はじめに
Flutterを網羅的に学習するにあたってRoadmapを使って学習を進めることにしました。
この記事では、Flutter初学者やこれからFlutterを学習し始める方に向けて、パッケージ管理についてまとめています。
RoadmapはFlutterだけでなく、他の言語やスキルのロードマップも提供されており、何から学習して良いか分からないと悩んでいる方にとって有用なサイトになっています。
ぜひRoadmapを利用して学習してみてください。
Roadmapとは
簡潔に言えば、Roadmap.shは学習者にとってのガイドブックであり、学習の方向性を提供する学習ロードマップサイトです。
初心者から上級者まで、ステップバイステップでスキルを習得するための情報が提供されています。
学習の進め方が分かりやすく示されているだけでなく、個々の項目に参考資料やリソースへのリンクも提供されているので、学習者は目標を設定し、自分自身のペースで学習を進めることができます。
Package Manager
FlutterロードマップPackage Managerでは以下の5つのサイトが紹介されています。興味のある方はぜひお読みください。
- Packages and Plugins: https://docs.flutter.dev/packages-and-plugins
- Dart Package Manager (pub.dev) in Flutter: https://www.youtube.com/watch?v=F1VRO0_MKLs
- pub.dev: https://pub.dev/
- Using packages: https://docs.flutter.dev/packages-and-plugins/using-packages
- Overview of Dart pub: https://dart.dev/tools/pub/cmd
Package Managerとは
パッケージマネージャーとは、名前の通りパッケージ管理を行うツールで、プロジェクトで使用される外部パッケージ1(ライブラリやモジュール)の管理をすることができます。
Flutterのパッケージマネージャーを使うことで、提供されている数多くのパッケージを導入することができるため、アプリ開発を効率化することができるのです。
Flutterのパッケージは、pub.devから検索できます。
パッケージのインストール
今回はgoogle_fontsを例に説明していきます。
1. 使用パッケージの検索
まずpub.devから使用したいパッケージ、今回はgoogle_fontsを検索します。検索すると以下画像のように一番上に該当するパッケージが表示されるので、クリックします。
2. インストール方法を確認
パッケージの画面から、Installingをクリックして、インストール方法を確認します。
3. インストール
以下画像 ① のようにターミナルからコマンドを入力してパッケージをインストールすると②のようにpubspec.yaml
ファイルに、パッケージが追加されます。
パッケージが追加された後、flutter pub get
コマンドを入力するか、pubspec.yaml
ファイルを開いている状態で表示されるPub get
(以下画像)をタップするとインストール完了です。
あとはインストールしたパッケージを使用したいファイルで③のようにコード内にインポートするとパッケージを使用できるようになります。
パッケージ管理の概要
先ほど述べた通り、Flutterのパッケージ管理はpubspec.yaml
ファイルを開いている状態で表示される画面上部のボタンで行うかターミナルからコマンドを入力して行うかの2パターンがあります。
pubの主な機能
-
pubspec.yaml
ファイル
Flutterプロジェクトのルートディレクトリにあるpubspec.yaml
ファイルに、プロジェクトが依存するパッケージのリストが表示されています。パッケージのバージョン指定もこのファイルで指定されています。 -
flutter pub get
コマンド
flutter pub get
コマンドを使用することによって、pubspec.yaml
で定義されたパッケージをダウンロードしてインストールすることができます。このコマンドは新しい依存関係を追加したり、プロジェクトをクローンしたりした後に実行します。 -
flutter pub upgrade
コマンド
flutter pub upgrade
コマンドを使用することによって、依存関係のバージョンをアップグレードすることができます。バージョンの制約に従って最新バージョンがインストールされます。
コマンドの使用例
-
パッケージの追加
pubspec.yamlファイルにパッケージを追加した際に、flutter pub get
またはpub get
を実行して新しいパッケージをインストールします。 -
パッケージのアップグレード
pubspec.yamlファイル内のバージョンを変更した際に、flutter pub upgrade
またはpub upgrade
を実行してバージョンを更新します。 -
パッケージの削除
pubspec.yamlファイルからパッケージを削除した際に、flutter pub get
またはpub get
を実行して不要なパッケージをアンインストールします。
ドキュメント
パッケージの詳細な使い方は、ドキュメントから見ることができます。
使用方法がわからない場合や初めて使うパッケージの場合は「Documentation」から「API reference」を開いて確認してみましょう。
バージョン
パッケージをインストールして、インポートしたけど、使用できない場合があります。こういうときは、パッケージのバージョンがサポートする Dart SDK の最低バージョンを満たしていないことが考えられます。
パッケージの画面から、Versionをクリックして、最低バージョンを確認してみましょう。
もし、最低バージョンより使用しているバージョンが下の場合、FVMなどを使用してバージョンを変更する必要があります。FVMの使い方について以下の記事で説明しているので、興味があれば、是非読んでみてください。
README
パッケージをインストールするために必要な手順や注意書きが記載されています。パッケージをインストールする前に読んでおきましょう。
Example
パッケージを使用するためのサンプルコードが載っています。実装イメージがつきやすいので、実装前に読んでおくことをお勧めします。
Score
パッケージの品質と人気を評価するための総合的な指標が表示されています。
Likes
Likesは、パッケージが開発者コミュニティからどれだけ好評であるかを示す指標です。
パッケージを気に入ったり、サポートしたりする開発者が「Likes」をクリックすることで、この指標が増加します。パッケージの人気度やコミュニティの関心度を示すため、多くのLikesがついているパッケージは、有用であることを示しています。
Pub Points
Pub Pointsは、コード品質、セキュリティ、規約への準拠など、パッケージの品質を評価するためのポイントです。パッケージは、Dartの静的解析ツールでスキャンされ、様々なルールに基づいてポイントが割り当てられます。これらのポイントは、パッケージの品質向上に役立ち、開発者による良質なコードの作成を促します。また、パッケージが他のパッケージに依存している場合、それらの依存関係も評価対象となります。
Popularity
Popularityは、パッケージの一般的な人気を示す指標です。この指標は、ダウンロード数、Likes数、GitHubのスター数など、さまざまな要因に基づいて計算されます。多くの人々に利用されているパッケージは信頼性が高いとみなされます。
まとめ
パッケージマネージャを使用することによって、パッケージを利用できるようになります。パッケージを導入することで、特定の機能を開発するのにかかる時間と労力を削減でき、開発プロセスを加速させることができるのです。特定の技術に関する深い知識がなくても高度な機能を実装できるため、ぜひ活用してみてください。
参考資料
-
パッケージ
パッケージとは、外部に公開されている便利な機能を提供するプログラムで、様々な機能を簡単に導入して利用することができます。 ↩