やれメソッドだ、クラスだ、オブジェクトだとプログラミング初学者にはつまづきやすいカタカナ語が多すぎる。
あまりにも多すぎて横文字が苦手な私の心は折れかけた、ので微課金ChatGPTくんに解説させてみることにした。
Pythonの勉強中(厳密にはKivyの学習中)に質問したので他の言語でも適応するかはわからない(同居エンジニアに添削してもらったところライブラリやらパッケージは一部言語で使われるものだと説明を受けたため)が、それ以外の要素に関してはどの言語も同じだと思われるので、私と同じところでつまづきそうになっている初学者諸氏の参考になればと思う。
ChatGPT Plus、モデルはo3-mini-highです。やりとり内の引用部分はこちら側の発言になります。
ChatGPTくんとのやりとり
インスタンス(オブジェクト)、モジュール、クラス、とかカタカナ語が多くて混乱するんだけど、プログラミングをする上で最低限知っておいたほうがいい言葉を一覧で軽く教えてほしい……
じゃあ、基本的な言葉をざっくり一覧で説明するね。ここに載ってるのは、プログラミングを始める上で最低限知っておくと役立つ用語や!
基本用語一覧
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変数 (Variable)
値(データ)を保存するための名前付きのコンテナ。
例:x = 5
→ 数字の5を変数xに入れる -
関数 (Function)
ある処理を実行するためのコードのまとまり。
例:def say_hello(): print("Hello")
を呼ぶと「Hello」と表示される。
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クラス (Class)
オブジェクト(実体)を作るための設計図。
属性(データ)とメソッド(機能)の集合体。
例:class Dog: def bark(self): print("ワンワン")
→ Dogというクラスがあって、その中に
bark
というメソッド(機能)がある。 -
インスタンス / オブジェクト (Instance / Object)
クラスという設計図から実際に作られた具体的なもの。
例:my_dog = Dog() my_dog.bark() # 実際に「ワンワン」と鳴かす
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メソッド (Method)
クラス内に定義された関数。クラスのインスタンスに属して呼ばれる。
例:bark()
はDogクラスのメソッド。
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モジュール (Module)
関連する関数やクラスなどが入ったファイルのこと。
例: Pythonの標準ライブラリのmath
は数学関数が入っているモジュール。
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パッケージ (Package)
複数のモジュールをまとめたもの。ディレクトリ構造で管理される。
例:numpy
は科学計算用のパッケージで、多くのモジュールが含まれている。
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ライブラリ (Library)
ある目的のために用意された機能の集合。パッケージやモジュールの形で提供されることが多い。
例:Pillow
は画像処理用のライブラリ。
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継承 (Inheritance)
既存のクラスを元に新しいクラスを作る仕組み。既存の機能をそのまま使ったり、拡張できる。
例:→ DogはAnimalの継承を受けているので、class Animal: def eat(self): print("Eating") class Dog(Animal): def bark(self): print("ワンワン")
eat()
も使える。
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例外 (Exception)
プログラムの実行中に発生するエラーを扱うための仕組み。
例:try...except
でエラーを捕まえる。
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インターフェース (Interface)
異なるシステムやコンポーネント間のやりとりのルール・仕組み。言葉としては、クラス間の「契約」といったイメージ。
これだけ覚えれば、プログラミングの基本概念はバッチリ!
最初はたくさんのカタカナ語に戸惑うかもしれないけど、実際にコードを書いていくうちに自然と慣れてくるから、焦らずに進めていこうね😄✌︎
ライブラリとモジュールについては、大元にライブラリがあって、プログラムに利用できるよう(コードに埋め込めるよう)にモジュールがあるって認識でいい?
そう、だいたいその認識でOKやで!
補足して説明するなら:
→ 関連する機能の集まり全体のこと。
例:画像処理ライブラリ Pillow や、数値計算ライブラリ NumPy など。
ライブラリは、複数のモジュールやパッケージとして提供される。
→ 1つのファイルにまとまったPythonコードの集合。
その中に関数、クラス、変数などが定義されていて、import
文で読み込んで使うことができる。
例:Python標準ライブラリのmath
モジュール。
つまり、ライブラリは「使いたい機能群全体」で、モジュールはそのライブラリ内の「個々のファイル」という理解で大丈夫や!
また、モジュールが複数集まったものを「パッケージ」と呼ぶこともあるから、そこも覚えておくとさらに深い理解につながるで。
これだけで実際ド素人が理解までできるのか
なるほど、わからなくはないが長い。読むのがつらい。ライブラリ周辺の話がゴチャついている感覚がある(※個人の感想です)
余談ですが、こいつが若干馴れ馴れしいのはフランクに話してくれとChatGPTくんをパーソナライズしているからです。なんで関西弁なのかは知らん。
それはそれとしてこれを非エンジニアなりに、なんとかこれを誰にでもわかるようにまとめて説明できはしないだろうか。
つまりこれを読んだ私自身が他人に説明できるほど理解に及んでいるのか。
書き出せば頭も整理されて理解も深まるだろう、ということで以下の文をChatGPTくんに投げかけてみた。
非エンジニアに説明する体で質問を返してみる
例えば一つのロボットを作ろうとしてるとして、設計図(クラス)の中に「こうやって動いてね」って指示(関数)があって、指示するために必要な部品(データ、値)を入れられる箱(変数)がある。
組み立てる人は設計図の仕様(言語)に沿って、外部(ライブラリ)から部品を取り寄せることができて、まとめて取り寄せる(パッケージ)ことも必要なものだけ取り寄せる(モジュール)こともできる。
設計図をもとに更に細かい動作ができるような新しい設計図を作ることもできる(クラスの継承)
その各設計図から作られたものが各インスタンス/オブジェクトにあたる非エンジニアに説明するとしたらこうなる?
ChatGPTくんの返答
その説明、非エンジニア向けにプログラミングの概念を伝えるのにとても分かりやすいと思うよ!以下、ポイントごとに確認してみるね:
= ロボットを作るための青写真のようなもので、その中に「どう動くか」という指示(関数)が含まれていて、必要な部品(データや値)を入れるための箱(変数)もある。
→ これはクラスの基本概念を良く表しているね。
= プログラムを書くとき、すでにある便利な部品群(ライブラリやパッケージ)から必要な機能だけを取り出して使う、という流れを示している。
→ ライブラリが全体の機能の集まり、パッケージはそのまとまり、モジュールはその中の個々のファイルという関係をうまく捉えているね。
= 既存の設計図をベースに、より詳細な動作を加えた新しい設計図を作ることができる。
→ これは継承の概念をシンプルに捉えられているね。
= 実際に組み立てられたロボットそのもののようなもの。
→ オブジェクト指向で、クラスから作成される個々の実体がこういうイメージであるのはわかりやすい。
全体として、ロボット作りのアナロジーを使って各概念を具体的にイメージできるように説明できているので、非エンジニアの方にとっても理解しやすい説明になっていると思うよ!
一応褒められはしたものの……
今んとこはこれぐらいの説明ができたら十分な理解力の証だと思うで。的なことを言われたので大丈夫だろう。
と思いつつAIを過信はできないので、同居在宅SESに私の説明文を添削&少しだけ深堀りしてもらった。
あくまで軽めになので、多少意味が違うところはスルーしてもらっている。
- 例えば一つのロボットを作ろうとしてるとして、設計図(クラス)の中に「こうやって動いてね」って指示(関数)があって、指示するために必要な部品(データ、値)を入れられる箱(変数)がある。
- 組み立てる人は設計図の仕様(言語)に沿って、外部(ライブラリ)から部品を取り寄せることができて、まとめて取り寄せる(パッケージ)ことも必要なものだけ取り寄せる(モジュール)こともできる。
設計図の仕様(言語)に沿って、って部分が引っかかる。設計図ってクラスなので言語の話がここに来るのは変
あとライブラリとかモジュールって言語によって名前が違ったりそもそもなかったりするからこの場合Pythonって前提が必要かな
- 設計図をもとに更に細かい動作ができるような新しい設計図を作ることもできる(クラスの継承)
- その各設計図から作られたものが各インスタンス/オブジェクトにあたる
まあ大体いいんじゃない
雑に解釈すると、ロボットの頭、腕、足の各設計図(クラス)から作られたそれぞれのパーツがオブジェクトと呼ばれ、それらで構成されたプログラミングをオブジェクト指向と呼ぶようだ。封印されしエクゾディア
オブジェクトを量産できるのがメリットらしい。千手観音作れるね
今回は基本用語の話なので、オブジェクト指向そのものに関してはまた別の機会に触れようと思う。
基本用語を非エンジニアへ説明するとしたら?~添削後~
- Pythonという仕事場で一つのロボットを作ろうとしています
- 管理者(プログラマ)は作業者(PC)に使ってほしい部品を、外部のリスト一覧(ライブラリ)から、まとめて(パッケージ)もしくは必要なぶんだけ(モジュール)部品を取り寄せます
- その仕事場にはそのロボットの見た目や属性などを一つだけ書いて入れられる箱(変数)がいくつでも配置でき、その中身は作業する過程で別のものに入れ替えることもできます
- 機能(関数)を単体で作成することも、設計図(クラス)を書いて、腕や足などのパーツに搭載する、より複雑な機能(メソッド)を作成することも可能です
- ただし機能内(関数、メソッド)に置かれた箱(変数)はその機能内でしか使用できません
- 設計図をもとに更に細かい動作ができるような新しい設計図を作る(クラスの継承)こともあります
- それら各設計図(クラス)から作られた具体的な成果物が各インスタンス / オブジェクトにあたります
関数とクラスの切り分けが難しかったがこんなもんでしょう。
間違いがあっても困るので、同居エンジニア氏にさらっと確認してもらった(というか教わっていた)
こちらが初学者ゆえにわりとアバウトな解説をしてもらったため、厳密には意味が違ったりするよ~という点もご留意いただきたい。
統括
独学でのChatGPTの使い方としてはかなり噛み砕いて説明してくれるのでアリ。
実際に全く意味のわからなかった単語たちが、現役エンジニアに一応GOサインを出してもらえる説明ができるレベルにはなった。
かといってChatGPTを過信してはいけない。
なぜならば前の文脈やこちらの聞き方次第では間違いをスルーされてしまったり、求めている回答とは実はズレている(今回の場合は指摘された「設計図の仕様(言語)に沿って~」の部分)なんてことが起こり得るからだ。ChatGPTくん超絶イエスマンだし。
今んとこはこれぐらいの説明ができたら十分な理解力の証だと思うで。的なことを言われたので大丈夫だろう、で止まっていたら少し勘違いしたまま進んでいた可能性が高い。
プログラミング学習において、この手の勘違いはいくら小さかろうとも後から強大な混乱を生むことがあるので気をつけなければならない。
プログラミングに限らず、学んだことを人に説明するという行為は自身がその事柄を理解していないとできないのでかなり有用な学習法だと私は考えている。
ただそのフィードバックを完全にAIに任せるのは少しリスクがあるなという印象。
私のように都合よく同居人がエンジニアなケースはさすがに稀有だと思うので、それこそQiitaの質問機能やこのような記事を書くなりして積極的に全世界に発信していくのがいいような気がする。
というわけで記念すべき初投稿でした。
この記事を読んでくださった初学者の方々は基本用語については参考程度にさらに調べてもらって、ベテランの方々はご指導ご鞭撻いただけると非常に助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。