こちらは『LITALICO Advent Calendar 2024』6日目の記事です
はじめに
こんにちは。2024年6月にLITALICOに入社しました、haru614です。
社内ではレセプト基盤チームという、障害福祉サービスの請求業務を担う基盤プログラムの開発チームに配属され、日々複雑な請求業務の仕組みと向き合っています。
私は前職でうつ病を発症し何度か働けなくなりながらも、今ではLITALICOで元気に働くことができるようになりました。
そんな私が発症から現在までどのように過ごしてきたのかまとめてみようと思います。
うつ病発症のきっかけ
うつ病を発症する原因となったものは3つの要因が重なってしまったことです。
- 人間関係での悩み(職場でもプライベートでも悩んでいた時期でした。)
- 過労(プロジェクトが大炎上し、上から止められるまでがむしゃらに働いてしまいました。)
- コロナでの引きこもり生活(追い込まれている中ストレス発散の場が失われてしまいました。)
上記の要因でかなり追い込まれていた中、プロジェクト離任となった直後に心がぽっきりと折れてしまい、通院したのちうつ病と診断されました。
診断から現在までの流れ
- 休職〜復職をするも、良くなってきた辺りで残業で無理をしてしまい、再度休職となりそこから安定することができず退職
- 療養するも、完全には治ることがなかったため障害者手帳を取得し障害をオープンにして働くことを決める
- ブランクがあったことから就労移行支援施設で訓練を勧められ、体調管理やIT技術を学びながら体調が安定していることの実績を積む
- 1年ほど訓練後、転職活動を行いLITALICOに入社
就労移行支援施設での学び
施設では主に
- 体調管理方法
- ストレスを緩和させる方法
- IT技術
- 働くときどういったご配慮をいただくべきか
を学びました。
インターンに参加したり、ポートフォリオを作成しながら過ごしましたが、途中で何度も体調を崩します。
ですがそんな中でもどうしたら体調を大きく崩さないか、崩してしまった際の復帰方法を繰り返し試し、自分の中でうつ病とうまく付き合う方法を見つけることができました。
私は
- 少し余裕ができるとすぐ無理をしてしまう
- 仕事が終わらないかもしれないということに強い不安を覚える
という傾向があることに気づきました。
そのため、日々の終わりに軽く振り返り、体調に不安があったら休息を優先するようにしています。
また、仕事が終わらない不安については何かあったときにすぐ相談できるようしっかりスケジュール管理をしながら、自分ではどうしようもない時は上長にすぐ相談し体調悪化を防ぐということを意識するようにしました。
うつ病を持ちながら働くには
私は就労移行支援施設での活動で、うつ病を抱えている限りはどうしても体調を崩すタイミングが来るということに気づきました。
そんな状態でも休職等の長期離脱が起こらないことを最優先にしていくことが必要なのだと考えます。
そのためには以下を守ることが必要だと思っています。
自己管理ができるようになる
基本的なことではありますが、症状がひどい時は全く自己管理ができませんでした。
今は服薬管理、不調を早めに感知するようにする、メンタルコントロール、スケジュール管理をきちんとできるように意識しています。
不調に早めに気づくことはできる対処が増え、大きく体調を崩すことを避けることができます。
メンタルコントロールができると普段のストレスが減り、体調不良になりにくくなります。
スケジュール管理ができていれば体調が崩しそうな時、崩した時早めの相談ができ、周りへの影響を最小限にできます。そうすると結果的に自分の心理的負担も減らすことができ、早めの復帰につながると考えています。
絶対に無理をしない
無理をする=体調不良への道 です。
私は今まで大きく体調を崩すきっかけは全て無理をしていたことが大きな要因でした。
2回目の休職をしてしまった時の原因は、残業をしてまで仕事を終わらせるようになってしまったことです。
疲れやすくなっているなか、無理をして残業したことにより体力がなくなり、体力がなくなったことでメンタルの悪化を招きます。
疲れている時は予定をキャンセルしてでも休む、無理をしないと仕事が終わらない時は上長に相談する、といった手段を取り、体力の回復を優先するようにしています。
会社にご配慮をいただく
自分でできる限りのことをした上で、どうしても助けていただく必要が出てきます。
私は体力とメンタル面で少し余裕を残しておかないと体調不良につながることが多いため、そうできるようなご配慮をお願いしています。
具体的には残業のないように、余裕のあるスケジュールで、といった内容です。
転職活動前に自分にはどういった対処が必要か、その中で自分の力だけではどうにもならないことは何かをしっかり整理し、ご配慮をいただけるよう相談しました。
LITALICOに入社を決めた理由
転職活動を行いありがたいことに複数社内定をいただきました。
その中でLITALICOに入社を決めた理由は以下の通りです。
入社までの面談で一番私を知ろうとして受け入れようとしてくれていると感じた
選考時の面接では、何ができる・わかるを質問された際、素直にできない・わからないを伝えたところ、そこは逆に評価していただきました。
入社前の面談では、私にどういった配慮が必要か、不安に思っているところはないか、をしっかりヒアリングしていただき、どういった仕事をしてほしいかも伝えていただきました。
上記から、私をよく知ろうとした上でどういった配慮ができるか、どういう仕事を振れるかを考えていただいた上でオファーをいただいたと感じており、安心して受け入れていただける会社だと思いました。
障害福祉に関連する仕事に興味があった
障害当事者となり、障害福祉サービスに関わる仕事に興味を持ちました。
LITALICOは障害福祉サービスを提供する会社であり、そんな会社の自社プロダクトの開発ができることは大きなやりがいを感じることができると思いました。
LITALICOのビジョンにとても共感した
LITALICOのビジョンは「障害のない社会をつくる」です。
私は障害当事者としてこのビジョンに共感し、自分の力で社会に貢献できる場所で働きたいと思いました。
LITALICOに入社してよかったところ
LITALICOに入社して半年、入社前とのギャップを感じているところはなく、今もこれからも安心して働けると感じています。
コミュニケーションが活発
以前のリモートの勤務では会話する相手がおらず、1日の発声がおはようございますとお疲れ様でしたで終わってしまうことがありました。私はこれがかなり精神的に追い込まれる性格で、うつ病の要因にもなっていたなと感じています。
現在所属しているチームではモブワークを導入しており、チームで話しながら作業を進めることが多いです。悩んだ点はすぐ聞けたり、たまに発生する雑談で気分転換したりと、精神面には良い影響を与えていると思っています。
モブワークについては私の上司であるkatzumiさんが記事を書かれているので、ぜひご覧ください。
また、定期的な上長面談やチーム外の方との面談機会(ななメンター制度)、休憩がてら雑談の時間を設けたりと、交流する時間も意識して用意されています。
エンジニアをサポートするためのチーム(エンジニアリングオフィス)も存在し、不安・悩みを相談する先がたくさん用意されています。 なにかあった時話せる先があるということは、安心して働くことにつながりました。
社風として、「相手と自分はちがう」という考えがあり、メンバーそれぞれの性格や考え方をまとめた「トリセツ」を作成して共有しています。
これはコミュニケーションのきっかけにもなるし、お互いの違いを理解し心地よい接し方を考えることができたりと、良いコミュニケーションにつながると思いました。
十分なご配慮が貰えている
採用面接の段階でいただきたいご配慮は伝えておき、ご理解いただきました。
前述の通り、入社前に面談をしていただき、しっかりと希望を伝えることができました。その面談には支援施設で活動経歴のある方も参加していただき、上長との橋渡しもしていただいています。
入社後もご配慮内容について問題ないかのヒアリングと定期的な上長との面談を行い、今の状態で問題ないか認識合わせをしていただいていてとても安心できています。
障害福祉の会社であり、理解が得られやすい安心感とやりがいを感じられる
LITALICOのビジョンは「障害のない社会をつくる」です。
障害当事者としてこのビジョンはとても心強く、仕事にやりがいをもたらしてくれています。
また、以前から障害福祉サービス関連の仕事に関わっていた方もいますし、そもそも業務に障害福祉の知識が必要なため、障害に理解ある方も多いと感じています。
そんな会社に所属できている安心感は、体調安定につながっていると思っています。
勤務時間に融通が利く
フレックス制度があり、勤務時間はこちらの希望を通していただいています。
チームMTGの時間に出られるようには調整していますが、どうしても体調が悪い際や通院したい際に勤務時間をずらすことができ、体調管理に大変助かっています。
私だけでなく、他の方も体調や家庭の事情で中抜けや早退をしたり、うまく調節されていて時間をずらしにくいといったことはありません。
体制も一人が抜けたとしても仕事がまわるようになっているため、無理をしないで働くことにつながっています。
勤務場所の融通が利く
フルリモート勤務が可能です。
通勤中に体調不良を起こしてしまうことも今まで何度かあり、その心配がないだけでもかなり精神面で楽になりました。通勤で体力が削られないことも大きいです。
これから
ここまで書いてきましたが、入社してまだ半年であり、まだまだうつ病を抱えながらの就労ははじまったばかりです。
今後また体調を崩すこともあるかもしれません。ですが今までの学びと現在の環境から、また働けなくなってしまうかもという不安はほとんど感じていません。
転職時の目標は、長期就労でした。今の状況であれば問題なく長期就労を目指すことができ、目指せ勤続10年超え!の気持ちでいます。
これからもうつ病とうまく付き合い、どうしても難しい部分は周りのサポートをいただきながらではありますが、障害があっても働くことができるという自信をつけ、LITALICOのビジョンを達成できるよう頑張っていきたいと思います。