分で調べた方が興味や知識など得られるものが大きいと考えている。

参考文献

Ezmeral 7.7.0 公式ドキュメント(HW要求事項の確認)
Ezmeral 7.7.0 公式ドキュメント

HPE HomePage (HW料金の算出のため)
HPE HomePage

DELL Technologies (HW料金の算出のため)
DELL Technologies

HW要求事項の理解

EzmeralのHW要求事項は、公式ドキュメントに記載されている。
下図のようにたどっていき、「Cluster Hardware」の欄に記載があるので確認する。

image.png

HWメーカーから見積もりをもらったら、まずは該当のCPUやメモリがHW要求事項を満たしているか確認する。
そして、どの程度要求事項から乖離しているかも確認する。
これを見極めることで、オーバースペックの高いHWを購入してしまう事態を防ぐことができる。

サーバ本体(マザーボード)の調べ方

まずどのサーバ製品を使うかという点である。
基本的なHW設計の流れは、サーバ本体を決定したうえで、内部のCPUやメモリを変更・増設する。

サーバ本体は、メーカの最も主力な製品である。
そのため、ネット上にも詳しい仕様書などが存在している。

HPE 代表的なサーバ製品

HPEの代表的なサーバは、ProLiantシリーズである。

ProLiantは、企業のITインフラストラクチャを支える高性能かつ信頼性の高いサーバソリューションとして広く認知されており、さまざまな規模のビジネスニーズに対応するために設計されている。

(見た目もカッコいい)
image.png

HWの詳細を見るために、HPE HomePageより情報を得る。

Ezmeralで利用するサーバは、「サーバー・コンピュート」に分類されるのでそちらを参照。
(スーパーコンピュータには分類されない。)

image.png

以下のページにProLiantシリーズに関する案内がある。
今回は、HPE ProLiant DL380 Gen11 の見積もりが届いたことを想定して、こちらを見る。

image.png

以下に、HPE製品の製品名の命名ルールを示す。
HPE製品の命名ルールを把握しておくことで、製品名を見るだけで大体いつ製造されてどのようなスペックを持っているのかイメージできる。
それによって見積もりが届いたときにより詳細をイメージしやすくなる。

image.png

仕様の確認

サーバによっては、対応していないメモリなどがある可能性がある。
そのため、仕様を確認しておいた方がいい。

以下、チェックした方がいい項目に赤、一応見ておく箇所に黄色で囲った。

image.png

HPE ProLiant DL380 Gen11の料金を確認

オンラインストアに飛べるのでそこで料金を確認することができる。
分散クラスタの場合、容量の優先事項が高い傾向にあり、LFF(Large Form Factor)が多いかなという印象を受ける。

image.png

上の図より、サーバ1台当たり定価で140万円くらいが相場であることが分かる。
クラスタの場合、これを4-8台購入するイメージである。

また、この料金は今後の見積もりのベースとなる料金である。
ここにCPUやメモリをカスタマイズしていくことで最終的な料金を算出していくことが目標である。

DELL 代表的なサーバ製品

本書は、サーバ選定の際に相見積もりをとることを前提とし、DELL社の製品の見積もりも取得する。
DELL社の代表的な製品は、PowerEdgeシリーズである。

DELL Technologies

image.png

今回は、PowerEdge R750の見積もりを想定する。

image.png

DELL製品 PowerEdgeシリーズの命名ルール

以下、DELLのPowerEdgeシリーズ製品の命名ルールとなる。

image.png

PowerEdge R750 の料金

DELLオンラインストアで料金を調査する。

image.png

DELL製品 PowerEdge R750の料金は、110万円くらい。

まとめ

今回は、HPE製のProLiantとDELL製のPowerEdgeのサーバーを比較した。

選定にあたっては、金額とスペックを慎重に見極めることが重要となる。

また、今後のシステム要求の変化に応じてハードウェアを柔軟に変更できるストーリーを描くことも考慮する必要がある。

依然としてオンプレミスの需要は根強く、特にビッグデータの処理においては、クラウド環境では通信コストが高くなることから、オンプレミスが選ばれるケースも多い。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?