0. 概要
2017年頃にPynq-z1がReleaseされ、AIをFPGAで実装することが容易にできるようになった。
その後、さらにLUTの容量が大きいUltra ScaleモデルのUltra96 v1、Ultra96 v2がReleaseされた。
今回は2020年時に最新のUltra96 v2を動作させていきたいと思う。
1. Installation
ではUltra96 v2にLinuxをインストールして動作させていきたいと考える。
以下の方法に従ってインストールを行っていく。
https://www.96boards.org/documentation/consumer/ultra96/ultra96-v2/installation/
なお、Ultra 96 v1はついてきたSDカードに既に書き込まれているためこの作業を行う必要はない。
1.1 Environment
以下にLinuxインストールをする上で必要なものを列挙する。
- 本体 Ultra96 v2
- 電源 12V2A
- SDカード 16GB以上
- 作業用のマシン
- (任意) ディスプレイ表示 Mini-DP
- (任意) Ultra96 USB-to-JTAG/UART Pod
1.2 Download
以下のURLからDownloadを押しLinuxを得る
Ultra96-V2 Linux
解凍してultra96v2_oob_2018_3_190917_8GB.img
のファイルが出力されるのを確認する。
1.3 Write the IMG to SD
次に解凍したファイルをdd
コマンドでSDカードに焼く。
$ sudo fdisk -l
$ sudo umount <YOUR_DISK>
$ sudo dd if=./ultra96v2_oob_2018_3_190917_8GB.img of=/dev/<YOUR_DISK> bs=64M
1.4. Run
1をOFF、2をONにしてPWRボタンを押すと起動する
2. Serial console
起動後、どのように端末に接続すべきか。
マウスやキーボードをつないでもよいが非常に面倒である。そこでUARTを変換してUSB-Serial通信を行いたい。
以下のUARTをUSBに変換するボードを取り付けUSB接続を行う。
- (任意) Ultra96 USB-to-JTAG/UART Pod
次に以下のURLからUSB to UART Bridge
をダウンロードしインストールしておく。
https://www.silabs.com/products/development-tools/software/usb-to-uart-bridge-vcp-drivers
後はターミナルから以下のように設定し、接続すればシリアルコンソール接続ができる。
- baud rate = 115200
- data bits = 8
- stop bits = 1
- flow control = none
- parity = none
こんな感じの画面が出てきたら完了。
id/pw
はroot/root
である。