はじめに
新しいハードウェア(HW)を導入する際には、必ずオペレーティングシステム(OS)のセットアップが必要となる。
しかし、OSをインストールした後に、OSレベルの設定を行う機会は少ないため、このプロセスに関するスキルが十分に定着しないという悩みをよく聞く。
初めてのセットアップでは特に、HWの要求事項に基づいてOSの設定までをイメージし、実行できることが理想的である。
仮想環境を利用することで、OSのインストールや設定を何度も練習できるため、最初のうちは仮想マシンを使用して経験を積むことをお勧めする。
本書では、無料で利用可能なUbuntuを用いたセットアップ手順を詳細に解説する。
Ubuntuはその計算能力の高さと、豊富な対応ソフトウェアにより、多くの用途に適している。
そのため、Ubuntuのセットアップスキルは非常に汎用性が高く、多くの場面で役立つでしょう。
参考文献
Ubuntu Homepage
Ubuntu Homepage
Ubuntu Document
Ubuntu Document
上記のドキュメント、簡単にインストール方法が記載されている。
しかし、簡単に記載されているが故に初心者などは躓いてしまう可能性が高い。
そこで、なるべく私の方で具体的に記載することで、インストールを通してOSの関する知識が身についていくと嬉しい。
isoファイルのダウンロード
Ubuntu Homepageから、ダウンロードページに進む。
OSSは大体GitHubか公式ドキュメントにダウンロードする箇所がある。
Ubuntuの言語設定
言語設定は、基本的に「English」で行っている。
理由は、ソフトウェアの互換性を意識しているから。
基本言語Englishで作成されているソフトが最も多く、多言語との互換性エラーの可能性を低くしている。
インストールするサーバの種類を選択
自分は、minumumやサードパーティオプションを選択したことがない。
ネットワーク設定
ここでは、サーバのIPアドレスを設定する。
言語設定を行った後は、通信が行われるという順番になっている。
HW自体にNICをを刺して、正常に認識されているとここにIPが割り振られる。
VMWareの場合は、ネットワーク設定に「ホストオンリーアダプター」を設定すれば表示される。
プロキシとミラーサイトの設定
本来トピックを分けた方がいいが、特に操作せずに進む部分でもある。
そのため、解説のみ行う。
DiskとVolumeの設定
一回、free spaceにすべての容量を割り当てる。
その後、それをすべてルートディレクトリ「/」に割り当てる。
そのままfree spaceを選択し下図のようにすべての容量をルートディレクトリに割り当てる。
サーバ名・管理者ユーザの設定
サーバ名や管理者は会社に決められたものや、自分で好きな名前をつける。
その他の設定
ここでは、インストールするソフトを選択できる。
自分はすべてマニュアルでインストールしたいので、ここでは何もしない。
OSのインストール
バージョンの確認
サーバにログインしてUbuntuのバージョンを確認する。
[実行コマンド]
mainte@ez770-node3:~$ cat /etc/os-release
[結果]
PRETTY_NAME="Ubuntu 22.04.3 LTS"
NAME="Ubuntu"
VERSION_ID="22.04"
VERSION="22.04.3 LTS (Jammy Jellyfish)"
VERSION_CODENAME=jammy
ID=ubuntu
ID_LIKE=debian
HOME_URL="https://www.ubuntu.com/"
SUPPORT_URL="https://help.ubuntu.com/"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.launchpad.net/ubuntu/"
PRIVACY_POLICY_URL="https://www.ubuntu.com/legal/terms-and-policies/privacy-policy"
UBUNTU_CODENAME=jammy
22.04がインストールされていることが分かった。